- RiverInWestern
- 3310
- 7
- 0
- 0
「も、もちろんだ……です!だからほら、もう私を解放してくれてもいいだろ……いいと思うんです!ね!ね!?」引きつった笑みを浮かべながら、彼女は懇願する。ディスコテークはしかし、彼女を静かに見下ろしたままだ。テンタクルスの笑みが段々と強張っていく。28 #4215tk
2016-02-12 22:36:50「ゲヒッ……ね、ねえ?命だけは助けてくれますよ、ねェ……?」「命?」ディスコテークは首を傾げた。「別に元より取る気はありませんでしたが」「エッ」「しかし先の真似を見るに、つまらない芝居でカネを強請っている……さて、見逃したものかどうか?」29 #4215tk
2016-02-12 22:40:50顎に手を当て考え始めたディスコテークを、テンタクルスは祈るような気持ちで見上げた。この隙に反撃しようなどとは思いもしない。「……まあ、いい。場所を変えて考えるとしましょう。来なさい」「エッ、なに……アーレー!?」ディスコテークは彼女を引きずり、闇夜へ消えた。30 #4215tk
2016-02-12 22:44:27彼女があんなにもカネに執着しているのにはそれなりの理由があるのだが、まだそれが語られることはない そのうち連載されるエピソード『カム・アウト・スウィンギング』を楽しみにしていてほしい #4215tk
2016-02-12 22:46:21(触手カワイイなテンタクルスチャンはジュセー=サン(@shiroboshi2 )からお借りしてお送りしております。いつもお世話になっております) #4215tk
2016-02-12 22:50:31コハダ・ストリートからやや離れた個室付きスシ・バー『スシヅメ』。その一室に風変わりな二人組の客の姿あり。一人はボーダーシャツにキュロットスカートという出で立ちの小柄な少女。目の前に並べられたスシを一心不乱に貪っている。時折覗くその歯は鋭く、バストは平坦であった。1 #4215tk
2016-02-13 19:04:08もう一人の客……テーブルを挟んで向かいに座り、頬杖をついて少女の食事を眺めているのはネコネコカワイイめいた重サイバネ者だ。その前にはほとんど手つかずのデザートめいたモチ・シャーベットがあるのみ。「……ゴチソウサマ!」スシを食べ終えた少女が満面の笑みを浮かべる。2 #4215tk
2016-02-13 19:08:12「ゲヒヒッ!私ってツいてるぜ。タダで美味いスシが食えるなんてな!」「喜んでもらえたようでなによりです」やや掠れたウィスパーボイスで重サイバネ者は言った。モチ・シャーベットをスプーンで突きながら言葉を続ける。「それだけ食べれば、先のイクサでの傷も治るでしょう」3 #4215tk
2016-02-13 19:12:20