『発達障害の「療育」について』ダイスさんの連ツイ+リプライまとめ

ぱぴおさんの愛の手もとい合いの手と、他若干名様のリプライも収録しました。 リプライ抜きでいいよって方はこちらにご本人によるブログへの移植があります。 http://dicegeist.hatenablog.com/entry/2016/02/11/191402
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dicegeist @dicegeist

そういう意味で「発達障害を治します」という人も、「発達障害は治りません」という人も、カテゴライズだけして、適切な見立て・アセスメントをしてないんじゃないか?という懸念されます。 成長しにくい部分には長期的な視点を持って、成長のカギになりそうな部分には具体的にアプローチする。

2016-02-11 10:47:43
dicegeist @dicegeist

この「カギになる部分」が何かということの考え方が様々に違うのがいろいろな療育の多様性の部分。 個別を中心とした療育なら言語と認知機能にフォーカスしてますし、身体面を中心とした療育なら感覚・運動面にフォーカスしてます。SSTなら社会的な理解や対人相互コミュニケーションにフォーカス。

2016-02-11 10:50:48
dicegeist @dicegeist

一人の子どもの発達なので、どこを切り口にしても、結果的に他の側面にも療育の効果が波及していくことは多々あります。極端に偏狭・排他的なアプローチでなければ。 小集団・通園形式の療育はうまく行えば様々な側面に同時並行してアプローチできる可能性がありますし、ヘタにやると何にもならない。

2016-02-11 10:54:18
ぱぴお【公式】@難治性うつ治療中(薬剤限界量突破増量中) @papio_pooh

@dicegeist そうそう。そこが集団での療育の醍醐味。個別ではできない包括的アプローチが出来るのが強味だと思います。でも、その分それぞれの分野に精通していないと成立しない。そこが難しいところですよね。

2016-02-11 10:58:09
dicegeist @dicegeist

この間に「すぐにはめざましい効果が出なくても、ちゃんと成長を引き出している」療育がたくさんあります(たぶん)。 子どもの成長が引き出されてくるのを「待つ」ためには、親御さん向けの「見通し」、つまり療育の意味・ねらいの説明が必要です。 説明すればすぐに納得がいくとは限らなくても。

2016-02-11 11:05:27
dicegeist @dicegeist

タイムラインで話題になってましたが、その療育施設がこの説明をちゃんとできるかどうか、そしてそれがまぁまぁ納得ができるものかどうか、試してみることが極端に高料金ではないかどうか、が療育施設を見分けていくためのポイントになると思います。

2016-02-11 11:07:33
dicegeist @dicegeist

そして、その療育施設の唱えるアプローチがお子さんにあってるかどうかは、親御さんが判断するものです。 そして、そのためには、親御さんがお子さんの「発達障害」の中身について、わかっていないと難しいでしょう。 本やインターネットに書いてあることではなく、その子自身のことです。

2016-02-11 11:09:36
dicegeist @dicegeist

別の難しさとして、地域ごとにそこで受けられる療育サービスの違いがあります。 発達相談や診察の中で、「その子の障害(疑いも含む)の形を理解していけるように説明すること」と併せて、「その子に合っていると考えられる療育アプローチを勧めること」も必要ですが、「ない」ものを勧めないように…

2016-02-11 11:13:13
dicegeist @dicegeist

では、その地域で簡単には受けられない療育アプローチを勧めたいときはどうするか? 次の相談日までの間に、家庭や幼稚園・保育園でできる療育的なかかわりについて伝えていくことが専門職の仕事でしょう。 このとき「療育的なかかわり」を机を挟んで向き合って個別課題をすることに限らないように。

2016-02-11 11:15:45
dicegeist @dicegeist

療育とは、何か特別な時間・場面を作って一対一で何かを教える、その場で何かをできるようにさせることだけではありません。 普段の生活の中で、多数派の子どもがほっといても勝手に成長・獲得するようなことを、その子も成長・獲得しやすいように「整える」ことも、療育です。

2016-02-11 11:18:00
dicegeist @dicegeist

例えば、ADHD特性に対する療育とは、「その子の不注意特性をなくすこと」ではありません。 「不注意特性を持ちながらも、失敗しにくいやり方を自分で選べるように、どうするとその子がうまくできるか、一人でできるようになるかを考えながらガイドすること」が療育です。

2016-02-11 11:19:51
dicegeist @dicegeist

こうした意味では、例えば週に1回、あるいは少なければ年に何回かどこかのセンモンキカンで何かのトレーニングをすることよりも、 普段の家や学校での生活の中で、どういう積み重ねをするかの方が、大事です。 ここに薬物療法も併用することもありますが、まずは普段の生活の工夫が大前提でしょう。

2016-02-11 11:21:42
dicegeist @dicegeist

あるいはLD(学習障害)について。 こちらについては、作業療法士さんや視能訓練士さんのトレーニングが幸運にも受けられる地域なら、試せるといいでしょう。 しかし、このどちらも、都市部であっても受けるのはとても難しいかと思います。こうした分野を専門にしている専門職が少ないので。

2016-02-11 11:23:51
dicegeist @dicegeist

だから、やはり家や学校への工夫の導入が不可欠です。 LD特性への療育、合理的配慮とは、単に「やらなくていいよ」ということではありません。たまに歪曲する人がいますので注意。 「認知面のハンディキャップがあっても、勉強すること自体を嫌いにならずに学習経験を積み重ねること」が療育です。

2016-02-11 11:26:12
dicegeist @dicegeist

学習課題のレベルや量を調整したり、教科書やプリントを読みやすいようにさまざまな器具を使ったり、プリントのレイアウトを改変したりしながら、その子が学習全体を嫌いにならずに達成感、自己効力感を持てるようにしていくことが療育です。 LD特性自体を治せなくても、あの手この手がある。

2016-02-11 11:29:03
dicegeist @dicegeist

ちょっと戻りましょう。 療育の上で、なによりも一番大切なのは、すばらしいプログラムではなくて、その子自身の障害特性を見立てていくことです。 そして、専門的な療育を受けられるにせよ、受けにくいにせよ、何をねらいにしているか、それがどのような効果につながっているかを見ていくことです。

2016-02-11 11:32:19
dicegeist @dicegeist

知識・能力を持った専門職はこの見立てと対応方法の工夫とを同時並行でしていきます。 そうした専門的な療育を継続的に受けられなくても、親御さんが心理士や医師との相談・診察を通して子どもの見立てができるようになっていけば、「対応方法」の情報は本でもインターネットにも、たくさんあります。

2016-02-11 11:35:24
ぱぴお【公式】@難治性うつ治療中(薬剤限界量突破増量中) @papio_pooh

@dicegeist そうそう。激しく同意。でも、対応方法がパチッと出てくる専門家は良専門家。そういう人を探すのが大事かと。

2016-02-11 12:38:19
dicegeist @dicegeist

そして、相談・診察さえも、なかなか受けにくいこともあるでしょう。あちこちで絶望的に専門職が足りないので。 ならば、まずは試してみましょう。いろいろと。 その中である工夫から手ごたえがつかめれば、ひっくり返すことで、その子が何を苦手にしていたのかが見えてくるかもしれません。

2016-02-11 11:37:15
dicegeist @dicegeist

専門職であっても、お子さんをいろいろな状況で見ながら、あれこれ聞き取りをしなければ、困り事の根っこは見つけにくいかもしれません。 でも、ヒント集なら書けますし、つぶやけます。 そこを実際の子どもの姿と結びつけていければ、それはれっきとした「障害理解」であり「療育」だと考えます。

2016-02-11 11:39:34
dicegeist @dicegeist

ヘンな療育施設、ヘンな放課後等デイサービスの「センモンカ」よりも、親御さんの方がはるかにその子に詳しくなることは、決して難しいことじゃありません。(簡単でもないけど) だから、どうか、視野を広くして、あの手この手でいろいろな見方や技を盗んでいってもらえればと願います。

2016-02-11 11:41:50
ぱぴお【公式】@難治性うつ治療中(薬剤限界量突破増量中) @papio_pooh

@dicegeist 理解を深めていくのはそう大変ではありません。とにかく、聞く盗むのが大事。 そうして2~3年経つと、教員より理解が上になることも多いですね。

2016-02-11 12:40:54
ちぐちぐみちぐ @walkingmama325

@dicegeist 本当にそう思います。保護者さまから教えていただく事がたくさんあります。逆に私も自分の子供達については学校や習い事の先生よりも理解できていると思いたいです。(知らない面はあるとしても)いつも思います。母親力は偉大です。

2016-02-11 11:51:30
dicegeist @dicegeist

@walkingmamc そういう意味で、良い連携をとることがとても大事なんですよね。

2016-02-11 17:29:07