タイトル未定のネタ出しまとめ

増えたら適当に追加していきます。採用しなかった没ネタも、ある程度ログの意味も込めて入ってます。 ※触った覚えが無いのにカテゴリ選択が変わってたので、戻しました。なんでだ。 文字数カウント用にまとめたもの↓ http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=6628531(5話目の途中まで) メモ。8話目は書き換え。
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n_n @sg_iyd

@n_ca_tn (13―13)キッチンに行くのにくっついて行って、食器の数で揉めて、それから――」何かを思い出そうとした瞬間に、睡魔に襲われたのだった。「何だったっけ……」うーんと唸りつつ回想するが、浮かんでくるのはあの男のやや困惑した表情と眉間の皺くらいのものである。

2016-07-09 13:46:47
n_n @sg_iyd

@n_ca_tn (13―14)目が覚めれば遠坂凛の太ももの上で、彼女は魔術書を読んでいた。執事――じゃなかった、サーヴァントの姿は既にない。眠りに落ちていたのはほんの一時間程度で、「今動かれると調べものの邪魔だから」と遠坂凛に言われ、それから30分ほどをそのまま過ごし帰宅。

2016-07-09 13:51:43
n_n @sg_iyd

@n_ca_tn (13―15)そういえばアイツお茶の準備しようとしてたけど、遠坂はアイツの菓子を食べたんだろうか。自分の訪ねたタイミングが悪く、それから時間が経って訪れたからとはいえ、アイツの菓子は食べられたのだとしたら、それは少しだけ悔しいな、と。そんなどうでもいいことを

2016-07-09 13:57:59
n_n @sg_iyd

@n_ca_tn (13―16)思いつつ、大橋へと脚を向ける。そもそも学校帰りにこんなところまで脚を運んだのは、いい加減に直接ドッペルゲンガーと思しき“衛宮士郎”と直接対峙したかったからである。「こちらの動向を知って避けてる、ってわけでも無いんだろうけどな……」

2016-07-21 11:48:23
n_n @sg_iyd

@n_ca_tn (13―17)橋に踏み出す前に、何となく対岸へ目を向ける。今のところ新都でのドッペルゲンガー目撃情報は、アーチャーの言う連休初日のヴェルデの件のみ。そうタイミングよくみつけられる、などとは思っていなかった。幸い今日はアルバイトも休みで、夕食当番は間桐桜が

2016-07-21 12:08:12
n_n @sg_iyd

@n_ca_tn (13―18)引き受けてくれているので、少しゆっくりと捜索ができる。「……本当は遠坂にもついて来てもらえば良かったんだろうけど……」学校を出る前に声をかけようとしたら、美綴綾子と話し込んでいたので言い出せなかった。あれからどうしただろうか。今からケータイに

2016-07-22 02:51:33
n_n @sg_iyd

@n_ca_tn (13―19)かけてみようか、と端末を取り出しつつ、橋へ一歩踏み出したところで、「――ッ!!」視線を感じた。殺意も敵意も無いが、強烈に見られている感覚。周囲をさりげなく見渡すが、自分以外の歩行者は見当たらない……ということは。視力に魔力を通し、見上げるた先は

2016-07-22 03:11:03
n_n @sg_iyd

@n_ca_tn (13―20)あのビルの屋上。かつて幾度となく、赤を脱いだ弓兵に狙撃された記憶が蘇る。そこに立ち、こちらをみつめる何者かを視認した瞬間、衛宮士郎は橋の上を駆け出していた。あの四日間の何回目かの晩とは違い、矢は降らない。けれども視線だけは外されない。

2016-07-22 14:57:22
n_n @sg_iyd

@n_ca_tn (13―21)こんなことなら自転車で来れば良かった。生徒会長に言われたように脚は遅い方では無い、けれども、アドレナリンで興奮し引き延ばされた知覚に、自身の愚鈍さを痛感させられ苛立ちが募る。橋を渡り切り、新都のアスファルトを踏んでも、脚を緩めるわけにはいかない。

2016-07-22 15:51:44
n_n @sg_iyd

@n_ca_tn (13―22)例のビルに駆けこんで、エレベーターの階を確認する。……遠い。が、階段を駆けるよりは速いはず。焦る気持ちと、間断なく伸縮を繰り返す肺を落ちつけるために深く呼吸をする。建物内に入ったことで視線は感じられなくなったが、いつぞやのように頭の中を拍動と共に

2016-07-22 15:55:14
n_n @sg_iyd

@n_ca_tn (13―23)痛めつける感覚と、肌に纏わりつくべたりとした嫌悪感が告げていた――まだそこに居る、はずだ。自分と同じモノが。 たどりついたエレベーターで行ける階まで行き、最後の階段を駆ける。扉に手をかけた時には、走ったからなのか、頭痛も嫌悪感もどこかで振り落として

2016-07-22 15:59:05
n_n @sg_iyd

@n_ca_tn (12―24)しまっていた。「……くそ」いや、きっとそれだけではない。苛立ちに舌を打ちつつ重たい扉を開く。頭上には底の見えないほど高く青い空。橋の手前で見上げたときに気づいた人影は、既にない。代わりとでもいうように転がっているのは、その空を映し取るガラス玉。

2016-07-23 10:38:09
n_n @sg_iyd

@n_ca_tn (12―25)ゆっくりとそのガラス玉に歩み寄り、拾い上げる。逆しまに世界を映しだすそれは、自室文机の引き出しに入れてあるものや、先ほど小さな英雄王に手渡された物と大きな違いは見られない。「……一体、何だっていうんだ」タイミングを考えれば、今自分の身に起こっている

2016-07-23 15:14:44
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