gods_monkey映画と読書の記録

Shingo Tsuji @gods_monkey

DVDで『ローラーガールズ・ダイアリー』｡期待に反して（笑）いい映画｡初監督兼ﾊﾞｶ笑いがたまらんキレキャラ"スマッシュリー"を全開で熱演(※主演は別の人)したドリュー・バリモアの超陽性イメージそのまんまの、てらいのないハッピーでエネルギッシュなガールズムービーだ! #movie

Shingo Tsuji @gods_monkey

ああそういえばこの間映画版『ノルウェーの森』も観たんだった。賛否あるけど個人的には映画として丁寧に、真摯につくられたとても良い作品だと思った。ただ、菊地凛子は微妙。演技力はもちろんスゴいんだけど、絵面（滲み出る年齢…）的にちょい厳しいものが。マツケン、水原希子はとても良かった。

Shingo Tsuji @gods_monkey

（続き）下巻に入るとある登場人物の視点が予想以上にクローズアップされるのは今までの作品にはないパターンで「お？」と思った（し、その人物の物語がハッピーエンドに小さなシミのようなものを残してはいる）けど、『世界の終わり』や『ねじまき鳥』のような深い読後感はなかった…　#books

Shingo Tsuji @gods_monkey

親父から借りた村上春樹『１Ｑ８４』読了。緻密な三次元の織物のような語りの構造や、中巻までの「冷え」ていく感じやは好きなんだけど、下巻でそれまでの物語のふくらみがあまりに分かりやすいハッピーエンドに回収されていくのには何か違和感があった。　#books

Shingo Tsuji @gods_monkey

放っといたらそのうち治ると思っていた風邪がいつまでたっても治らないので元旦は家でじっとする２０１１。が、お陰で観ないままになっていた『Million Dollar Hotel』と『Rem Koolhaas:A Kind of Architect』のDVDを観れたのでよし。

Shingo Tsuji @gods_monkey

ついつい魔が差してキムタク版ヤマトを観てしもうた…ツッコミどころがありすぎて困るんだけど、とりあえずアナライザー変身には腹筋ヨジれた。あと、あんなゆるゆるのへなちょこヘチマ軍隊に未来を託すのは嫌だwww。

Shingo Tsuji @gods_monkey

『ソクラテスが提出したのは…（中略）…「対話」を通過したものだけが理性的だという考えである。対話を拒否する者は、どんな深遠な真理を把握していようと、非理性的である。世界や自己に理があるかどうかは、もはや問題ではない』 ― 柄谷行人『探究Ⅱ』,301p #books

Shingo Tsuji @gods_monkey

たぶん興行成績は「アバター」に遠く及ばなかったろうけど、正当にも「ハート・ロッカー」を上に評価したっちゅう点ではハリウッドにもちったあ良心と見識があんのね、と感心。まあ、単に露骨なコマーシャリズムを嫌って「よりアカデミーらしい」方を選んだだけじゃね?とも思えるけど。 #movie

Shingo Tsuji @gods_monkey

アカデミー賞で「アバター」との元夫婦対決が話題になったけど差は歴然。両方とも他者とのコミュニケーションを巡る作品ながら「アバター」がいかにも安易な＜和解＞を描いたのに対し、こちらが描くのはそんな和解のあり得なさ、そしてそれにも関わらず命懸けで他者へと向かうことの崇高と僅かな希望。

Shingo Tsuji @gods_monkey

DVD「ハート・ロッカー」観了。久々に骨太な、本当の戦争映画を観た。ひたすらすれ違い続ける視線、引き延ばされた怨嗟の間歇的な噴出、時間差で届けられる視線=銃弾としての爆弾。それでも(否、それだからこそ)その処理に取り憑かれた主人公の孤高の背中に込められた、希望の一片。#movie

Shingo Tsuji @gods_monkey

その前に読み終わった文庫版『憂鬱と官能を教えた学校』（菊地成孔＋大谷能生）もタマらん。ポップスの帝王バッハから平均律世界の競技/狂戯としてのビバップ、そこからモード/ファンク/フリー/音響派etc.へと連なる音楽史を俯瞰するためのとりあえずの視点としてのバークリー・メソッド。

Shingo Tsuji @gods_monkey

（続き）英語やラテン語系にはない「そこ」という状況連動的な参照点をそのつど顕在化させる空間感覚を措定すると、「日本的」と言われるなアレコレが実にうまく分析・説明できてしまう、という単純な発見（「ここ」はhere、「あそこ」はthereだが、「そこ」に対応する指示語はない）。

Shingo Tsuji @gods_monkey

A.ベルク『空間の日本文化』読了。まず日本の地理、歴史、文化etc.についての博覧強記に驚かされ、次にその分析の精妙さに目を開かれる。あくまで西欧的な思考の枠組みを崩さずに「縁（えん）」や「分（ぶん）」の概念に肉薄し、しかもその全体が美しく整合している。日本的空間の脱神話化。

Shingo Tsuji @gods_monkey

「定義の欠如自体を定義として提供するという安易さは…なんら知的利益をもたらさない」 −A.ベルク『空間の日本文化』

Shingo Tsuji @gods_monkey

記号の終焉を迎えるためには記号の中に、一回入らないといけない。ポスト・モダニズムはモダニズムをしっかりやった後にしか来ない。 −菊地成孔＋大谷能生『憂鬱と官能を教えた学校(下)』

Shingo Tsuji @gods_monkey

「教養があるから、いい」「教養があるから、ダメ」「教養がないから、いい」「教養がないから、ダメ」。これ四つとも嘘だからね。−菊地成孔＋大谷能生『憂鬱と官能を教えた学校(下)』

Shingo Tsuji @gods_monkey

バクハツ巨匠の『日本の伝統』読了。剥き出しの感性×透んだ知性×豊かな知識×煮えたぎるエナジー。やはり巨匠はただのｷﾞｮﾛ目のバクハツおじさんではなかった。隅から隅までスゴい本。また読まねば。　#books 【Amazon紹介ページ☞ http://p.tl/WMZ_】

Shingo Tsuji @gods_monkey

庭は枯れてても本人は全然枯れてない。「依頼者を設計する」なんて台詞、“三低主義”とやらが全盛の今日び口にしようモノならフルボッコ確実?ってなもんですが、そういうダンディズムがあってもいーだろーがよ?あぁん?と軽キレするテスト。そんなわっちはもちろん肉食系ですが何か？

Shingo Tsuji @gods_monkey

「依頼主を指導することのできぬ作庭家の作品はだめだと言うことになる」で火がつき、「庭園は、設計する以前において、依頼主を設計しなければならない。依頼者を完全に設計することができて、始(ﾏﾏ)めて庭園の設計ができるのであって、全く庭園のみの設計と言うことはありえない」と続く。(続)

Shingo Tsuji @gods_monkey

重森三玲『枯山水』読了。時に細かすぎる論点に拘泥しつつも、全体としては枯山水の歴史をざっくり概観する程度で、枯山水そのものを知るには良書ではない気が。むしろヌヲッ!?っと思わされたのは本の終り近くに書かれた、重森の作庭家としての矜持。（続） #books

Shingo Tsuji @gods_monkey

ところでエヴァ破、けっこう露骨に“大きなお友達”向けのお色気(?)シーンが多いんだけど、マリのおっぱいプルンはちょっとやりすぎでニガ笑う。ツンデレ気味の、巨乳メガネっ娘(しかもちょい腐女子も入ってる)って、どんだけ願望よwww。…マーケティングの成果? #movie

Shingo Tsuji @gods_monkey

今さらながらエヴァ破DVD鑑賞。コミック版・TV版より全キャラが良くも悪くも随分マトモになってて分かりやすいロボット(?)活劇に。意外だけど最後の30分の盛り上がりは分かりやすい分ナカナカ。キャラの台詞や役割が所々入れ代えた本歌取りのような操作もオモロ。 #movie

Shingo Tsuji @gods_monkey

「プレデターズ」観了。プレデターが出てくればとりあえず満足なクリーチャー好き以外にはイマイチか、っつー煮え切らん出来。「VS エイリアン」はけっこう良かったのに(あ?俺だけか?)。やっぱ全盛期のシュワたんはスゴかったっつうコトでんな。あのヘビー級のバトルをもう一度!!

Shingo Tsuji @gods_monkey

『ロボゲイシャ』観る。アホ過ぎていい感じに脳がほぐれたwww。竹中直人はやっぱサイコーだ!! #movie

Shingo Tsuji @gods_monkey

池上栄一『夏化粧』読了。いつも通り泣かせる、鬼子母神物語の池上版モダン変奏。この人の"ウチナー・マジックリアリズム"は、いつも「物語の力」とは何かをストレートに体感させてくれる。シメの盛り上げ素材は毎度お馴染だけど、それを繰り返してもマンネリにならないところも凄い。 #books