そんなはじまり【隆平×あや】

白色 @whiteeighter

1 『なんやぁ、こっち方面なんや』 ゼミの飲み会の帰り丸山くんと方向が一緒になった まぁ先週の発表グループも同じだったし、奇遇だな 「あ、じゃあ結構遠くから通ってるんだね〜」 柔らかい雰囲気を持つ彼 ゼミの中心人物でもある 『俺地元好きやねんなー』 #そんなはじまり

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2 『あれ？でも俺の最寄り駅より向こうってことは、終電ないんちゃう？』 「えっ？！うそ」 慌てて携帯で路線検索しようとしたら、すぐに彼が調べてくれる 『…ほら。どないするん（笑』 実家から約２時間かけて大学に通ってる私 誰もきっと迎えにきてくれない… #そんなはじまり

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３ 「丸山くんの最寄りだったら結構大きいよね？駅前にネカフェとかある？」 『あるけど…そんなん女の子１人で… タクシー使こたら？』 「自分ちまで帰るタクシー代持ってないもん（笑」 『ええ、危ないって…！』 ほんとに心配そうな顔してる 優しいんだなー #そんなはじまり

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４ 「あっ、じゃーさ！カラオケある？ 一緒にオールしよーよ（笑」 そんな彼の優しさに漬け込んでみたくなった 『もお…しゃーないな、朝まで付き合ったるわっ‼︎』 ほろ酔いで丸山くんとカラオケに向かう この人なら女の子にひどいことしなさそうだし、安全安心♡ #そんなはじまり

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５ ＿＿＿＿ 翌朝、頭痛で目が覚めた 「頭いた…っ昨日飲み過ぎた……？」 あれ？ここどこだ？ この大きなベッドに、いかにもな室内… 『、おきたん…？』 「まっ、まるやまくん⁈ ちょ…ここって…とゆうか私…」 『ラブホ。 …昨日のこと覚えてないの？』 #そんなはじまり

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６ 「カラオケでオールして、始発で帰る予定じゃなかった…？」 『その予定やったけどカラオケで飲み過ぎて寝てしもて、閉店時間なっても起きへんから（笑』 「うん、…で？」 『ん？ほんでここ入ってんけど』 「うんうん、で⁈」 まさかね？丸山くんがそんなこと… #そんなはじまり

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７ 『あぁ…（笑』 ふわりと笑って近づく顔 気がつくとキスされてた 「っんん…⁈」 『…可愛かったで』 いつもと変わらない優しいトーンで話す彼なのに、なぜかドキドキしてしまう これはやはり 「ヤッちゃったの…⁈」 男女の関係になって情がわいたのか？ #そんなはじまり

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８ 『もー女の子がヤッたとか言わんのっ』 いつもの口調だ でも何かが違ってる 「丸山くんがそんなことする人だなんて…」 『俺が襲ったわけやないよ？ ラブホで寝るーゆうて、俺にしがみついて離さへんで、ちゅうしてきたん自分やで？』 わ、私が襲ったってこと⁉︎ #そんなはじまり

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９ 「丸山くん、こーゆうこと初めて…？」 『女の子とラブホってこと？』 「うん」 『さあ、どーやろなぁ？（笑』 黒い笑い…もしやこの人って… 『そんなことより、さっきから可愛ええ裸丸見えやで？誘ってんの？』 「っ…や…//」 隠れSなんじゃ…（泣 #そんなはじまり

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10 あっという間にベッドに組み敷かれる 『まぁ今更隠しても昨日ぜーんぶ見てもうたけど』 隠そうとして身体に巻いたシーツを剥ぎ取られてしまう 「っつ、付き合ってもないのに…だめだよ！こんな」 『昨日付き合うことにしたんやで？ 二番目になるけどって』 #そんなはじまり

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11 なんだか気になるフレーズが２つも 「…え？付き合う、の？私達」 『おん』 満面の笑み 「で、二番目って…？」 『いや俺な、地元に彼女いてるから。 それでもよかったらーって』 一度に色んな情報が入ってきて軽くパニックです。 『…あ、そうや！』 #そんなはじまり

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12 『下の名前なんて読むんー？ …あやや？』 下の名前も知らない人と付き合うのかこいつは 「絢耶…、あや って読むの」 『可愛ええな、好きやな〜 あや♡うん、ええ名前やわぁ』 またいつもののほほんとした話し方をする丸山くんに、押し倒された状態… #そんなはじまり

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13 「、あの…丸山くん彼女いるのにこんなの大丈夫なの？」 もうヤッちゃったのに聞くのも変だけど 『…丸山くんやなくてさ、 昨日みたいに隆平って呼んでや』 質問に答えてくれないまま深くキスをされて… そこから何度もお互いの名前を呼び合って気持ちよくなった #そんなはじまり

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14 その日から丸山くんと私は秘密の関係を持つことになった 秘密の関係ってゆうより、ただのセフレ？ 大学での彼はこれまで通り面白くてみんなの人気者で でも2人になると少し違う 大人っぽくて色気を感じてしまう… あと意外に静かなことにびっくりした #そんなはじまり

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15 『あやって可愛いよな』 「…誰にでもそんなこと言っちゃダメだよ？」 何度目かのお泊まり 女の子の名前を呼び捨てにする丸山くんってのも想定外 『そんな誰にでも言うわけちゃうよー？可愛ええ子にしか言わんもん』 あと、天然タラシだよね！？ #そんなはじまり

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16 「彼女、年下だっけ？どんな子？」 『えー？別に高校の時の後輩やで』 「可愛い？」 『うんまあ可愛ええよ？』 「どうやって付き合うことになったの？」 『ギターとか教えたりしてるうちに仲良なって、部活引退する時に告白されて…ってもうええやろ//』 #そんなはじまり

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17 「いいねぇ…私も彼氏ほしいな」 『あやはどんな男がええの？同じゼミの◯◯とか、△△とか割とみんなええやつやで？』 「うーん…ピンとこないなー」 『理想が高いんかな？』 「そうなのかなぁ…」 『ほな俺は？どうですか？』 きゅって手を握ってくる #そんなはじまり

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18 どうって… 彼女持ちでしょ？（笑） 「丸山くんはやだな」 『ええ？何でよー』 「彼女にはなりたくないな」 『俺めっちゃ優しくするけどなぁ…』 優しいのは分かってるよ でもこんな人と付き合うと気が気じゃないよ 握られた手が彼の口に近づく #そんなはじまり

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19 チュ… 恭しくキスをされて、上目遣いで見られた 「も…っ//丸山くんのタラシっ！」 『隆平。』 「、名字の方が慣れてるから」 『恥ずかしいんや（笑 シてる時は呼んでくれんのに…』 さっきまでの情事を思い出す 『…もっかいシよか』 #そんなはじまり

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20 返事をするより先に口を塞がれてしまう 「っん、隆平…ッ」 呼べば呼ぶほど…不安になるから 好きになってしまったらどうしよう？ 『あや…っ、絢耶…』 でも甘く低い声で自分の名前を何度も呼ばれると 身体の奥から隆平に飲み込まれてしまいそうになる #そんなはじまり

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21 俺はほんまにどうしようもない奴や あやの寝顔を隣で見ながら罪悪感に苛まれる あやに男出来たら対等なんかな？ さっきはゼミの奴進めたりしたけど、 自分勝手やて分かってるけど… こいつの可愛いとこ他の奴らには見せたない さっき彼女からLINEが届いた #そんなはじまり

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22 “最近忙しそうだね？ はやく会いたいな♡” 最近は大事なはずの彼女に一番会えてへん 彼女はべっぴんさんでモテてちょっとワガママで、振り回されてる自分も好きやし でも俺の中であやの存在が大きくなってきてるのが分かる どうしたらええんやろ #そんははじまり

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23 「…何か考えごと？」 行為の後、俺の腕の中で寝てると思ってたあやが聞いてきた 『んー、どうやろ？』 「いっつもすぐそうやって誤魔化すよね（笑」 『…あや俺とすんの気持ちいい？』 「っえ？なに、急に…//」 すぐ顔赤くするから虐めたくなる #そんなはじまり

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24 『いつも気持ち良さそうに声上げてるけど…どうなん？（笑』 「しっ、知らない…そんなのっ」 『ふぅん？身体に聞いてみよか』 まだお互い裸の状態で、すぐに始めることが出来る 「、やっ…//」 後ろから手を胸に伸ばし飾りを指で弾く 『あれ？すぐ尖ったなぁ』 #そんなはじまり

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25 「もぉ…っ// 今日は日曜なのに、彼女と会わなくていいの…？」 さっきのLINEが彼女からって分かってたんか？ 『そやなあ…会うべきかな？』 こんな場所で、あやの身体に触れながら 彼女の事を話してる俺って最低やな 「んっ…、会うべきって…義務？」 #そんなはじまり