ニコニコ動画から時報が消えた日

サイと @sait3110c

ニコニコ動画の時報はうざいな！

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ニコニコ動画の時報を擬人化してみよう。０時と２時だけ会いに来る子。０時は時空の切れ目だから会いに来れる。２時なのは彼女が二次元だから。変なおっさんとか出てくる宣伝を流したりするしか自分の存在をアピールできないけど、毎日あなたに会いにくる一途な子。

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時報「午前０時くらいをお知ら」男「うぜええええええええ」時報「キャッ」男「！？」時報「あれ…ここは…？」男「おまっｗだれｗｗｗ」時報「あ、あなたこそ誰ですか！」男「ハッ！これは巷で流行りのスリーディーって奴か！」時報「なにいってるんですかあああああ!!」

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時報「な、なんなんですかぁ？ここ、どこですかぁ？なんで私ここにいるんですかぁ？」男「3Dスッゲエｗこれ触れんのか？」ペタペタ　男「こいつ…触れる…！」時報「へ、変なところ触らないでくださぃ…」プルプル　男「まさか、マジで？イッツァリアール？」時報「うーうー…」ガクブル

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男「泣くのか…」時報「ぐす…」男「泣くなよぅ」ｵﾛｵﾛ　時報「状況…をっ…説明してくだひゃぃ…」男「ええと。ここは俺んち…あっ、下宿してるんだけど、その、」時報「わからないですぅ…」男「あ、ああそうだ。俺は男。ここで暮らしてる。ココ、俺ノ部屋」

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時報「怪しいところですか？」男「怪しくない怪しくない。あー、お前はだれなの？」時報「私ですか？あれ…？私は…いったい…」男「マジかー…！マズイっ大家、襲来だッ」時報「え、なにを、す、わぷ」男「悪いが押入れで静かにしてくれ！」　大家「おい、どうかしたのか？」

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男「２０２号室、異常ありません！」大家「それならいいんだけどサ」　男「ふぅ…」時報「……」男「もう出ていいぞ」時報「ぷはあ…いきなりひどいです、男さん…」うるうる　男「お…」　大家「あー、言い忘れていたことあるんだけどー」　男「おおおおう！」時報「イタ！挟まってますぅ！」

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大家「さては誰か連れ込んでるねぇ？」男「そ、そ、そ、そ、そんなことは！」大家「まあ、問題だけは勘弁だよ」時報「男さん男さん男さん！布団が滑り落ち…」男「分かって…うおうっ」時報「あ、あ、ああーっ」男「おり…ます…うぐぅ」大家「ま、何かあったら相談しな」

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時報「…すいません」男「いいよ別に…」時報「私、邪魔みたいなので出て、行きます」男「ん…」時報「じゃあ、それでは…」男「……」時報「それではー…」男「……」時報「……」男「そんな恨めしそうな顔すんなよ…今日はここに泊まっていいからさ」時報「いいんですか！」キラキラ

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男「今日だけな。あと、そのヒラヒラはやめてくれ」時報「スカートがダメなんですか？」男「ダメじゃないけどダメだ」時報「わけわからないですねー」男「わけのわからないのはそっちだ。ディスプレイから人…女の子が出てくるとか馬鹿じゃねーの」時報「私、馬鹿じゃないです！」男「はぁ…」

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時報「じゃあここに寝るんで」男「そこ俺のベッド」時報「えー」男「いいけどさ…別に俺、今仕事中だし…」時報「ニートじゃなかったんですか!?」男「つい最近までな。今は立派なアルバイター」時報「かっこいいですねー」男「棒読みやめいっ」時報「ぷくく…じゃ、寝ちゃいますーzzz...」

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男「お早いご就寝で。ふぅ、それじゃ始めますか」カタカタ　…　男「ん？作業用BGMが止まった。ああ、２時か…あれ？」　…　ニコ動コメント「ん？」「無音」「oto」「手抜きｗ」「やらかしたな運営」「静かでよろしい」「時報うざくねええええええええ」　…　男「どういうことだよ、これ」

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男「掲示板見てみよう…。なになに、原因不明のトラブル、か。時報そのもののシステムが抜け落ちたとかハッキングとか…４時からシステム点検か…」時報「うう…ごぜ、んー…２時くらいをー…すぴー」男「こいつ、まさか…時報…!?」時報「すぴーすかー」

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男「おい起きろ！」時報「んぅ？　って、あなた誰ですかぁ！」ゴツン　男「イッダッ」時報「あう」パタン　男「つーっ…くそ、起きろ！お前の正体が分かったぞ！」時報「…ん。私の、正体？」男「そうだ。お前は…うおっ」時報「正体!!」ゴチュ　男「うぷっ」時報「ひゃっ」男「キス…だと…？」

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時報「きゃうー？？！！！」男「やべえ…やっちまった…レモン１００個分だ…」時報「私の…初恋…」男「初キスだろ…」時報「初キスは初恋の相手と決めておりましたので…ぐすっ…」男「え、な、泣くなよ」時報「だってこんな…いやっ…」バタン！　男「うおおぅ…おおおうぅ…俺が、泣きたい…」

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男「それにしても唇がまだ熱いぜ…。くそ、ベッドがあったかい…そして何このいい匂い…スーハースーハー…ハッ！俺、変態じゃないか。ていうか、追いかけないと…あ、でも、あー…会ったらもっと嫌がられるだろうなぁ…。でも、謝らないと、だな…」ダッ

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時報「えぐっ…」男「待てよ！」時報「ふぁ!?」ダッ　男「逃げんな！」ガシッ　時報「やめてください！離してッ！」　周りの家「ざわ…ざわ…」　男「ごめん！事故とはいえ無理やり起こした俺が悪い。この通りだ」ペコリ　時報「あ、頭、上げてください！男さん勘違いしてます！」

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時報「私、ただびっくりしただけで…逃げたんです」男「え、でも、いやって言ってた」時報「それは…その…アレしたのが、ぜんぜんロマンチックじゃ、ない、から…」男「じゃあ、俺がいやなんじゃなくて」時報「あ…あはは…///」男「我が世の春が来たぁ！」

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大家「おかえり。なにやってんだい？その子…」男「俺の、フフフ…」ニヤニヤ　大家「いつにもましてアンタは気持ち悪いね。で、君。こいつとどういう関係？」時報「えっと、気付いたら家にいました」大家「ああ、もう…誘拐されたのね…ったく、アンタ！」男「ええ!?誤解ですって！」

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大家「アタシの部屋に入りな。話はそれからだ」　…　大家「で、その子がパソコンから出てきたっていうの、信じろって？」男「はい…」大家「信じてやってもいい。けど。アンタは下宿のルールは知ってるね」男「男女の同居は禁ず…でも、まだこいつが女かどうかなんて」大家「見ればわかるね？」

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男「そこをなんとか」大家「この子は今日はアタシの部屋に泊めるよ。いいね？」男「うう…」時報「男さんと一緒にいたい」大家「規則があるんだよ。アンタのこと、悪くはしないよ」時報「だって、男さんの場所は安心出来る、場所だから」大家「そうかいそうかい…ふぅー…アタシも鬼じゃないからね」

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男「じゃあ」大家「今晩だけ。明日、うちに帰してやりなさい」男「はい！」時報「ありがと、お姉さん！」大家「お姉さん、ね。静かにするんだよ」時報「はぁい！」　…　男「うっはー…俺の部屋が香ってるぜ。あ、お前の正体が分かったぞ」時報「本当!?」

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男「その前に、俺のどこを好きになったの？」フフフ　時報「好きっていうか、初めて会った『人』だから」男「え…」時報「ずっと遠くに人がいるのは知ってたけど見たことがなかったんです。男さんは私の初めて会った『人』だから！」男「それって、インプリンティングって奴か…あーあー…」ガクリ

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時報「それで、私の正体って？」男「あー…」時報「放心しないでください！」ビンタッ　男「おぷっ。…お前の正体ね。正体…そう、お前は『時報』だ」時報「時報…？」男「そう時報。お前はニコニコ動画の時報そのものなんだ」時報「私は…時報…ニコニコ動画の時報、そのもの…!!」

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男「おい、どうした」時報「戻らなきゃいけない…私は時報をしなければいけない」男「しっかりしろ。目がヤンデレ化してるぞ！」時報「男さん。私は時報なんですよね」男「そうだ」時報「時報は時報を伝えなきゃならないんです。それが仕事、いえ、生きる価値…」男「おいおい…」