- iyashi_kust
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鬼に扮するのは、基本的に各兄弟の長男と有志、ということでしたが……短刀や脇差以外も豆撒きに参加するようですから……圧倒的に鬼の数が少ないような
2016-02-02 20:42:54髭切「あれ?ええと……江雪、だっけ?どうしたの、鬼の面なんて持って」江雪「!……ああ、髭切殿。これは明日の節分で使うものですよ」髭切「節分……そういえば、さっき短刀たちが話してたなぁ。豆を撒いて鬼を追い出す行事、なんだよね」江雪「ええ、その通りです」
2016-02-02 20:46:47髭切「それで、君が一人で鬼の役を?」江雪「いえ、私の他にも……兄弟に短刀や脇差のいる長男が。あとは、太郎太刀殿や岩融殿も手伝ってくださるそうです」髭切「なるほどねぇ……確か、君は弟が二人いるんだっけ」江雪「はい。一人は打刀ですが」
2016-02-02 20:50:26江雪「……ああ、しかし……末の弟よりも、上の弟のほうが本気で豆を投げつけてきそうですね……」髭切「上の弟って、あの桜色の髪の子だよね?そんな風には見えなかったけど……」江雪「あれは、存外他人に対して容赦がありませんよ。私に対しては尚更」
2016-02-02 20:52:52髭切「そうなの?でも君、何だか嬉しそうだね」江雪「……それが、あの子なりの甘え方なのだと分かっていますから」髭切「そうかぁ……いいね、そういうの。仲がいいんだなってこと、すごくよく分かるよ」
2016-02-02 20:54:59江雪「仲が良いのは、貴方と膝丸殿も同じでは?」髭切「あはは、そう言ってもらえると嬉しいなぁ。…………あ。噂をすれば、だね」
2016-02-02 20:56:56膝丸「?……兄者に、江雪?どうしたんだ、こんなところで」髭切「うん、ちょっと立ち話をね。明日は節分だね、っていう話」膝丸「ああ……岩融も言っていたな。面を持っているということは、君も鬼の役か」江雪「ええ。豆を撒く側の人数からして、鬼はすぐに退散することになりそうですが……」
2016-02-02 21:00:44髭切「あ、そうだ。その話なんだけど……僕も、明日は鬼役のほうに混ざりたいな」膝丸「兄者!?」髭切「この通り、一応僕も兄なわけだし。ね、それでもいいかな?」江雪「それは勿論……むしろ、とても助かります」髭切「うんうん、だったらそうさせてもらうよ」
2016-02-02 21:03:41髭切「そういうわけだから、弟の君は全力で豆を投げつけにおいでね?」膝丸「!いや、待ってくれ……鬼になるのは良くないのではなかったか、兄者?」髭切「それはそうだけど、本当に鬼になるわけじゃないし」膝丸「し、しかし……兄者に豆を投げつけるなど俺には……」
2016-02-02 21:05:15髭切「うーん……僕はただ、行事として楽しみたいんだけどなぁ。駄目?」膝丸「う……別に、駄目だというわけでは……」髭切「うん、だったら決まりだね。……明日、楽しみにしているよ。膝丸」膝丸「っ、こういう時ばかり名前を呼ぶ……!」
2016-02-02 21:07:08江雪「……膝丸殿がどこかへ行ってしまいましたが……よいのですか?」髭切「ああ、大丈夫だよ。あの子は何だかんだで僕に甘いから」江雪「そうですか……」髭切「……実はさっき、君の話を聞いていたら羨ましくなってしまってね。たまには僕も、兄らしいことがしてみたくなったのさ」
2016-02-02 21:11:26思えば、主の元に顕現してから……戦い以外のことも、たくさん出来るようになりましたね。……これもその一つになるのでしょうか
2016-02-02 21:20:23覚悟はしていましたが、本当に容赦がなかったですね。特に……予想していた通り、上の弟のほうが twitter.com/iyashi_kust/st…
2016-02-03 20:50:13ああ、もちろん大抵の方は常識的な範囲内で楽しんでいましたよ。……やはり、どこも兄弟間となると遠慮がありませんでしたが
2016-02-03 20:51:41宗三が「こういうのは本気で参加したほうが面白いですよ」と言ったのが効いたようで。……まあ、加減はしてくれていましたが
2016-02-03 20:56:04ええ……これが好機だと言わんばかりに、渾身の力で兄君に豆を投げつけている方もいらっしゃいましたから……まるで出陣中かのような気迫でしたよ……打刀の弟というのは、皆そういうものなのでしょうか……
2016-02-03 21:00:53……いえ、至って普通に豆撒きをしている兄弟もいましたね。相変わらず布で隠れていたので、表情はよく見えませんでしたが……楽しげに見えましたよ。微笑ましかったですね
2016-02-03 21:04:11あとは、そうですね……兄弟が短刀ばかりでも、人数が多いとやはり大変なのだな、と。いつもあれほどの数の弟の相手をしていらっしゃるのだから、同じ兄として感服いたします
2016-02-03 21:07:23