①旧友の鬼平@onippe00 さんが書いたジェノサイ小説を読んで、つくづくジェノスというのは、なんというか宗教的なキャラだなと思ったわけですが、 「【ジェノサイ・エア合同誌「鉄の箱」】Love Songs」 [pixiv] pixiv.net/novel/show.php…
2016-04-24 21:50:53②ジェノスがサイタマのことを崇拝してるというのはまあ当然なんだけど、それだけじゃなくてジェノスは肉体を失って復讐のために生きている、この「肉体を失っている」「サイタマを崇拝している」という2点が揃ってるところに、なんつーかディープな宗教性みたいなものがあると思うんですね。
2016-04-24 21:51:16③宗教性とか信仰というのは特定の宗教の信者に限った話ではなくて、言ってみれば「世界を認識する枠組」みたいなもので、例えばクリスチャンはキリスト教という枠組によって世界を認識しているし、無宗教のわれわれは特定の宗教のかわりに他のいろんな枠組によって世界を認識してるわけです。
2016-04-24 21:51:41④宗教のかわりになる枠組というのは、例えば科学だったり、近代主義だったり、国や地域の伝統だったり、特定の政治的信条だったりするわけで、無宗教の人でも何がしかの枠組を信じる事で世界を認識したり、自分の考えや態度というものの形を決めたりしている。(逆に言うと自分では決められない)
2016-04-24 21:52:45⑤で、ジェノスというのは肉体を失っているキャラなんだけど、「自分の肉体」というのも人間が世界を認識するための大きな枠組なので、ジェノスはまずそういう枠組を失ったキャラとして存在するわけです。それが最初は復讐のために生きてるんだけど、やがてサイタマと出会って崇拝するようになる。
2016-04-24 21:53:17⑥ということは、肉体という枠組を持たないジェノスにとってサイタマはたぶん唯一の枠組、それによって世界と自分の形を決めるための基準なんだと思うわけです。そういうものを自分の外に明確に持っているというのが、ジェノスというキャラの宗教性の強さだと思うんですよね。
2016-04-24 21:54:06ワンパンマンの特に原作の方は、あの絵柄のおかげで本当に無駄が削ぎ落とされていて、キャラクターのこういう根本的な部分がむき出しに現れる感じがするよね。
2016-04-24 21:55:46だからまあ、サイタマと出会った時点でジェノスは復讐から解放されている、というような気もします。復讐以外のものを知ったということ自体がジェノスにとっては解放なのではないか。
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