【電力会社にとって都合が良い発電システム】烏賀陽弘道さんのツイートまとめ(2016.4.22作成) ♯原子力損害賠償法

烏賀陽　弘道 @hirougaya

このへん、興味ある方は拙著お読みください。そしてもっと詳しく知りたかったら、勉強会を主催して私を呼んでください。参りますので。＞メルトダウンまでの５０年　amazon.co.jp/dp/4750343153/…

烏賀陽　弘道 @hirougaya

私が本の宣伝のために、こんな切れる情報をタダで流していると思うような人は、私の本を買わないでください。そういう卑しい心の持ち主に読まれると、私の魂が汚れます。　＞福島第一原発　メルトダウンまでの５０年　amazon.co.jp/dp/4750343153/…

烏賀陽　弘道 @hirougaya

もう一度。私が本を宣伝するために、こんな貴重な情報をタダで流していると思うような心の汚れた人は、私の本を買わないでください。そういう卑しい心の持ち主に読まれると、私の魂が汚れます。　＞福島第一原発　メルトダウンまでの５０年

烏賀陽　弘道 @hirougaya

立地基準も損害保険も法律を作らずに原発の導入を決めたころの日本のドタバタを見ていると、何をするものなのかよくわからないままパソコンとかクルマを通販で買っちゃったオバチャンかオッチャンみたいな滑稽さを感じます。

烏賀陽　弘道 @hirougaya

少なくとも、原発の導入を決めた政治家・正力松太郎氏は原発の仕組みを理解していなかったと思います。「こんな便利なものなら、我が家にも一台ほしい」とおっしゃったそうですから。

烏賀陽　弘道 @hirougaya

原子炉の緊急停止（スクラム）・崩壊熱・MOX燃料・マイナーアクチニド・核サイクルの破綻(2016.4.22作成) - Togetterまとめ togetter.com/li/965695 @togetter_jpさんから

烏賀陽　弘道 @hirougaya

こういう風に、原発事故が起きた時の「損害保険」を国が代行して、税金を財源に賠償を肩代わりしてくれるという法律では、電力会社の経営陣が安全に鈍感になるのではないかと危惧しています。

烏賀陽　弘道 @hirougaya

原発は電力会社にとって巨大な生産施設であり、資産です。融資を受ける担保としても莫大な価値を持っている。

烏賀陽　弘道 @hirougaya

もう一つついでに言えば、原発事故の時に住民避難に責任を持つのは電力会社ではなく、国なのです。

烏賀陽　弘道 @hirougaya

つまり電力会社にとって、原発は巨大な利益は産むが、事故のときには金銭的責任を負わなくてよい、という誠に都合のよい施設なのです。

烏賀陽　弘道 @hirougaya

そんなわけで、電力会社の原発部門は民間私企業とみなすにはあまりに資本主義社会の公正な自由競争を逸脱しています。ここから「原発だけを国有化してはどうか」という意見は出ています。

烏賀陽　弘道 @hirougaya

＜事実１＞福島第一原発事故の賠償金で、東京電力は２０１６年４月までに約６兆円強の賠償金を払っています。tepco.co.jp/fukushima_hq/c…

烏賀陽　弘道 @hirougaya

＜事実２＞　一方、東京電力は２０１４年に４２７０億円の純利益を出しています。つまり黒字経営です。６兆円の賠償金を支払いながら、黒字経営になるとは一体いかなることでしょう。

烏賀陽　弘道 @hirougaya

＜事実３＞　原子力損害賠償法は、国が保険会社を代行して、原子力発電所事故の損害賠償を、税金を財源として支払うことを定めています。kotobank.jp/word/%E5%8E%9F…

烏賀陽　弘道 @hirougaya

さて、事実１〜３を見比べてください。おわかりですね。「東電が原発事故の被害者に払っている賠償金６兆円」というのは、実は国が税金を財源に支払っています。つまり東電は「トンネル会社」にすぎません。

烏賀陽　弘道 @hirougaya

ですから、東電は６兆円という、日本の一年の防衛予算を上回る巨額の賠償金を支払いつつ、黒字経営を続けることができます。

烏賀陽　弘道 @hirougaya

それも「原子力賠償責任法」という１９６１年に施行された法律に従っているからこそ、黒字経営になっているのです。何ら違法な点はありません。

烏賀陽　弘道 @hirougaya

つまり、東電の経営陣は、原発事故を起こしましたが、自分の会社の経営上はなんら落ち度がないということになります。なにしろ黒字経営なんですから。もちろん、株価は暴落していますから、株主は大損害ですが。

烏賀陽　弘道 @hirougaya

「原子力損害賠償法」は、一定額（現在は１２００億円）を超える賠償金は国が「援助」することができると決めています。１２００億円、という数字と、６兆円という５年間に実際に税金から支払われた賠償金を比べてみてください。ぞっとしませんか。

烏賀陽　弘道 @hirougaya

しかも、その「１２００億円」という損害賠償金額の上限も、民間保険会社がカバーします。それも、保険会社１９社のプール機構が払います。民間保険会社が「原発事故の被害は巨大すぎて、保険商品として成立しない」と引き受けを拒否したからです。拙著「メルトダウンまでの５０年」参照

烏賀陽　弘道 @hirougaya

あなた、何血迷ったこと言っているんですか。アベ政権が瓦解し、自民党が下野しても、原子力損害賠償責任法がある限り、日本国民は税金で原発事故の損害賠償金を払い続けなければならないのです。　@yuri_cha_n @27octIzumy

烏賀陽　弘道 @hirougaya

こうした「原子力賠償責任法」など日本が原発導入期に用意した法律を精査していくと、日本の原発政策とは「最初から特定のプレイヤーが勝つようにルールが決められたスポーツ」のようなものだとわかります。

烏賀陽　弘道 @hirougaya

「TEPCO・ザ・グレート」というレスラーだけは、リング上でパイプ椅子で殴ろうが、催涙スプレーを浴びせようが、ナイフで刺そうが、３回までは反則が許されている、なんてプロレスがあったら、いかにプロレスファンでも怒るでしょう。日本の原発政策はそれに似ています。

烏賀陽　弘道 @hirougaya

さらに 「TEPCO・ザ・グレート」というレスラーだけは、対戦相手を殺そうが、後遺症が残って一生車いすになるほどギタギタにしようが、その賠償金は日本プロレス協会が支払ってくれて、TEPCOザグレート個人は責任を負わないとします。おそらくTEPCOザグレートは凶暴になるでしょう。

烏賀陽　弘道 @hirougaya

だって、TEPCOザグレートは「リングの上なら殺しても免責」つまり「殺し得」というルールが最初から設定されているんですから。笑　まあ、冗談ですけど。