コンビニバイトの鹿島さん別編

完成していません
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洲央 @laurassuoh

鹿島さんと夜勤のコンビニでエッチするのはみんな考えてると思うから鹿島さんと廃棄弁当食べようとしたら鹿島さんが手作り弁当持ってきてくれたみたいな光のコンビニ鹿島が望まれてるんだよ

2016-02-12 11:32:24
洲央 @laurassuoh

今から昼飯を食ってたら思い付いたメチャクチャシコいと僕が勝手に思ってる鹿島さんのお話をします

2016-02-12 12:29:22
洲央 @laurassuoh

鹿島さんのお話をするにあたってフォロワーの皆様にご協力願いたいことがあります。それはズバリ投票です。選択肢を5分で選んでほしいのであります。0票だった場合、僕が勝手にどちらかを選択します。それではスタート! 僕の名前は

2016-02-12 12:31:57
洲央 @laurassuoh

前回のコンビニ鹿島さんみたいに心に傷を負う展開にはしない! しないぞ! 絶対にしない! もっとバブみを! 僕は自分のせいで自分を癒す必要があるんだ! メッチャ甘くエッチするぞ!

2016-02-12 12:35:39
洲央 @laurassuoh

僕の名前は文系ふみお。今年で27歳になる。普通の27歳なら自分の人生を一言で説明するのは難しいと思う。27年間も生きてくれば思い出の一つや二つあるものだし、旅行とかスポーツ大会とか恋人との初体験とか、あるいは初めてゲームを買ってもらったこととか、何かしら特別な思い出があるはずだ。

2016-02-12 12:39:04
洲央 @laurassuoh

どんな人間だって自分の人生を書けば本が1冊はできるなんてよく言われる。だが、僕に関してはその法則が全く当てはまらない。僕の人生を一言で表すとこうなる。 「勉強だけしてきたので……」 僕の口癖は「勉強があるから」、僕の座右の銘は「人生は勉強」、僕は27年間机の前で人生を過ごした。

2016-02-12 12:42:07
洲央 @laurassuoh

もちろん、僕だって他のことに対する欲望がなかったわけではない。1歳から塾に入れられて常に競争の中で物事を学んだ僕でも、小学校の友達がゲームボーイを買ってもらったのを見てゲームをしたいと思ったし、中学生になって初めてアダルトビデオゾーンを暖簾の向こうに見た時は興奮した。

2016-02-12 12:44:30
洲央 @laurassuoh

クラスのアイドルを遠くから眺めてその柔らかそうな身体に欲情したことだって何度もあった。だが、僕は自慰行為というものをしたことはなかった。保健体育の授業で知識としては知っていたが、そんなことをする暇があったら勉強をした。むしろ勃起は集中力を乱す敵だった。

2016-02-12 12:46:32
洲央 @laurassuoh

僕は2Bの鉛筆を友とし、大学ノートを恋人とした。それでも、現実は厳しかった。僕に友達はいなかったし、周りの人は全員がライバルだった。僕より遊んでいるやつ、僕より恵まれた頭脳を持っているやつ、特に浮ついたクラスの人気者には頭脳では負けたくなかった。僕は必死に勉強し続けた。

2016-02-12 12:49:39
洲央 @laurassuoh

日本の受験生にとって勉強の成果を試す最大の山場は大学受験だ。毎日勉強して全国模試を受けて、また勉強する。僕はがんばり続けた。金髪に染めたあいつらが遊んでいる時間も、部活動に精を出している時間も、デートしている時間も、僕は勉強したんだ。それでも、僕の模試の成績はいつも3位。

2016-02-12 12:52:27
洲央 @laurassuoh

僕の上にはサッカー部のエースと弓道部の生徒会長がいつも君臨していた。僕の半分の勉強時間で全国1位2位をかっさらう男たち。キラキラした青春を送りながら文武両道を地で行くあいつら。僕は模試の度に打ちのめされた。僕ほど勉強している奴はいなかった。それが僕のアイデンティティだったのだ。

2016-02-12 12:55:29
洲央 @laurassuoh

僕は粉々に砕かれながら高校生活を送った。誰だってアイデンティティを傷つけられれば捻くれた性格になると思う。僕にとって不幸だったのは、僕より勉強ができて顔もいいあいつらは、その性格まで文句なしにいい奴だったことだ。分からない箇所を僕に尋ねてきて、「一緒にがんばろうぜ」などと言った。

2016-02-12 12:58:02
洲央 @laurassuoh

僕はそれが厭で厭で仕方がなかった。彼女と毎晩ラインで答え合わせをする話とか、弓道の全国大会で優勝を決めた一射の緊張感とか、そういう類の話をナチュラルに僕に振るのはやめてくれ! 僕はそれでも表面上平静を装った。しどろもどろに答える僕の日本語はどちらかというと言語ではなく唸り声だった

2016-02-12 13:01:01
洲央 @laurassuoh

僕は自分がコミュニケーション能力を著しく欠いていることは知っていた。勉強ができるからそんなものはいらないと信じていた。だけど僕より勉強ができる奴らはコミュニケーション能力も僕よりはるかに高く、僕の日本語をきちんと理解してくれた。やがて志望校を確定する時期になった。

2016-02-12 13:03:31
洲央 @laurassuoh

僕はその頃、全国模試5位にまでランクを落としていた。それでも周りは当然僕が東大へ進むものと信じて疑わなかった。僕はどの教科でも、一度も全国1位をとったことはなかったが、文系科目はいつも2位か3位だった。きっと、僕は東大を受験すれば受かっただろう。京大だって受かったはずだ。

2016-02-12 13:06:00
洲央 @laurassuoh

だけど僕は高校生活で嫌というほど現実を味わった。きっと、勉強時間だけは全国1位の僕がそういう大学へ行けば今よりもさらに傷付くだろう。そこには僕より優秀で僕より充実した人生を送ってきた奴らがいる。勉強に時間は関係ない。そのことにようやく気付いた時、僕の青春は終わりかけていたのだった

2016-02-12 13:07:56
洲央 @laurassuoh

僕は志望校欄に誰も知らない東京の私立大学の文学部の名前を書いた。教師は僕に「本当にいいのか」と尋ねたが、僕の「ひゅぃ」と息を吐き出す音みたいなよく分からない音でした返事を聞いて「分かった」と言った。両親は僕が行きたいならいいと言ってくれた。こうして僕は輝きから逃げたのだった。

2016-02-12 13:10:48
洲央 @laurassuoh

大学に入った僕は生まれて初めて競争じゃない勉強に触れた。僕は本を読み、論文を書き、大学院に入るまで必要以外喋らない生活を続けた。勉強した時間よりもセンスが重要な文系科目を学ぶうちに僕は自分に絶望し始めていたのだ。僕には論文の主題を見つけるセンスがなかった。

2016-02-12 13:13:33
洲央 @laurassuoh

僕の論文はよく言えば完成度が高く、悪く言えば個性がなかった。それでも頭の固い老教授ばかりの文学部だったことが幸いしたのか、僕の博士論文はそれなりに評価され、僕は次の春から某大学で講師をしながら研究生活を送れることとなった。僕を優秀だと褒める人はたくさんいたが、全然嬉しくなかった。

2016-02-12 13:19:01
洲央 @laurassuoh

僕は競争をドロップアウトして、そこそこ手を抜いて今の地位に収まったのだ。人生を捧げた勉強にさえ中途半端な僕にその他の生きがいやアイデンティティはなく、喪失感だけが胸に残った。 そんな僕にとって人生で唯一の楽しみはつい最近発見された。それは近所のコンビニだった。

2016-02-12 13:21:26
洲央 @laurassuoh

僕のアパートは大学から電車で3駅行って徒歩3分のところにあった。帰り道にはローソンがあって、僕はほぼ毎日ここに寄って飲み物や弁当を買っていた。大学院を出た後の就職先も決まり、輝かしい人生への僅かな期待すら諦めた心情の僕はローソンで缶コーヒーでも買おうと思っていた。

2016-02-12 13:24:21
洲央 @laurassuoh

このローソンの自動ドアは5回に1回くらいの確率で僕を認識しない。僕が陰鬱な気分でドアの前に立つと、ドアはヴィンッ、と意味不明な音を立てて1センチ開いたまま動作を止めた。機械でさえ僕の人生が閉ざされたことを笑っているような気がして悔しくて涙が出そうになった。 「あぁ~!」

2016-02-12 13:28:04
洲央 @laurassuoh

と、その時僕の背後から慌てたような声が聞こえてきた。 「また止まってるぅ!」 やって来たのはローソンの制服(青と白のストライプが縦に入ったやつ)を着た銀髪の店員だった。彼女は駐車場の隅で掃除をしていたが、僕が機械に拒まれているのを見て走りながら声を出したのだ。

2016-02-12 13:32:24
洲央 @laurassuoh

腋を絞めて両手を身体の前で横に振るという所謂女の子走りでやって来た銀髪の店員は胸に「研修中」のプレートを下げていた。名前は鹿島、というらしい。175㎝の僕より頭一つ以上背が低いから、多分150㎝後半から高くても160㎝前半の身長だろう。驚いたのは鹿島さんがミニスカートだったことだ

2016-02-12 13:35:21
洲央 @laurassuoh

白くてむっちりした肉付きのいい太腿は寒風に吹かれて赤くなっている。特に赤くなった膝小僧から黒いハイソックスまでの流線型は華奢ながら太腿からのバランスを崩さない最大公約数、コンビニ店員のくせに機能性より見た目を重視したヒールも鹿島さんが履けば全体と調和する立派な装備だった。

2016-02-12 13:39:07
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