佐藤俊介の現在 Vol.2 メンデルスゾーン姉弟とシューマン夫妻の作品を、作曲当時の演奏法で。

2016年2月13日(土)15時開演 彩の国さいたま芸術劇場音楽ホール 出演:佐藤俊介(ヴァイオリン)    岡本誠司(ヴァイオリン) 続きを読む
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休館中|彩の国さいたま芸術劇場<音楽> @Music_SAF

2/13の公演に向けて、ただいま当日配布プログラムを作成中です。 曲目解説は星野宏美さんにご執筆いただきましたが、改めて、今回のプログラムが良く構成されているなぁ…と。 佐藤俊介の現在 Vol.2 ドイツ・ロマン派への新たな眼差しsaf.or.jp/stages/detail/…

2016-01-29 18:42:15
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メンデルスゾーンといえば、ヴァイオリン協奏曲や結婚行進曲、交響曲の「イタリア」「スコットランド」、音楽の授業で鑑賞教材だった覚えがある「フィンガルの洞窟」などでお馴染みなような気がしていましたが、案外、よく知らないなぁ、と思ったりもして、この機会に見直しています。

2016-01-29 18:45:14
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そんなフェーリクスくんに、優秀なお姉さん、ファニーさんがいた、ということも、それほどは知られていないのかもしれません…。 とても絆の深い姉弟で、同じ年に亡くなっています。 このエピソードで、クララ・シューマンとブラームスをちょっと思い起こしたりして…。

2016-01-29 18:49:46
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今回(2/13)プログラムにまとめられたメンデルスゾーン姉弟&シューマン夫妻は実際に交流が深かったようです。 そんなあたりもご紹介していければいいな、と思います。 → saf.or.jp/stages/detail/…

2016-01-29 18:51:50
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【2/13佐藤俊介】 メンデルスゾーン姉弟とシューマン夫妻。彼らは互いに影響を与え合う存在でした。 当時は女性が作曲家として活動するのは難しい環境。そのため、天才ピアニストとして演奏活動を繰り広げていたクララに比べ、家庭演奏会が活動の場だったファニーはあまり知られていないかも…

2016-01-30 18:07:24
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【2/13佐藤俊介:メンデルスゾーン】 メンデルスゾーン家の長女ファニーと長男フェーリクス。彼らはユダヤ教徒の家庭に生まれたがゆえに公立学校に通うことはできませんでした。4人兄弟は両親や家庭教師のもと、高水準の教育を受けて育ちます。その一環で、「人間形成のため」音楽も。

2016-01-30 18:07:52
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【2/13佐藤俊介:メンデルスゾーン】 当時のユダヤ教徒は教育のみならず差別を受けていました。そのためヨーロッパ社会で人生を築き上げていくために多くのユダヤ教徒がキリスト教に改宗しています。メンデルスゾーン家も例にもれず、バルトルディという姓は改宗したことを示すためのものでした

2016-01-30 18:08:11
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【2/13佐藤俊介:メンデルスゾーン】 ちなみにフェーリクスはユダヤ文化の影響を受けずに育った敬虔なプロテスタント教徒でしたが、「ユダヤ人作曲家」としてナチス政権時代に演奏を禁止され、その空白は今に至るまで影響を及ぼしています。

2016-01-30 18:08:33
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【2/13佐藤俊介:ファニー】 さて、ファニー・メンデルスゾーンはフェーリクスより3歳半年上。幼少からピアノ演奏に才能をみせ、生涯で450曲ほどの作品を残しました。室内楽はわずか数曲。今回演奏される《ピアノ三重奏曲》はそのひとつです。

2016-01-30 18:08:59
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【2/13佐藤俊介:ファニー】 ファニーは歌曲とピアノ曲を多く残しました。今回は《ピアノ三重奏曲》から「歌」が感じられる第2・第3楽章が演奏されます。作曲は1846年末~47年4月初め。4/11に自邸での演奏会で初演され好評を得るも、その約1か月後、脳卒中により急逝しました。

2016-01-30 18:09:15
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【2/13佐藤俊介:ファニー】 ちなみに、ファニーの《ピアノ三重奏曲》は、フェーリクスの有名な《ピアノ三重奏曲第1番》と同じくニ短調で書かれています。そんな点も興味深いですね。この機会に是非、ファニー・メンデルスゾーン(結婚後の姓はヘンゼル)という存在にも着目いただければ。

2016-01-30 18:09:30
メンデルスゾーンbot @mendelssohn_bot

「弦楽四重奏曲第6番」はファニー姉さんの為のレクイエムとして作ったんだ。この曲を聴いたら「メンデルスゾーン=明るい曲を書いた」というイメージを持っている人は、それを覆される事だろう。

2016-01-31 14:08:55
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【2/13佐藤俊介】 メンデルスゾーン姉弟とシューマン夫妻。彼らは互いに影響を与え合う存在でした。 今回のプログラムに関して、ちょっとしたミニ情報を少しずつお伝えしています。 今日は姉ファニー作品に続いて演奏されるフェーリクス・メンデルスゾーン《弦楽四重奏曲第6番》に関連して。

2016-01-31 16:58:28
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【2/13佐藤俊介】 メンデルスゾーン姉弟とシューマン夫妻。彼らは互いに影響を与え合う存在でした。 今回のプログラムに関して、ちょっとしたミニ情報を少しずつお伝えしています。 今日は姉ファニー作品に続いて演奏されるフェーリクス・メンデルスゾーン《弦楽四重奏曲第6番》に関連して。

2016-01-31 16:58:28
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【2/13佐藤俊介:フェーリクス】 フェーリクスの作品は現在750曲ほどが残されており、室内楽曲も70曲余りと大きな部分を占めています。彼の最後の弦楽四重奏曲となったのがこの6番。姉ファニーが急逝した後の作品で、フェーリクスの当時の心境を思わずにはいられない作品です。

2016-01-31 16:59:00
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【2/13佐藤俊介:フェーリクス】 姉の急逝に精神的な打撃を受けたフェーリクス。しばらく作曲の筆も取れませんでしたが、スイスでの夏の休暇中、この弦楽四重奏曲のスケッチが行なわれます。9月上旬に書き上げ、10月にライプツィヒに戻った彼もまた、脳卒中で11月に息を引き取るのです。

2016-01-31 16:59:30
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(ファニーの死に大きな衝撃を受け、まもなく自らも亡くなってしまう、というエピソード。[今回は演奏されませんが]ブラームスにとってのクララ・シューマンの死の衝撃を思わずにはいられません。2/13のプログラム後半は、シューマン夫妻の作品をお届けいたします。)

2016-01-31 17:00:07
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【2/13佐藤俊介】 メンデルスゾーン姉弟とシューマン夫妻。彼らは互いに影響を与え合う存在でした。 先週末に引き続きまして今週末も、プログラムに関するミニ情報をお伝えいたします。 今日は、クララ・シューマン!

2016-02-06 21:38:40
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【2/13佐藤俊介:クララ】 クララ・シューマンについては、日本でも映画『クララ・シューマン 愛の協奏曲』や宝塚歌劇『翼ある人びと』だけでなく、古くは書簡の翻訳が出版されるなど、比較的よく知られたロマン派の女性作曲家といえるのではないでしょうか。

2016-02-06 21:39:06
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【2/13佐藤俊介:クララ】 ピアニストとして少女のころから活躍したクララ。その傍らで作曲も手がけ、夫ローベルトとは互いに相手の主題を用いた作品を残すなど、音楽的に深く結びついた夫婦でした。しかし、8人もの子供に恵まれて家事や育児に追われ、演奏活動に専念していきます。

2016-02-06 21:39:37
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【2/13佐藤俊介:クララ】 そんなクララが残した作品は約50曲。室内楽作品は2曲しか現存していません。今回演奏される《ヴァイオリンとピアノのための3つのロマンス》は、1853年の作品。シューマン夫妻が名うてのヴァイオリニスト、ヨーゼフ・ヨアヒムと親交を深めていた時期の所産です

2016-02-06 21:40:01
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【2/13佐藤俊介:クララ】 つまり、クララの《3つのロマンス》はヨアヒムの存在抜きには生まれえなかったと考えられます。実際、ヨアヒムに献呈され、ヨアヒムとクララのデュオでしばしば演奏されました。 ちなみに、ヨアヒムはフェーリクス・メンデルスゾーンの弟子だったのですよ!

2016-02-06 21:40:37
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【2/13佐藤俊介】 メンデルスゾーン姉弟とシューマン夫妻。彼らは互いに影響を与え合う存在でした。 今回のプログラムに関して、ミニ情報を少しずつお伝えしてきましたが、今日は、今回のプログラムで最も耳にする機会が多いシューマンの《ピアノ五重奏曲》をめぐって。

2016-02-07 22:52:54
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【2/13佐藤俊介:シューマン】 ローベルトはある特定のジャンルを集中して作曲する傾向があり、《ピアノ五重奏曲》も所謂「室内楽の年」1842年の作品。今回取り上げられる4人の中で作曲家としてのキャリアをスタートさせたのが最も遅い彼ですが、4作品のなかで最も早く書かれています。

2016-02-07 22:53:06
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【2/13佐藤俊介:シューマン】 今回の公演のプログラムには、星野宏美さんに曲目解説を書いていただいたのですが、そこで知ったのが、まさしくこの《ピアノ五重奏曲》こそ、4人の作曲家の交流を見て取れる作品だということです!

2016-02-07 22:53:16