26 評判て 誰にやねん。苦笑…あ、別れた彼氏か… 「…材料あらへんで?」 なんかの対抗心か、会って間もない彼女を部屋へ入れようとしとるなんてどうかしてるな 『あ、そっか。じゃあ、うちは?』 それこそ 「は?…」 や… 『あ、いや…だってなんか…//』 #かもふれ
2016-04-08 15:57:2927 …だってなんやねん? 視線を合わせるとふいっと下を向く 『…なんか、1人でいたくないなって…』 あー、、、 見上げれば沿道にも桜がチラホラ 時折風で舞ってくる なるほどなぁ… 毎年の恒例行事やったんやろなあ 彼氏と花見 ほんなら何で俺誘ったん? #かもふれ
2016-04-08 15:58:0428 今年は一緒に見られへんからその代わり? ずるいわ… ただの身代わりか当て馬か、元彼忘れる為の道具やんか これ俺に利害あるんかなあ? …………… 「…ほんま行ってええんか?」 『……うん』 言うたな? どうなっても知らんで? 俺やって男やぞ? #かもふれ
2016-04-08 15:58:3429 *** 「さすが自分で言うだけあって美味かったわ。ごちそーさん」 『やった♪お粗末様ですw』 米もパラパラでちゃんと焼き豚使ってて本格派な味やねん なんかまた食べたなりそうなやつ 『…飲みます?』 「…せやな」 少し考えて答えた #かもふれ
2016-04-10 09:50:3730 缶ビールとグラス、ミックスナッツをトレーに乗せてきた彼女はなんの躊躇いもなく俺の隣に腰を下ろす グラスは磨かれてて、缶から注ぎ込まれるビールの泡が綺麗な輪を作る 『なあに?笑。照れるからじっと見ないでw』 「ん、や…。 手慣れてるんやな思て」 #かもふれ
2016-04-10 09:51:1531 『そうかな。………。 はい、どうぞ』 「お、サンキュー」 一瞬黙ったのは、これも元彼によくやってあげとったってことか… よく冷やされたビールはグラスで飲むと更に美味さが増すような気がした 『信五は本当に彼女いないの?』 「…おらんなぁ」 『ふうん』 #かもふれ
2016-04-10 09:51:4532 「必要あらへんし」 遊びたなったらいくらでも遊べるし…遊ばへんけど 『寂しくならない?』 「ならへんで?」 慣れとるもん 「寂しい思う間ぁもないしな」 彼女は頬杖をついた方の指の爪を噛むようにして頷きながら聞いている #かもふれ
2016-04-10 09:52:2233 「…自分は? ……なんで別れたんや?」 そう聞くと、缶に残ったビールを注ぎ足しながら少し笑った 『なんでだろ』 隣に座ると自分もビールを口にする 「…振られたんか?」 『ふられましたけど?』 「理由は?」 問うと肩を竦めて首を振った #かもふれ
2016-04-10 09:53:1234 「確かめへんのかい」 『んー…なんかいろいろ言われたし言ったような気もするけど …結局、、何?だからなんなの?って』 …納得できてない感じか 「…まだそいつ好きなんか」 『……好きだよ』 そうか… 「そうやろな」 今にも泣きそな彼女を引き寄せた #かもふれ
2016-04-10 09:53:4635 胸に押し付けるとふっと力が抜けて 『……信五、いい匂い…』 そんな風に呟いた 「普通の柔軟剤やで笑 ………。な…?」 顔を覗き込むと 『……zZ…』 静かな寝息 なんや…寝とるやん… この状況で寝れるんやなぁ 考えながらサラサラの髪を撫でた #かもふれ
2016-04-10 09:54:2336 警戒もされてへんのかい ったく…俺の"邪"どないしてくれんねん。苦笑 「…おそうぞー…」 苦笑 なんてな はぁ〜あ…苦手やわこういうん 彼女の膝裏に手を差し入れて抱き上げて隣の部屋にあるベッドへ運んだ 隣に滑り込むと寝ぼけてるのかすり寄ってくる #かもふれ
2016-04-10 09:55:2037 腕時計を外してサイドボードへ置いた 添い寝も俺の仕事やったな 彼女の方を向きまた髪を撫でて 衝動的に彼女のおでこに唇で触れる 安心しきった顔で寝よるわ… 化粧も落とさんと 大丈夫なんかい。苦笑 #かもふれ
2016-04-10 09:55:5338 …やけどなんや俺も眠たなったわ 猫みたいに丸まる彼女に布団をかけて、その上に腕をのせた ───こんな関係も悪ないのかもしれへんな… とりとめもなく考えてるとすぐに眠りに落ちていった… 【1部終わり】 #かもふれ pic.twitter.com/OaI5Z5QlRG
2016-04-10 09:56:20