『勇者のクズ』個人的感想まとめ

銀河ノ風 @ginga_nj

『勇者のクズ』 kakuyomu.jp/works/48522014… 諸事情故、以前公開されていた時期に読めなかったのでこの機会に。《魔王》と戦う《勇者》の中でもクズでありながら、しかし決してそれ以下ではない男が主人公のアクション作品です。 #勇者のクズ #レッスン1

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《勇者》に《魔王》とくればジャパニーズRPGのイメージがやはり根強いところですが、この作品では開始早々いきなり「最低のクズにお似合い」と切り捨て、そこから読者の先入観を完全に破壊する勢いでこの作品の世界観について説明されます。素早い分、掴みが強烈です。 #勇者のクズ #レッスン1

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導入については、多少なりJRPGを思い浮かべていた脳をこの作品に真っ直ぐ向かわせてくれ、読んでる身としては分かりやすいのも含めありがたかったです。《勇者》や《魔王》に幻想を抱くものではないという点は、後のある人物のキャラ付けにも一役買っているのではと。 #勇者のクズ #レッスン1

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その後も主人公が遭遇したアクシデントからの《エーテル》に関する説明が、ファンタジックな感じではないのかな？となっていた脳に再び刺激を与えてくれます。これ以降も主人公の同業者や巻き込んできた少女ら、事件解決までがサクサク進んでいき読みやすかったです。 #勇者のクズ #レッスン1

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登場人物に関してですが、現状だと主人公…ヤシロさんが一番好感度高いですね。逆に三人娘の一番手、城ヶ峰さんに関してはかなり低いです。これはヤシロさんの一人称視点で話が進んでいくのも大きいでしょうが、にしたってやはり夢見すぎな所が強すぎるので。 #勇者のクズ #レッスン1

銀河ノ風 @ginga_nj

ヤシロさん、《勇者》がどんな商売か自覚した上で最低限踏み止まるラインは持つ…安い表現ですが悪い奴ではなく、また気力を戻す方法が友人と酒呑んで遊ぶことだったり、彼らの鼻を明かすために面倒事に首を突っ込んだりと、結構親近感を抱きやすいタイプではないかと。 #勇者のクズ #レッスン1

銀河ノ風 @ginga_nj

三人娘はどうもこの後（キャラとして）驚異のレベルアップを遂げるらしいので、そこは楽しみです。城ヶ峰さんの思考ロジックは変わらないと思いますが…彼女、《勇者》としては夢見すぎでド真面目ド正直なのに《エーテル知覚》は対人戦で超強力なの凄いバランスですね。 #勇者のクズ #レッスン1

銀河ノ風 @ginga_nj

そういえば"《勇者》は物騒な自由業の《魔王》を対象とする殺し屋"、"薬物により一種の超能力を得る"ときた上で"《勇者》が最も信頼する武器は剣"と、JRPGに立ち返るような感じになっているのも面白いですね。なぜそうなのか、という理由もしっかりしてますし。 #勇者のクズ #レッスン1

銀河ノ風 @ginga_nj

『勇者のクズ』 kakuyomu.jp/works/48522014… 主に城ヶ峰さんの勢いに流されるまま、ヤシロさんによる家庭…家庭？教師が始まるレッスン2。勇者のクズではあれど感性はまともなヤシロさんへの共感が留まるところを知りません。 #勇者のクズ #レッスン2

銀河ノ風 @ginga_nj

正直が馬鹿背負ったような城ヶ峰さん、従うとなるや従いすぎる印堂さん、まともだけど喧嘩腰気味なセーラさんという面倒すぎる三人娘。彼女ら相手に、まあ多少の憂さも晴らしつつちゃんと有意義なこと教えてるヤシロさん、やっぱりなんだかんだでチョロ…人がいいですね。 #勇者のクズ #レッスン2

銀河ノ風 @ginga_nj

三人娘の欠点が単に「戦闘能力的に弱い」ではなく、それぞれ個性のあるものなのもいいですね。ビビってるとか学力の方だとか不殺的だとか。これらをはっきり区別してることで、それらをちゃんと把握したヤシロさんの格というか実力も理解できるようになってるのではと。 #勇者のクズ #レッスン2

銀河ノ風 @ginga_nj

全体の展開は、またも遭遇したアクシデントから城ヶ峰さんが度が過ぎるほどにヤシロさんを慕う理由が明かされたり、笑い話のように衝撃的な事件が起きていたりと、真相が気になることが後半も後半で挿しこまれ、続きが非常に気になるようなってますね。実際気になります。 #勇者のクズ #レッスン2

銀河ノ風 @ginga_nj

『勇者のクズ』 kakuyomu.jp/works/48522014… 前回の静かながら衝撃的なラストから徐々にきな臭さが強くなってまいりました。《嵐の柩》卿主催パーティーへのカチコミは卿や他の強襲者も恐ろしかったですが、それ以上に不気味な城ヶ峰さんとは一体… #勇者のクズ #レッスン3

銀河ノ風 @ginga_nj

作者様の以前の作品でもそうですが、本作結構人体が傷付く描写が容赦なく、そこら辺ちょっとビクビクしつつも、それ故にこういうのをちゃんと書けるのが凄いなあと思ってしまいます。しかしそれと同レベルで傷が修復されていく城ヶ峰さんにはゾッとしますね…何者なのか… #勇者のクズ #レッスン3

銀河ノ風 @ginga_nj

今のところどこにどう着地するのかは見えてませんが、単なる馬鹿かと思いきやかなり不気味な面が強まってきた城ヶ峰さんとその父親であるヤシロさんの師匠の真相がかなり気になってきましたね…魔王絡みの事件もこの後どうなるかちょっとヒヤヒヤします。 #勇者のクズ #レッスン3

銀河ノ風 @ginga_nj

『勇者のクズ』 kakuyomu.jp/works/48522014… 東京を飛び出し、ヤシロ一行が訪れた北海道は"魔境"そのもの。この作品の世界観を「薬物による超能力が存在する物騒な現代日本」と捉えていたので、JRPGめいた暗黒地帯が存在するとは驚きました。 #勇者のクズ #レッスン4

銀河ノ風 @ginga_nj

"ネフィリム"なる存在を追っての魔境探索に、しかし待ち受けていたのは『勇者温泉』なる胡散臭い施設…これまでに登場する勇者もかなりクセの強い面々でしたが、ここを経営している《神父》も非常にヤバイですね。気のせいか既視感が凄いですが… #勇者のクズ #レッスン4

銀河ノ風 @ginga_nj

今回押し入る魔王の居城も舞台に似つかわしく、いかにも"魔王の城"という感じでこれまでとは違う雰囲気が出ており、読んでいて新鮮な気持ちでした。またここで以前少し触れられていた、勇者と魔王が雇い雇われなどで手を組む場合もある、というのが描かれてますね。 #勇者のクズ #レッスン4

銀河ノ風 @ginga_nj

勇者や魔王の存在に関わる物の新型が出てきたり、ヤシロさんの師匠がそこに深く関わっていたり、城ヶ峰さんの出自に迫ったりとそちら方面の深い所で話が進んでますね。一方で東京が目に見えて酷い状態になってきており、今まで以上に激しく厳しい展開が待っていそうです。 #勇者のクズ #レッスン4

銀河ノ風 @ginga_nj

『勇者のクズ』 kakuyomu.jp/works/48522014… 北海道編も1話で終わり、舞台は再び東京へ。車を盗みつつ戻る一行の前に追手が姿を現し…今まではなんとか窮地を脱してきていましたが、ここにきて一気に大ピンチとなりました。どうなるのでしょう… #勇者のクズ #レッスン5

銀河ノ風 @ginga_nj

しかし危機には違いないのですが、ここまで読んでると三人娘も決して弱すぎるほど弱くはなく、そこいらの勇者や魔王にもそれなりに立ち向かえてるんですよね。欠点はあれどそれなりに筋があり、それらに合った指導を受けられたことも大きいのでしょうか。 #勇者のクズ #レッスン5

銀河ノ風 @ginga_nj

近距離空間転移の印堂さんは言わずもがな、セーラさんの危機存在感知や城ヶ峰さんの読心も端々で上手く活用されており、完全なる足手まといにはなってないのがいいですね。残りもそう長くはないでしょうけど、ここからさらにもう一段二段の成長もありましょうか。 #勇者のクズ #レッスン5

銀河ノ風 @ginga_nj

しかし本当に《E3》の有無で、エーテル知覚に関わらず戦闘能力が大きく変わってしまうんですね。ヤシロさんは経験故かある程度追えてましたけど、それでもあの場においては彼が一番の弱者であったという…《E3》に手を出す魔王がゾロゾロ出てくるのも納得でしょうか。 #勇者のクズ #レッスン5

銀河ノ風 @ginga_nj

『勇者のクズ』 kakuyomu.jp/works/48522014… 前回の窮地から一転…とまではいかないかもしれませんが、魔王側の連中に手痛い反撃を食らわせる話。元々そうではありましたが、タイトル通り、報復が容赦ありません。 #勇者のクズ #レッスン6

銀河ノ風 @ginga_nj

分断されていた三人娘に加え、ジョー達他の勇者も加わり事態はさらに派手な方向へ。エーテルの差こそあれど、魔王がアレだけ物騒ならば勇者も負けず劣らずなのは当たり前な話で、派手な時はとことん派手にやってくれますね。彼らの人格も含め、恐ろしさがあります。 #勇者のクズ #レッスン6