刀剣乱舞SFアンソロジー『Science+Fiction』掲載作紹介
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遅い時間に失礼します。閃華春大祭まであと3日ということで、今回のアンソロジーの掲載作品について主催のほうから簡単に(ネタバレにならない程度に)ご紹介させていただきます。
2016-03-10 22:53:12![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
これから手に取っていただく方は是非期待を膨らませるのに、すでに読んでいただいた方は頷いたり「いやいや主催はわかってないぜ」とそれぞれの作品への感想を思い出したりしていただければいいかなと思います。
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①永久平和条約/生存報告(長永在処):最初に紹介させていただくこちらの作品ですが、SFの面白さがぎゅっと詰まったお話です。生ける武器として存在している刀剣男士たちと彼らを取り巻くシステムが面白く、読み終わるともっとこの世界観のお話が読みたい!となるのではないかと。主催はなりました
2016-03-10 22:56:20![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
①そして何よりメイン張っている薬研藤四郎。思わず「くーっ!」っとなりました。何も考えずに口から出てくるのは「格好いい」の一言。ただちょっと考えてみるとこのお話の彼を格好いいと言い切るのは寂しくもあります。
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①そんな薬研と周りにいる宗三左文字や燭台切光忠のやりとりは、最後まで読んだあとに読み返すとより彼らの違いがはっきりして切なくなります。
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①また長永在処さんには表紙と本文中扉のデザインも作成していただきました。すでにお手にとっていただいた方はお分かりかと思いますが、大変素敵な仕上がりになっております。個人的には箔のせいかちょっとメタリックな感じなのに、よく見ると桜の花が見えるところが気に入っております。
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②第4731号文書(櫻井美琴):この作品についてはとりあえず声を大にして「兼さん格好いい!」と言わせてください。このアンソロジー格好いいキャラクターたくさんいますが、からっとした格好良さがあるのがこの兼さんです。
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②からっと格好いい和泉守兼定に対して底が見えない三日月宗近という二人の対比が鮮やかでもあるお話です。が、個人的にこのお話の一番好きなところは、こんな問い(次のツイートで引用します)からスタートするところです。この問いもまた和泉守と同じように曇りなく斬りこんでくるなあと思いました。
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②歴史を正しい経路に戻す、というのはゆえに彼もすべきこととして認識した。敵の異様さや使い手の至らなさには言及を避け、相棒を諫めすらして和泉守兼定で在り続けてきた。 さて。ところで、正しい歴史とはなんだろう? (第4731号文書:櫻井美琴)
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③花のように廻れ(繭木):ゲームリリースから一年経ち、もう刀剣たちのレベルが天井に達したという審神者の皆さまも多いのではないでしょうか。ゲームだからこそ当たり前のように受け入れている事実ですが、では強くなってしまった刀剣男士はどうやって過ごしているのでしょうか。
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③以前本文の抜粋をツイートさせていただいた際、どこを切り出しても美しく、情景が目に浮かぶ文章で大変選ぶのに迷いました。
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③その美しい世界とそこに厳然とある「決まり事」めいた強さの上限、このお話のメインになっているへし切長谷部にはどう映っているのだろうかと想いを馳せて読んでみてはいかがでしょうか。
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昨日は作品紹介ツイートができませんでしたので、本日残りの作品を二回に分けてツイートさせていただきます。お昼は2作品。
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④その隣の一歩となり(結城音海):本日の一作目です。刀剣乱舞×SFというと時間ものSFがぱっと浮かぶところですが、こちらの作品ではちょっと意外な、けれどSFらしいテーマを取り上げています。読んでなるほどと思いました。
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④メインキャラクターである骨喰藤四郎と山姥切国広、どちらも激しいキャラクターではないだけに静かに淡々と進む物語ではありますが、刀剣男士の苦悩やままならない想いは切々と感じられます。このお話を読んだあと、一度本を置いていろいろと考えてしまうのではないでしょうか。
2016-03-12 14:48:16![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
⑤どこにでもいる(藍):主催の作品ですがあまり自作について紹介するのが得意ではないので簡単に。刀剣乱舞といえばということでストレートに時間をテーマにしました。浦島虎徹と蜂須賀虎徹の兄弟が話の中心です。お察しの方もいるかとおもいますが、「ウラシマ効果」の連想から生まれた話でした。
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⑤余談も甚だしいのですが、主催の本丸に長曽祢虎徹が本当に来なくて来なくて二人兄弟の話になったのですが、先日のイベントでようやくうちにもやってきました。もし長曽祢虎徹がいたらまた違った物語になったかもしれません。
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⑥平安太刀月へ行く(八代):タイトルそのまま鶴丸国永と三日月宗近が月を目指して奮闘するお話です。軽快な語り口も相まってこのアンソロジーの中では明るいトーンのお話かと思います。
2016-03-12 21:28:35![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
⑥しかし、鶴丸が月を目指そうとした理由と辿り着いたその景色に胸が熱くなります。それこそぽんと宇宙空間に投げ出されたかのように見たことのないものが目の前に現れたような心地になるのではないでしょうか。
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⑦いく春(茶々):歌仙兼定と和泉守兼定を中心とした物語です。「和泉守兼定には負い目がある。」という出だしの一文がとても好きで、この物語の和泉守をよく表しているところだと思います。
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⑦読んでいて切なくなるお話ですが、最後まで読んでタイトルに戻るとまた少し違った感想になるのではないでしょうか。主催の個人的な感想ではありますが、暖かな光を感じるようで、このアンソロジーの最初の小説とさせていただきました。
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⑧/var/tk/logs/access_log(櫻伊ハル):電子戦をする刀剣男士たちを描いたお話です。メインとなる堀川国広を外部補助役(オペレータ)として2016年のサーバの中を舞台に戦います。
2016-03-12 21:29:49![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
⑧冒頭の仮想空間で演算領域をやりくりしながら、刀剣男士たちの戦うスペースを整えている堀川の描写がすごく「らしい」と思って気に入っています。美味しいところを持っていく「あの刀剣」の登場シーンでは思わず興奮してしまうのではないでしょうか。是非わくわくしながら読んでください!
2016-03-12 21:30:48