福島県下の放射線モニタリング体制再編の方針：第55回原子力規制委員会定例会合の報道をめぐって

番組ホームページの訂正記事を以下に再録します：

今回の特集で、私が「線量が下がったからモニタリングポストを動かさなくなった。地元の人は困っている」という発言をしました（※ポッドキャストでは当該箇所を3月14日21時半に削除済です）。これに対し、リスナーの方から『「線量が下がったから」というのは間違いではないか』とのご指摘を頂きました。

指摘を受け、週明け3月14日（月）に福島県庁の放射線監視室に確認したところ「小高駅前のモニタリングポストは機械の不具合で止まっていて、今年の4月以降に稼動をさせる方向。工事がまもなく始まるところだろう」という回答でした。

去年から、機械の不具合などで止まっているモニタリングポストが県内に70基以上あり、そのことは知っていて、リストも見ていましたが、小高駅前広場のものが該当することを見落としていました。
（注１：福島県が独自設置したものの異常値続出で運用停止されたリアルタイム線量測定システム77台（マスコミはなぜかいつもこれを「モニタリングポスト」と呼びます）の 入札仕様書https://dl.dropboxusercontent.com/u/108609451/RealTimeRadiationMonitoring/Spec3.pdfの最終ページの設置場所一覧の南相馬市の所には「小高駅前広場」とちゃんと載っています）

また、周辺の住民や訪れる方たちの「モニタリングポストが動いておらず困る」という話などの要素を加え、確認せずに紹介してしまいました。動いていない原因の確認を怠ったためであり、訂正してお詫び致します。

数百メートル離れた小高区役所前のモニタリングポストは以前より通常通り動いていて、それも小高に行くたびに見ています。それと比較して話すなどすれば、わかりやすく、かつ間違いを含まない形で地元の方の心情も説明できたのにと反省しております。申し訳ございません。
（注２：こちらは国が設置した可搬型モニタリングポストで、原子力規制庁の放射線モニタリングマップhttp://radioactivity.nsr.go.jp/map/ja/ の福島県相双地域の南相馬市の地図を見れば出ています）

2016年4月1日以降の状況はこちらのまとめでご覧いただけます