12月のおまとめ

孫崎　享 @magosaki_ukeru

日本の安全保障環境（何故尖閣で一転したか）１：普天間問題で鳩山総理は抑止論を持ち出し、自ら崩壊。抑止論は極めていい加減。核兵器に対する抑止は在日米軍と関係なし、まして海兵隊と関係ない。米国は現在竹島は韓国の立場。北方領土対象外。こうみると辺野古移転を支える唯一が尖閣諸島。しかし

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日本の安全保障環境２：しかし尖閣諸島では日中間で対立が生じない構図存在。日本の管轄を認める形で棚上げ、これを裏打ちする形で日中漁業協定で尖閣周辺も含め相手国船を取り締まらず、違反の時相手国に通報し対処の方針存在。中国船が来ても撤退を求める形。従って紛争起こらぬ形。これを前原氏

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日本の安全保障環境３：国土交通省の時、対応変化させ、海保、中国船の停船求め、日中漁業協定以外のルール適用（日本の漁業法など）拿捕恐れ中国船暴れ、国民一気に反中国。これがその後の日本の安全保障政策に全て影響を与えた。先ず沖縄。 尖閣は反辺野古移転感情を軟化。知事選挙に影響。思いやり

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日本の安全保障環境４：予算の現状維持。イラクへ医務官派遣。思いやり予算の現状維持。その意味で尖閣諸島の問題充分見直す必要有り。普天間問題ーイラクーアフガニスタンー尖閣は皆つながっている。全ての現象はサミュエルズMIT教授の「在日米軍基地と日米同盟を世界的な安全保障戦略の道具として

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日本の安全保障環境５：利用するのは米国の『明確な意思』」との発言を熟慮すべし。日本今全て曲がり角。沖縄選挙、武器輸出３原則見直し、iラクへ医務官派遣、尖閣棚上げを放棄。各々将来に深刻な影響。広範な連帯が必要。各々の分野を抜け出し、潮流を見極め、繰り返すが連帯必要。沖縄選挙どうなる

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外交とは：中国・戴秉国国務委員２８日午前、ウルで李明博韓国大統領と会談。朝鮮半島情勢の悪化防止に向けて協議。安全保障は軍と外交の両輪。日本外相等は単に動いていることを国民に示すショー行うのみ。実態無し。米国と軍事協力促進のみが外交の基本と勘違い。中国両輪。存在感ますます強めよう。

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北朝鮮１：米韓合同演習は強硬姿勢の印象を与えるが、これが現状で強行姿勢のぎりぎり。北朝鮮が過激な対応をしなければ終焉。こうした背景には米国世論は朝鮮半島で戦争にはいるべきでないとの考えが主流。シカゴ外交評議会の世論調査報告（global２０１０）は世論調査として従来より高い評価

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北朝鮮２；本年3月の北朝鮮による韓国哨戒艦艇攻撃事件に対して２７％が韓国と一緒になって北朝鮮を懲罰すべし、６７％は米国は非難すべきであるが事件は韓国・北朝鮮間の領土紛争の一環とみなすべしとの考え。更に北朝鮮による韓国攻撃があった時にはどう対応するかについて４０％のみ米軍使用に支持

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北朝鮮３；支持、ただし国連行動の一環であれば６１％が支持。この調査で出る結論は同盟国であっても領土紛争地域への米軍使用には米国民消極的。これは多分尖閣でも同様になろう。米韓合同演習、ジョージワシントン派遣は周辺国へのメッセージ。日本国民には宣伝効果抜群。常に米軍の読みに脱帽

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沖縄：仲井真氏28日「普天間移転先県内にない。日本全国で探して欲しい」と発言。鳩山元総理の発言に戻る。混乱後、今や他に受け入れ地困難だろう（私は大村進言）日米政府どうする。発言を撤退させるよう動くか。本当は国外移転に米国説得が一番。失われた時間後振り出し。沖縄反対を考慮すれば当然

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沖縄２：沖縄に辺野古反対疲れはあろう。多分それがあろ程度選挙に反映したろう。しかし多くの人は仲井真知事が選挙時と異なり豹変する危惧（期待）を持っていたのも事実である。辺野古での議会選挙を見ればその不安は充分存在した。しかし選挙後も同じ立場を維持。県民の意見が知事を変えた。多分

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沖縄３：知事の考えを変えるため圧力があろう。名護市への交付金の動きをみれば充分ある。頑張り所である。しかし、沖縄発の日本国民へのメッセージが出る可能性は高い。『海兵隊の役割は？」「何故これほど大規模な米軍が日本に？」「費用対効果は？」「不要な犠牲は払う必要ない」沖縄県民の健闘祈念

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沖縄：29日毎日朝、森本氏「尖閣。北朝鮮情勢が影響」私の論「”普天間なし”提案の機会」掲載。森本氏「仲井真氏勝利は安保体制に対する県民の意識の表れではないか」の主張には疑問。私の主要論点（多くはtwit済み）１：沖縄世論調査で「辺野古移転」反対が極めて強いのは明らか。選挙結果に

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沖縄２：関係なく日米合意実施は不可能。政府知事選までと先延ばしにしたが直面せざるをえない２：仲井真氏「県外移設」公約ひっくりかえし至難の業３：一番重要なのは県民反対の基地をつくる是非４：普天間問題は今や沖縄では日米安保条約自体が必要かとの論に移行。ゲーツ国防長官は海兵隊の体制

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沖縄３：見直しを指示しており、普天間をなくした形で在日米軍の機能が維持できるか､日本側から協議を持ちかける良い機会。国民も日米軍事一体化が進みつつある実態がはたしていいのかどうかを考えるべきだ。

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米国１：「米国は特別の国だ。だから世界をリードする必要がある」は米国の「超越主義（exceptionalism）」。この考えがブッシュ大統領の単独主義に結びついたとの批判あり。今保守派から「オバマ大統領にはこの米国超越主義の考えが薄い」として、大統領候補と見なされる人々がこの

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米国２：米国超越主義を大々的に主張。29日付ｗｐ・Tumulty論評。全面に出す政治家：ロムニー、ペンス（下院）、ペイリン、ギングリッチ、ハッカビー、サントラム（元上院）等。ハッカビーは「オバマ大統領は過去の大統領と異なる。米国超越主義を否定することは米国の心と精神の否定」大変だ

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ウィキリークス1:本日23時TBS「news２３」用に録画終了。これ極わずか放映でしょう。 １米国外交にとり大変な打撃。戦後最大かもしれない。外交は公式的会話の裏に常に本音ベースのやりとり。これは25年30年後に公開の前提。それが影響持つ今出る。典型例 サウジの国王が米側に

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ウィキリークス２：イランを攻撃してくれと要請したことは絶対表に出してはいけない事実。 この本音の会話が今後続出。今回在京米大使館が最も多い情報源。中国ロシア朝鮮半島の周辺で情報在京米大に集中。東京は昔からスパイ合戦の舞台。東京発どういう情報があるか是非みたい。驚くもの多くあろう

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ウィキリークス3:(出典wikileaks）ウィキリークスと米国務省のやりとり； 11月26日アサンジ代表→在英米国大使「情報公開が特定個人を危険に陥れるのであればそのケースを連絡して欲しい」、27日米国国務省法律顧問→アサンジ「不法に入手された文書につき交渉意図無し」

孫崎　享 @magosaki_ukeru

ウィキリークス:私の発言の動画少々。文字でしか接しない人どうぞ。（下記御連絡感謝）@sekilalazowie　昨晩のTBS動画アップされております。「ウィキリークス、米の秘密外交文書を暴露」⇒ http://bit.ly/i1wXwG via @youtube

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北アフリカ１：北アフリカ西側経済一体化の道へ。25日懇談会で住友電気工業の話を聞く。自動車用ワイヤーハーネス（電気配線網）でモロッコ進出ｃワイヤーハーネス世界統一規格化。電気自動車になれば需要一段と増加。仕事は労働集約。安く、高品質労働力求め世界で工場が移動。東欧労賃低いも上昇。

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北アフリカ２：今月400ドル。モロッコはスペインの対岸。輸送環境良好。今月額200ドル。なお中国は100ドル位から（当然脱日本）。北アフリカは政情比較的安定。西側企業進出。以南は政情不安等で西側企業進出困難。イスラム圏なるもこの地、安定的発展へ移移行。事業の自動化は検討中。

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ウィキリークス1:「情報の共有化が裏目に」の背景説明。二〇〇一年八月六日CIAはブッシュ大統領に「ビン・ラーデンは米国攻撃を決定」の標題の下、「支持者は米国貿易センターの例に続き、戦いを米国内に持ち込む」「ビン・ラデンは米国飛行機をハイジャックしようとしてる」等を含む警告を発出。

孫崎　享 @magosaki_ukeru

ウィキリークス２：ライス安全保障補佐官も無視。その後９／１１発生。大統領の周りに 最優秀の人材。大統領に重要な情報が上がれば、最も適切な措置がとられるという信仰。この信仰が崩壊。米国情報機関にとっては、「情報存在するも何故９・１１同時多発テロ事件を防げなかったか」は深刻な課題。