ホロリ章ちゃん⑤×ホロリアマイ

はち公。 @funkastic_8er

【ホロリアマイ×安田章大】 1 仕事の関係で3日間家をあけてて やっと帰れる今日、3月16日 『ただいまー』 待ってるはずの彼女に声をかけるのに ────無音 『？』 不思議に思いつつ リビングに向かうと 隅っこで小さくうずくまってた #ホロリアマイ

はち公。 @funkastic_8er

2 『どないしたん？』 聞くのに膨れてて 『もしもーし。お嬢さーん。 聞こえてますかー？』 指で膨らみを潰しても ブスーっと空気が抜けるだけ。 『･･･おい。どないしたん？』 ただ事じゃないなと 慌てて真面目に聞いてみる そしたらゆっくりこっち見て #ホロリアマイ

はち公。 @funkastic_8er

3 「章ちゃん･･･忘れてたでしょ」 『･･･何を？』 「･･･ホワイトデー」 ホワイトデー･･･ ホワイトデー･･･ 『あぁ！』 やっと思い出す 『そんなイベントもあったなぁ！』 「そんな！？大切なイベントだよ！」 『なんでぇよ？』 #ホロリアマイ

はち公。 @funkastic_8er

4 「私、章ちゃんにあげたげしょ！？ それに対する返事という意味で！」 『返事もクソも･･･ 一緒におるんが答えやんか』 「そうなんだけど！ なんか！伝え方！！演出！！」 あーね 女の人はサプライズ的な？ イベント？好きやもんなぁ･･･ でも、待てや？ #ホロリアマイ

はち公。 @funkastic_8er

5 『でもあれやん。 お前、ラス１のチョコ食べたやん。 俺にくれたん、食べたやん！！』 「そ、それは･･･」 『俺の楽しみにしてた 大事なラス１食べたやんか！！』 「そりはぁぁ！」 彼女の頬をぐにぐに摘んで形勢逆転 「ずっと残ってて悲しかったの！」 #ホロリアマイ

はち公。 @funkastic_8er

6 残ってたんやないよ 残してたんやよ 全部食べたら お前との愛も無くなりそうで 食べられへんかった 『･･･じゃあ、おあいこやんか。 ホワイトデー無くても我慢せぇ。』 ･･･と 無理やりこじつけて 誤魔化そうとする だけど彼女も そう甘くはなくて #ホロリアマイ

はち公。 @funkastic_8er

7 「じゃあさ！今から 食べた分のお詫び菓子作るから♡ だから、章ちゃんも！ね？」 『ね･･･って何やねん！ 俺、出張帰りやで？ その俺に今から買いに行けと！？』 「あーーーん！ はっ！じゃあお手紙でもいいから！ 私への愛の言葉いーっぱいの手紙♡」 #ホロリアマイ

はち公。 @funkastic_8er

8 『はぁ！？』 呆れる俺をグイグイ部屋に追いやって 「はい！じゃあ 集中して書いてくださーい♡」 って言い残して ドアを閉める 『あんのアホ･･･ 何考えとんねん！！』 愛の言葉？いまさらやんか！！ 『書くことなんか 何もあらへんわ！！！』 #ホロリアマイ

はち公。 @funkastic_8er

9 なんて言いつつ 作業用のデスクに座って 白紙の便箋をにらめっこ 愛の言葉･･･ねぇ 『･･･もぉ、何書けっちゅうねん！』 俺は頭を抱えた #ホロリアマイ pic.twitter.com/DlNFsdul5r

拡大

はち公。 @funkastic_8er

10 ･･･それからしばらくして 「できた！」 簡単クッキーの完成！ それを小皿に並べて 章ちゃんのいる部屋に向かう 「章ちゃーん･･･できたよぉ？」 ゆっくりドアを開けても 返事はなくて 「？章ちゃん？」 よく見たら 机に突っ伏して寝てる彼 #ホロリアマイ

はち公。 @funkastic_8er

11 「あぁぁぁ！！！」 ガッカリして肩を落とす私 いやね？分かってるんだよ？ 仕事で疲れてるだろうし、 ホワイトデーなんてイベント 興味ないのもわかってる だけど･･･ 「やっぱり･･･愛されてる実感は 見える形で欲しいじゃないか･･･」 #ホロリアマイ

はち公。 @funkastic_8er

12 でもまぁ･･･わがまま過ぎたかな？ そう反省して 彼に布団を掛けようとしたら 「あ･･･」 突っ伏した下には 書きかけの便箋があって よく見たらゴミ箱にも 失敗したみたく便箋が 丸めて入ってて 「書こうとはしてくれたんだ♡」 って、有頂天♡ #ホロリアマイ

はち公。 @funkastic_8er

13 「どれどれ」 丸められた紙を開いて 中を覗く･･･するとそこには 「あ･･･」 章ちゃんの字が私に謝っていた 【せっかく築いた家庭を 壊してごめん】 【俺がお前に声かけへんかったら こんな事にはならんかったのに】 【俺のワガママ貫いてごめん】 #ホロリアマイ

はち公。 @funkastic_8er

14 「章ちゃん･･･」 その言葉ひとつひとつに 胸が痛くなる だって･･･章ちゃんは悪くない 私が章ちゃんを好きになり過ぎて 旦那から心離れちゃって 私が望んでここに来たのに･･･ 「そうだよね･･･ 章ちゃん優しいから 自分を責めるよね･･･」 #ホロリアマイ

はち公。 @funkastic_8er

15 章ちゃんはいつだって 私を思って 私を守ってくれてるのに 「バカだ･･･私」 悔しくて 泣けてくる そしたら･･･ 『んっ･･･』 章ちゃんが目を覚ました 『ん？なんで泣いてんの？』 聞かれても答えられなくて 『お菓子･･･失敗したん？』 #ホロリアマイ

はち公。 @funkastic_8er

16 首を横に振るだけの私を見て 章ちゃんが微笑む 『あー。失敗したん読んだん？』 ･･･バレた そりゃそうだ 私、紙を握りしめてる 目にしてしまった言葉達が 【彼の想いを ちゃんと受け止めて】 って･･･ 私にしがみついて 離れないから #ホロリアマイ

はち公。 @funkastic_8er

17 『もぉ･･･』 章ちゃんは笑いながら 私の手の紙を取り上げて 『お前のはこっち』 って 封筒をひとつ 『こっちがプレゼントの方な』 「ひっく･･･読んで･･･いいの？」 『いらんならええけどwww』 「･･･いるぅ(泣)」 #ホロリアマイ

はち公。 @funkastic_8er

18 息を整えて ゆっくり封を開ければ 折りたたまれた便箋が1枚 そっとそれを取り出して 開いていくと 章ちゃんの優しい文字で ただ一言──── 【愛してる】 #ホロリアマイ pic.twitter.com/lwua43xTkp

拡大

はち公。 @funkastic_8er

19 『お前に伝えたい事 めっちゃ考えたら･･･ その一言に尽きるなぁおもてwww』 章ちゃんは 照れくさそうに笑った ────私はもう 我慢出来なくて 思いっきり章ちゃんに抱きついて わんわん泣いた 章ちゃんは あやすみたいに私の背中を撫でながら #ホロリアマイ

はち公。 @funkastic_8er

20 『それは何泣きですか？』 って だから私は 「うれし泣きです」 って呟く 『･･･なら良かった♡ なぁ、俺、腹減ったわ。 お菓子食べよー？』 「･･･うん！」 ────2人で並んでソファに座る テーブルには 焼きたてのクッキーと手紙 #ホロリアマイ

はち公。 @funkastic_8er

21 『あっま！ このクッキー、甘っwww』 「だってー、私の あまーい愛がこもってるから♡」 『嘘つけ！量間違えたんやろ！？』 「えへ♡」 『えへ♡ちゃうわ！』 パシッと叩かれても それすら幸せで 「ぶった！お母さんにも ぶたれたこと無いのに！」 #ホロリアマイ

はち公。 @funkastic_8er

22 ふざけて返せば 貴方は私を抱き寄せて 『ならお母さんに言うとけ。 娘さんは俺が 責任もって面倒みるから これくらい許せ･･･ ってな？』 「ふわっ･･･あ、あまーーーい///」 私が焼いたクッキーよりも 甘くて幸せな 章ちゃんとの時間･･･ #ホロリアマイ

はち公。 @funkastic_8er

23 甘さに慣れすぎて 鈍感になってた ────何でも《過ぎる》は良くない 今となっては どの過去にも引き返せないけど ひとつひとつ 悔やまずにはいられないよ #ホロリアマイ

はち公。 @funkastic_8er

24 ねぇ章ちゃん ホワイトデーのお返しを 頼まなければ 未来は変わってた？ ねぇ章ちゃん あの日焼いたクッキーを 甘さ控えめにしてたら 未来は変わってた？ ねぇ章ちゃん ────答えて 【END】 #ホロリアマイ pic.twitter.com/gE6ucieWQa

拡大