2・無力な小娘であるカレンさんは無力な小娘なりになんとか島を逃げ出す方法を探さなければいけないし、お腹は痛いし、もうなんかいろいろ頑張らなければいけない。無力な小娘なりに。
2016-03-03 02:34:444・つまり。無力な小娘カレンさんは無力なりに、自分の技量を磨き、道具を手に入れ、記憶を取り戻し。最終的に海賊をぶっ倒して島からバックレることが目的である。お腹は痛いが。
2016-03-03 02:36:59プレイとしてはエピソードと冒険。2つの問題が常に立ちはだかる。無力な小娘であるカレン(=貴方だ)はそのどちらかの問題に向き合わねばいけない。無力なりに。
2016-03-03 02:39:39冒険に挑む場合。無力な小娘であるカレン(=そこの貴方だ)は手札という形で表されるなんかこう。気力とかそういうアレで。冒険のパワーを上回らねばいけない。お腹痛かったりはするが。なんとかその冒険をクリアすると。その冒険で手に入れた技能や道具が自分のものになる。経験は人を強くする。
2016-03-03 02:42:06そしていつしか現れる海賊船をかつて無力な小娘であったカレンが乗っ取りに成功した時。冒険は無事終わりを迎える。おめでとう。ゲームクリアだ。それだけでは何も思い出すことのない記憶喪失の物騒な人間が1人出荷されるだけだが。
2016-03-03 02:44:28これもまあ思い出すのに自分の経験やら道具やらをひっくり返して向き合う必要がある。無力な小娘にとって失われた自分の記憶と向かい合うことはそれほどまでに厳しいのだ。お腹痛くなったり。
2016-03-03 02:46:39だがそうやってなんとか取り戻した自分の記憶は無力な小娘カレンさんの心をホッコリさせる。これがクリア時の点数となるわけだ。よかったな。値千金の思い出だ。お腹痛くなったかいがあったな。
2016-03-03 02:47:55そしてそうやって思い出した記憶は次の記憶を思い出す時のショックを和らげる。人を殺した!って記憶を思い出したあとでここに来る前に冷蔵庫にチョコ入れてた!なんてのは些細な話だろう。
2016-03-03 02:49:25さて、ここまでの説明で一つの流れが見える。冒険はより冒険を楽にし、エピソードは次のエピソードを獲得しやすくなる。そしてお腹は痛くなる。
2016-03-03 02:50:57この辺のバランスを取りながらHP(恐らく「腹がペイン」の略)が0になる前に島を脱出する。というのがプレイスタイルである。その前に海賊に見つかったり竜に見つかって灰にされないとも限らないわけだが。
2016-03-03 02:52:55これが「カレンと海賊の島」という一人用カードゲームである。というかノンフィールドRPG(説明書にもそう書いてあるし。まあそうだろう)。約2000円。お腹痛くなる無力な小娘カレンが可愛いので買うといい。
2016-03-03 02:54:49