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@mary_gc4 【叡智の黄金魔境】【グランクレストRPGルールブック1 ???】 最も欲するものを手に入れた!
2016-02-15 12:13:32魔境の終わり
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「ぴんぽんぱんぽーん。はいー、当図書館のこの世界での開館時間は、終わりでーす。終わりでーす。本を読むのは借りて帰ってからにしてくださいねー」
2016-02-15 00:01:33![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
館内に響く声。 それと同時に、喪失される現実感。 視界が歪み、床は並行でなくなり、現実と虚構の境が曖昧になる。 夢なのか、現なのか、それを誰かに問いたくなるほどに。
2016-02-15 00:02:47![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
「はいー、皆様、当アレクサンドリア大魔法図書館のご利用、誠にありがとうございましたー。それでは、また、機会がありましたら〜」
2016-02-15 00:03:34![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
間延びした声とともに、一瞬意識が途切れたかと思うと、魔境に止まっていた物は、そこが、ただの草原だと知るだろう。…かき集めた書物の他に、その図書館があったと、証明するものは何もない。
2016-02-15 00:04:40![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
#水平線上のマリア #図書魔境 不思議な旋律と声。ふいに視界が歪んだ。慌てて馬の手綱を掴む。その内装に惑わされていたが、ここは魔境だ。何が起きてもおかしくはない。負傷した足を引き摺りながら、マリアは出口へと急いだ。ここにきて、重い収穫物が仇となる。周囲の景色が崩れた。↓
2016-02-15 12:25:17![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
@mary_gc4 ぽっかりと足下が空いたような感覚に陥り――意識が遠のいた。 気が付けば、そこは一面の草原。己の背と馬の背に積んだ書物を残して、大図書館は夢であったかのように消えていた。見れば、自分と同様の境遇であろう者達が、ぽつぽつと佇んでいる。↓
2016-02-15 12:33:03![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
@mary_gc4 マリアは手の中の手記に目を落とした。妹を追う唯一の手掛かり。一つ頷き、それを懐に仕舞う。 「さて、行くぞ。この本の整理をせねばならん」 馬の首を一つ叩き、黒い髪の娘は歩を進める。さふさふと。草を踏みしめる柔らかい音が、蒼い空に吸い込まれていった。 (了)
2016-02-15 12:34:50![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
@mary_gc4 【叡智の黄金魔境】 2/14の収穫 124+18+0+2+141+25+1=286 286冊! 合計 258+286=544冊!
2016-02-15 20:42:55