「ワクチンに含まれているアルミニウムについて何を知っておくべきか」(フィラデルフィア小児病院のQ&A "Aluminum in Vaccines: What you should know"をざっと訳してみた)
- gomataro555
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「HPVワクチン(子宮頸がんワクチン)に関する誤解について」(togetter.com/li/959517)で紹介されていた Q&A "Aluminum in Vaccines: What you should know" をざっと訳してみました。
2016-04-07 14:51:19「ワクチンに含まれているアルミニウムについて何を知っておくべきか」(原題:Aluminum in Vaccines: What you should know)
2016-04-07 14:52:43一部のワクチンには免疫応答を増強するためにアルミニウムが含まれている。ワクチンに含まれているアルミニウムが赤ちゃんにとって有害ではないかと考えている親もいる。しかし、健康な赤ちゃんは有害な影響を受けることなく、アルミニウムをすぐに体外に排出する。
2016-04-07 14:53:18A. 含まれている。アルミニウムは、A型肝炎、B型肝炎、ジフテリア・破傷風・百日咳の3種混合、インフルエンザ菌b型(Hib)、ヒトパピローマウイルス(HPV)および肺炎球菌の予防ワクチンに含まれている。
2016-04-07 14:53:57インフルエンザワクチン、ポリオワクチン、あるいは麻疹、おたふく風邪、風疹、水痘、帯状疱疹やロタウイルスを予防するための生ウイルスワクチンには含まれていない。
2016-04-07 14:54:02A. アルミニウムが特定のワクチンに含まれているのは免疫応答を増強するためである。免疫応答を増強するために使用される物質はアジュバント(抗原性補強剤)と呼ばれる。アジュバントのおかげでワクチンの量と接種回数を減らせることが多い。
2016-04-07 14:54:27水酸化アルミニウム、リン酸アルミニウム、および硫酸アルミニウムカリウムは、70年以上にわたり、ワクチンに対する免疫応答を増強するために使用されてきている。
2016-04-07 14:54:31A. 生後6か月の間に、ワクチンの接種によって約4ミリグラムのアルミニウムが赤ちゃんの体内に入る可能性がある。これは大した量ではない。1ミリグラムは1グラムの1000分の1であり、1グラムは小さじ1杯の水の重さの5分の1である。
2016-04-07 14:54:59赤ちゃんは同じ期間に、母乳なら約10ミリグラム、粉ミルクなら約40ミリグラム、そして大豆を原料とする粉ミルクならば120ミリグラムのアルミニウムを摂取することになる。
2016-04-07 14:55:04A. 体内に入ったアルミニウムのほとんどはすぐに排出される。ただし、ワクチンに含まれるアルミニウムは全部血流に入るのに対し、食物に含まれるアルミニウムのうち、腸で吸収されて血に入るのは1パーセントに満たない。
2016-04-07 14:55:23とはいえ、いったん血流に入ったアルミニウムは、どこから入ったかに関わらず、同じように処理される。約90パーセントはトランスフェリンと呼ばれる蛋白質と結合し、約10パーセントはクエン酸と結合する。
2016-04-07 14:55:53結合したアルミニウムの大半は腎臓を通じて排出されるが、少量は胆汁を通じて排出され、少量は体細胞に留まる。血流中のアルミニウムは24時間以内に約半分が排出され、2週間以内に4分の3以上が排出される。
2016-04-07 14:56:02A. 体内に残留した少量のアルミニウムは長期間蓄積する。アルミニウムの蓄積が最も多いの骨(50~60パーセント)で、それに次ぐのが肺(約25パーセント)である。また、脳にも一部(約1パーセント)が蓄積する。
2016-04-07 14:56:34残りは、血清、皮膚、消化管、リンパ節および腺に分散する。とはいえ、実際にはほとんどの臓器に少量のアルミニウムが見られる。
2016-04-07 14:56:38子供が成人するまでに、50ミリグラムから100ミリグラムのアルミニウムを蓄積することになる。蓄積するアルミニウムの大半は食物に由来する。
2016-04-07 14:56:46A. 安全である。この疑問に答える最も良い方法は、アルミニウムによる健康被害を受けた人を見てみることである。こうした人は2つのグループに分けることができる。
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