-銅牆鉄壁の艦娘と声-

霧雨艦隊に新たなる出会い、そして2人の吹雪型
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霧雨の鎮守府@SS&脳内設定アカウント @kirisame_zaha

1. 「海外親善観艦式?こんな限定作戦中に?」 時期は北海道北東沖の輸送作戦の頃に遡る 「はい、最近海外艦娘が増えたとのことで観艦式が行われるので筆頭秘書艦娘とともに出席せよとのことです……いわゆる交流会みたいなことが行われるみたいですね」

2016-02-23 20:41:04
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2. 「確かにビスマルクさんとか一時的に協力したことはありますが馴染みが無い艦娘が多いですね」 「最近じゃ空母もいるみたいだけど出撃する機会も無いわね。提督さん、外人嫌いなの?」 榛名と瑞鶴もそれに反応したようだ。 「そんなことはないが……」 反応に困るザハ提督

2016-02-23 20:42:02
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3. 確かに海外艦娘は増えすぎて把握しきれていないところもあると思ったザハ提督だ。せっかくのこの機会だと思い榛名と当日現地に向かうことになった

2016-02-23 20:43:45
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4. 「ザハ=サン相変わらず帽子が無いとわからないな」 「座学の時に無いのは見てるけどね」 「葛葵の場合どっちが本体かってとこだ」 「むしろ3人とも帽子とサングラスとお札のイメージが強いんですよ」 リカルド、瑠奈花、葛葵、美影等いつもの提督勢と雑談してる中観艦式は始まった

2016-02-23 20:44:05
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(とりあえず集めてみた。名前は観艦式と言いつつも立食パーティーみたいなものを想像していただけるといいかもです)

2016-02-23 20:45:08
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5. 駆逐艦から戦艦級まで、思えば増えたものである。 そういえば果たして海外はどうなっているのだろうか。大本営の情報は伏せられているが他提督の話からするとあまりよい状況では無いらしい。 艦娘の紹介が始まる。一番多いのはドイツ艦娘と呼ばれる艦娘、その次は……っと思った時であった

2016-02-23 20:48:06
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6. 艦娘の紹介が始まる。その途中であった (ポ……) 一瞬先日聞いた「声」が聞こえたと思ったら強烈な頭痛に襲われた。 「提督!?」 「おい、ザハ=サン!?」 「だ、誰か手伝っ……」 座り込む余裕もなく急激に周りの声も途中で意識もフェードアウトしていく

2016-02-23 20:53:37
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7. 目覚めたのは全く知らない土地であった。異国だろうか、はたまたまた異世界だろうか ただ自分の身体の感覚が全く違う。ガンランスが持てなくなったあの時とは違い、逆に今回は自分の身体が軽く感じる。

2016-02-23 21:03:49
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8. そして上空を見上げると静かに自転する黄金の立方体、この黄金立方体が先ほどまでいた場所と明らかに違う世界であることを象徴しているようであった。 ふと立方体から視線を下ろすと目の前には少女。 向こうを向いているので顔はわからないが栗色……夕立と球磨の間くらいの色だろうかの髪

2016-02-23 21:04:36
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9. その少女はこちらには気づかず、何かを焦って探しているようだ。探しているのは大事にしていたお守りか、はたまたただ近所に買い物を頼まれたものなのか。 少女はこちらに気づいていないようだ。駆け寄ろうとしたところでプツリとここに入りこんだ時のようにまた真っ暗になってしまった。

2016-02-23 21:10:36
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10. 「っとまあ酔いつぶれてそのあとは覚えていない」 観艦式、そしてその後発令された捷四号作戦後 その時のことを聞かれたが余計な心配をかけないようにとザハ提督が配慮の言葉を聞いた大鳳が言う 「観艦式と聞いて式典みたいなものだと思ったのですが親睦会みたいなものですね」

2016-02-23 21:19:18
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11 「全く、翔鶴姉のケッコンの時から何も学んでないじゃない」 瑞鶴は呆れつつという感じだ。 結局あの後しばらく横になってたらしく気づいたら休憩室の畳の上に簡単に寝かされてた感じであった。まあ実際酒類も出てたし頭痛に襲われなくても遅かれ早かれ酔いつぶれていただろう。

2016-02-23 21:19:52
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(酔って倒れた人を放置するのはダメゼッタイ←)

2016-02-23 21:20:22
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12. そんな話をしていたところで執務室がノックされる。入ってきたのは深雪と叢雲、そして見慣れない少女であった 「久しぶりね。失礼するわ」 「よっ!んで叢雲ちゃん、うちの司令官で間違いないのかい?」 旧友の家に上がり込むような挨拶に対し深雪が叢雲に問いかける

2016-02-23 21:26:35
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13. 「聞く限り間違いはないわ。ね、」 叢雲が話しかけたのはその少女であった 「はい、この度は迷惑をかけました」 少女は突然ザハ提督に謝る 「ん?なんか俺が悪いことでも?」 確かにやましいことはないわけではないが赤の他人に謝られるほど変なことはしていないと思うザハ提督

2016-02-23 21:27:54
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14. 「あー……とりあえず自己紹介した方がいいんじゃないか?」 深雪の言葉を受け 「あ、はい「自己紹介遅れました。Zara級重巡、一番艦Zaraです。これより霧雨艦隊配属になります」 pic.twitter.com/607bDTOcPd

2016-02-23 21:29:09
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15. 「え?」 「え?」 「ほぇ……」 ザハ提督はもちろん、榛名と瑞鶴が唖然とする中、大鳳はそろそろ突然の訪問者には慣れたようなリアクションである

2016-02-23 21:30:14
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16. 「わかってるわ。なんか釈然としないってこと。説明してもいいかしら、深雪さん」 「ま、事前に話した範囲内で頼むよ。叢雲ちゃんがいて助かったぜー」 同じ吹雪型とは思えない2人の会話のあと叢雲が話を続ける

2016-02-23 21:30:51
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(同じ吹雪型どころか同じ吹雪で全く違うっていうのもいるけど←)

2016-02-23 21:31:33
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17. 「そもそも、予定外の邂逅を除いて提督には選ばれる資格っていうのがあるの。もちろん指揮、統率があるけどそれは後から上がるもの、選ばえる基準は「声」が聞こえることよ」 「声?」 「もちろん私達が話している内容は誰でも聞こえるわ。例えばそう……深海棲艦、つまり棲鬼級ね」

2016-02-23 21:33:05
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ヤメテヨォ… カエレヨォ! ヴェアアアアア!! ↑これ

2016-02-23 21:37:01
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18. 「遠くから話しかけてくるあれか」 心当たりがあるようにザハ提督が反応する 「そう、深海棲艦の場合本能的に語りかけてくるから脳内に響く感じなの。直接対面でもしてたらその限りではないでしょうけど」 その話を聞いて一行はビクッとする 「何よ、そんなにビックリすること?」

2016-02-23 21:39:20
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19. 叢雲もさすがに違和感を感じたらしい 「まあ直接話するって想像つかないからなー。まともな人間だったら棲鬼級の深海棲艦と机囲んでお茶会なんて考えられないぜー」 深雪がフォローするように叢雲に話しかける。果たしてフォローなのかどうなのかと思う霧雨艦隊一行

2016-02-23 21:40:32
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(場所こそ鎮守府ではないものの深海棲艦はともかく、某仮面の戦士とお茶会してたり霧雨艦隊は珍客が多い)

2016-02-23 21:41:40