ある王の国の話/ある女王の夢の話

ショタ金ピカ @EMY_EVNT_R

ふふ、切ない恋に泣いてしまう？ そう、そうね。切ない、そう思うのね。

ショタ金ピカ @EMY_EVNT_R

ふふふ、ふふふふふ、うふふふふ！

ランサー @fake_lancer

@EMY_EVNT_R タイミングによっては気に留めることもあっただろうさ。だが、戦いのときはその時じゃない。それだけだ。（尻尾で近くに引き寄せて）

ショタ金ピカ @EMY_EVNT_R

@fake_lancer やっぱり、つれない。好きよ。

ランサー @fake_lancer

@EMY_EVNT_R そうかい。だが簡単に手に入るもんはつまらねぇんだろ。お前はそういう女だ。

ショタ金ピカ @EMY_EVNT_R

あはははは！あはははは！切ない恋だなんて！ 私の名前を知っていて？ 我が名はメイヴ、女王メイヴ！ 私の伝説をご存知かしら？ 『二十八人の戦士(クランカラティン)』は最高傑作だけれどもうひとつ、そう、恋多き女、女王メイヴ！ 私に対して切ないだなんて、とっても面白いのね、あなたたち！

ショタ金ピカ @EMY_EVNT_R

そうよ。私は手に入れられる側じゃない。手に入れる側なの。手に入れるの。ほしいものは貪欲に、清楚に醜悪に無垢に淫蕩に。それが女王メイヴだもの。片っ端から欲張りに。 だから、クーちゃんは例外中の例外よ。だってこうでもしないと私のものにならないんですもの。 @fake_lancer

ショタ金ピカ @EMY_EVNT_R

ええ、切ないなんて柄じゃないわ。なんて憎らしいクー・フーリン！よくわかっているわ。憎らしい、憎い、許せない。だからこそ、誰よりも愛おしいクーちゃん。あなたは私のものよ。あなたが私のものよ。私も、あなたのための女王様。

ランサー @fake_lancer

淫蕩。貪欲。違いねえ。お前はそういう女だ。その性根は骨の髄まで知ってた。だとすればお前は確かに"女王”だろう。その性悪の心意気を、オレは買ったってわけだ。オレも大概正気の沙汰じゃねえが、そりゃあお互い様だ。 @EMY_EVNT_R

ショタ金ピカ @EMY_EVNT_R

ええ。正気の貴方なら、悪辣のない綿をなら、きっとこんなものはすぐに終わってしまうもの。永遠の国/刹那的な夢───その王様はクーちゃんだもの、私はクーちゃんのための女王。なら、クーちゃんのために控えている、なんて当たり前でしょう？ @fake_lancer

ショタ金ピカ @EMY_EVNT_R

@fake_lancer (目は閉じる、瞼は重く。鼓動を感じ取ろうとして───逞しい体から、臓腑の動きは響くはずがなかったけれど───王の心臓のあたりを、慈しむように撫で)

ランサー @fake_lancer

違いない。オレは王という名の機構。王妃がいなくては成立しない。――オレは今後もお前に釣り合う王であり続ける。これまでも、そしてこれからもだ。 @EMY_EVNT_R

ランサー @fake_lancer

@EMY_EVNT_R ……そろそろ眠るか？ メイヴ。（腕の中に入り込んできた小さな体を抱き寄せると、心臓のあたりに手が触れ、それを無感動な表情のままで見つめて）

ショタ金ピカ @EMY_EVNT_R

(王は笑い返すことはなく、鼓動を感じず、熱もなく。まるで、あの日の立ったままの死体を愛でるよう。そう感じた女は淫蕩に純真に微笑んで、彼の心の臓腑上の、自らの手の上に額を乗せて) ───ええ、クーちゃん。夢を見ましょう。悪夢のように楽しい夢を。 → @fake_lancer

ショタ金ピカ @EMY_EVNT_R

最後の最後まで、きっと楽しめる。そして目覚めれば、きっとまた何かが起こっているわ………それが慶事だと………いいコトね───ふふふ。 おやすみなさい。クー・フーリン。 いつか、どこかで、また───。 @fake_lancer 〆

ランサー @fake_lancer

ああ力尽きるその日まで、お前はコノートの女王でありオレの王妃だろうさ。 次また目を覚ますことがあれば、オレがお前の望みを叶えてやる。──んじゃ、またどこかで。おやすみさん、メイヴ。 @EMY_EVNT_R

ショタ金ピカ @EMY_EVNT_R

【企画終了のお知らせ】 短い間でしたが、お付き合いをありがとうございました。これにてメイヴの夢は終わりとなります。@fake_lancer さんに、そしてお付き合いいただいた皆様に感謝いたします。万が一また機会があったならば、その時はまたメイヴをよろしくお願いいたします。

ショタ金ピカ @EMY_EVNT_R

@LoveYou pic.twitter.com/u66zVvj3NN

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