『母という病』引用まとめ

著:岡田尊司『母という病』(ポプラ新書) 2014/09/02 読了。2016/04/24 再読了。引用ツイートのまとめです。自分の人生を、自分の手に取り戻したい方へ。
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白汀 @hakutei0528

“深刻な愛情飢餓を抱えた人は、相手をよく見定めることもなく、寂しさを紛らわせる存在につかの間の満足を求めていく。ちょうど飢えた人が、口に入るものなら、どんなものでも美味しいと感じてしまうように。”(岡田尊司『母という病』第1章「母という病」に苦しむ人たち)

2016-03-17 10:04:18
白汀 @hakutei0528

“幼い頃に甘え損なった人は、大きくなってからも、甘え下手になりやすい。甘えていいはずの人に甘えられず、一番危険な人に助けを求めてしまう。うわべだけ見れば、一番危険な人が、一番優しそうに振る舞うから。”(岡田尊司『母という病』第1章「母という病」に苦しむ人たち)

2016-03-17 10:04:54
白汀 @hakutei0528

“安心感とは、単に不安を感じるか、感じないかということではない。もっと自分の存在の根底にかかわるものだ。安心感の乏しい人は、ちょっと拒絶されたり、否定されたと思うだけで、もう自分がすっかり無価値な人間になってしまったように感じてしまう”(岡田尊司『母という病』第1章)

2016-03-17 10:06:41
白汀 @hakutei0528

“本音を言わないことで、どうにかバランスを取っている場合、本当の自分をさらけ出す関係になった途端、不安定になりやすい。”(岡田尊司『母という病』第1章「母という病」に苦しむ人たち)

2016-03-18 21:41:40
白汀 @hakutei0528

“弱い自分を見せないことで自分を保っていたのが、そうはいかない状況になったとき、急にぐらぐらし出すのだ。そのことがわかっているので、逆に親密な関係を避けてしまうこともある。”(岡田尊司『母という病』第1章「母という病」に苦しむ人たち)

2016-03-18 21:42:04
白汀 @hakutei0528

“傷つきやすいということは、一方では落ち込みの原因となるが、もう一方では、怒りにとらわれやすいということだ。実際、母という病を抱えた人は、怒りにとらわれやすいだけでなく、怒りをうまく使いこなすことができない。”(岡田尊司『母という病』第1章「母という病」に苦しむ人たち)

2016-03-20 10:28:03
白汀 @hakutei0528

“否定され、無条件の愛情をもらえなかった人は、自己評価が低くなりやすい。(略)本当は優れたところをたくさんもっているのに、欠点だらけだと思ってしまう。そうした思い込みが、自分を「安売り」する行動にもつながっていく。”(岡田尊司『母という病』第1章「母という病」に苦しむ人たち)

2016-03-20 10:28:36
白汀 @hakutei0528

“自分でも理由のよくわからない怒りにとらわれることもある。そうした空虚感や怒りをまぎらわすために、刺激的な行為に熱中し、神経を麻痺させるような薬物やアルコールに頼ることも多い。空虚感が強い人には、素面でいること自体が苦痛なのだ。”(岡田尊司『母という病』第2章)

2016-03-21 07:40:14
白汀 @hakutei0528

“母親との安定した関係が、後ろ盾となって、子どもは外の世界を探索することができるのだ。つまり、母親との愛着には、「安全基地」としての働きがある。”(岡田尊司『母という病』第2章 生きづらさの根っこには)

2016-03-21 07:40:54
白汀 @hakutei0528

“親を困らせたり脅すことで、思い通りにしようとする「懲罰型」と、親の手助けをしたり相談相手になったりすることで、親を支えようとする「懐柔型」がある。子どもは涙ぐましい努力をして、何とか安定を得ようとするのだ。”(岡田尊司『母という病』第2章 生きづらさの根っこには)

2016-03-22 22:29:58
白汀 @hakutei0528

“社会自体が優しさや余裕を失い(略)多数派の都合ばかりを優先したりするようになると、不安定で立場の弱いものは、ますます居場所を失っていく。その意味で、母という病は、母親だけに原因があるというよりも、母親や子どもを守れない社会にも、原因がある”(岡田尊司『母という病』第2章)

2016-03-22 22:31:07
白汀 @hakutei0528

“母親の方は、子どもとの関係は悪くないと思っていることも少なくない。(略)だが、実は子どもの方が母親に合わせていただけということが多い。母親に見捨てられないように(略)ただ母親の機嫌をとり、母親が気に入るようなことしか言わなかったのだ。”(岡田尊司『母という病』第3章)

2016-03-23 20:52:24
白汀 @hakutei0528

“記憶にもない頃の出来事によって、傷つきやすく敏感な状態が生じ、そこに傷を受けることで、心のバランスが崩れていく。しかし、多くのケースでは、何が起きているかは、本人も周囲もわかっていない。”(岡田尊司『母という病』第3章 残された傷跡)

2016-03-23 20:52:52
白汀 @hakutei0528

“母親も不安が強く依存的だという場合もあるが、むしろ、本人とは正反対に、とても前向きで頑張り屋だということも多い。ただ、その場合、母親の頑張りが裏目に出てしまっている。母親が義務感や向上心が強すぎて、子どもの主体性を追い越してしまうのだ。”(岡田尊司『母という病』第3章)

2016-03-24 23:20:05
白汀 @hakutei0528

“チャレンジして成功しても評価されず、失敗したときだけ責められては、チャレンジなど割に合わなくなってしまう。自分の意思で何かをやろうとして失敗すれば、それこそ何を言われるかわからない。”(岡田尊司『母という病』第3章 残された傷跡)

2016-03-24 23:20:37
白汀 @hakutei0528

“あらかじめ予想ができ、どう対処すればよいかがわかっていれば、害はずっと小さくなるのだが、そうでないことが次々に起きると、子どもは、この世界とは、いつ何が起きるかわからない、脅威と危険に満ちた場所で、ただ翻弄されるしかないものだと学んでしまう。”(岡田尊司『母という病』第4章)

2016-03-26 07:15:59
白汀 @hakutei0528

“母親から、人の嫌な面や悪口ばかり聞かされた子どもは、その相手に否定的な気持ちをもつだけでなく、人間全般や世界というものに対して、嫌なものだという否定的な見方を植え付けられる。”(岡田尊司『母という病』第4章 不安定な母親に振り回されて)

2016-03-27 06:50:40
白汀 @hakutei0528

“つい悪口や他人の批判ばかりを口にしてしまう人では、こうした弊害が生じやすい。自分が傷つけられたことを子どもにぶちまける前に、それを聞かされる子どもの心にどういう影響が生じるかを考えて欲しいのだが。”(岡田尊司『母という病』第4章 不安定な母親に振り回されて)

2016-03-27 06:50:57
白汀 @hakutei0528

“うつや不安障害といった病気は、さまざまな問題が積み重なった末の最終的な結果だった。本当の問題は、そこに至るまでのプロセスにある。そこを解き明かして、どこで無理を生じているのか、生き方や考え方を改めていかないと、真の問題解決にはならない。”(岡田尊司『母という病』第4章)

2016-03-29 06:30:11
白汀 @hakutei0528

“偏りを生む背景の最たるものは、親からの偏った影響だ。それは親の育て方というだけでなく、親がどういう生き方をしていたかということもかかわってくる。子どもは親が言うようにではなく、親がするようにする。”(岡田尊司『母という病』第4章 不安定な母親に振り回されて)

2016-03-29 06:31:25
白汀 @hakutei0528

“自分を振り返ることができて初めて、自分の身勝手さや自分の思いやりのない行動が見えてくる。相手の気持ちがわからない人は、自分を振り返ることも苦手だ。”(岡田尊司『母という病』第5章 自分しか愛せない母親とその人形たち)

2016-04-01 06:47:48
白汀 @hakutei0528

“顧みる力が弱いと、自分に問題があることさえ気がつかない。子どもにこちらの都合を押し付け、子どもが嫌がっているのに、自分では良いことをしていると思っている。”(岡田尊司『母という病』第5章 自分しか愛せない母親とその人形たち)

2016-04-01 06:48:08
白汀 @hakutei0528

“ショーペンハウエルの哲学が生み出されたのは、まさにそうした母親との諍いの時期においてだった。彼の哲学は、ある意味、母親から見捨てられ、何の愛情も信じられない人間が、どうすれば自殺せずに生きていけるのかということを、自分に対して納得させるためのものだった”(『母という病』第5章)

2016-04-03 06:48:35
白汀 @hakutei0528

“自己愛的な母親が可愛がるのは、大抵自分の意思をもたず、言いなりになる子どもだ。逆に言えば、自立心を持った、気骨のある子どもは嫌われる”(岡田尊司『母という病』第5章 自分しか愛せない母親とその人形たち)

2016-04-03 06:48:52
白汀 @hakutei0528

“自分自身が自立していない母親は、自分の人生を主体的に生きるということができないため、思い通りになる子どもを、際限なく甘やかすことで、ある種の代理的満足を得ようとする”(岡田尊司『母という病』第5章 自分しか愛せない母親とその人形たち)

2016-04-05 19:21:24