【ミヤコようちえん危機一髪 〜恐るべきブラックカーテン団登場〜 】
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ミズチの目がカンクロを射抜く。同時に水の膜から突き出た刃がカンクロの額を貫通した。カンクロが白目を剥き、地に堕ちる。ミズチはそれに構わず通信機を取り出した。「こちらミズチ。敵エージェントは鎮圧した」そして周囲を見渡し、顔をしかめる。「これから掃除だ。まったく」25 #4215tk
2016-03-13 20:00:37「……というわけだ。君の頼りの戦力はこれで全滅のようだぞ?」通信を終えたサンサロ博士の声に、モロトミは震え始めた。窓の外では、もう砲声が止んでいた。それはつまり。「大したことがないな、カンザキ社というのも」「ウ……ウワアアアーッ!」27 #4215tk
2016-03-13 20:04:29モロトミは吠えた。懐に忍ばせていた護身用の拳銃を取り出し発砲!BRAM!BRAM!BRAM!「おっと危ない」サンサロ博士に向けられた一発は、博士の背から伸びたメカニカルアームに掴み取られ、潰された。スカハに向けられた銃弾は「イヤーッ!」「グワーッ!?」28 #4215tk
2016-03-13 20:08:16脇腹の痛みにモロトミは蹲る。何が?彼にはわかるはずもない。スカハは飛んできた銃弾を左手人差し指と中指でつまみ取り、それを右指人差し指で弾いて返したのだ。おおよそ人間技ではない。そしてマガツミに向けられた銃弾は、闇の中に消え……それきりだ。揺らぎすらしない。29 #4215tk
2016-03-13 20:12:24「交渉ハ決裂」マガツミは無機質に言った。脂汗を滲ませるモロトミに、冷たい視線を向けながら。「コレ以上ハ時間ノ無駄。サンサロ」「はいはい。ポチッとな」サンサロ博士がなんらかのボタンを押した。モロトミの真下の床が開く。「アッ」悲鳴をあげる間もなく彼は落ちていった。30 #4215tk
2016-03-13 20:16:41博士とこっぺちゃんとか、スカサさんといつきちゃんやコセンちゃんという…地味にライバル関係に対応してそうな能力だなぁ… #4215tk
2016-03-13 20:16:44かくして会議室にはまた不気味な静寂が戻る。BEEP!BEEP!それを無遠慮に切り裂く電子音あり。闇が身じろぎすると、会議室の壁がスクリーンへと変貌、一人のニンジャを映し出した。『ドーモ、マガツミ様。イチバンテです。定時連絡の時間で』「ウム」31 #4215tk
2016-03-13 20:20:08