個人的まとめ４

戚泰継 @isyutamu

愕然と凍り付くこちらを気にする事もなく、甘く優しい掌がそっと後頭部を撫でおろしていく。 「お前は凍えたくなくて、少しでも暖を取ろうと足掻いてるだけだ」 でも、と首を撫でた指が喉を押さえる。 「それでもいいぞ」 持っていきたければ持って行けと、近づいてきた唇が額に落とされた #槍弓

戚泰継 @isyutamu

落ちてきた言葉の、優しい声音とは裏腹の冷やかさに、思わず顔を上げる。 「間違えてはいけないよクーフーリン。それは愛ではない。恋ですらない。孤独から逃れる為の衝動だ」 握られていた手を解かれ、そのままくしゃりと額ごと前髪を撫でられる。 「お前は一人が寒くてしょうがないんだ」 #槍弓

戚泰継 @isyutamu

「好きなだけ持っていけばいい」 許す甘さに、思わず瞼を降ろしていた。 飢えが満たされる。今度こそ、悶える事がなくなるのか。そう思った瞬間、聞こえた声に再び思考が停まる。 そして本当にお前が一緒に居たい人を見つけたら、捨ててくれ。 見開いた目に映ったのは、優しい顔をした幽霊 #槍弓

戚泰継 @isyutamu

エロゲなのにエロ要らない、そんなことを男性ファンに言わしめたFate、当時の腐女子たちはこう言いました。 「いえ、お蔭でホモる理由ができたのでありがたく活用します」 と……。

戚泰継 @isyutamu

杭を打つ。揺蕩う肉に、動くなと杭を穿つ。 「は、ぁあ…！」 びくんと逃げを打ちかけた体を強引に掴んで、引き戻す。 「も、無理…」 「まだいけるだろ」 最長記録の半分もヤってないなんて囁けば、あの時はどうかしていたと息も絶え絶えに喚く。 余り可愛い事を言われては困るのだが。 #士弓

戚泰継 @isyutamu

ごり、と内臓を抉る音に反射的にえづきそうになる。 「うぐ、ぁ」 「お前のそういう汚ェ顔、好きだ」 くつくつと笑いながら体を暴く男に、抵抗一つできず。 むしろ悦びを提供することに気づいてからは、あまり反応しないようにしていた。 ままならぬ体と心を、貪られながらただ揺れる。 #槍弓

戚泰継 @isyutamu

「今からお前とエロい事をしようと思う」 「えっ何でそれ言う為にオレ正座させられたの今」 「しようと思う」 「アッハイ」 ベッドの上で正座のまま相対しつつ、じろりとアーチャーの目が光る。 「つきましてはお前の好きなプレイと性癖を自己申告してもらいたい」 「それ拷問の一種？」 #槍弓

戚泰継 @isyutamu

「腕の一本なくたって、お前は平気だろう？」 関節を外され、肉を引きちぎられ、そのまま犯された。 「ひ、ふ」 「甘いなあ。お前の血の匂いは鉄臭ぇのに甘い」 滴る赤い液体を喜んで舐め取り、背後で男が笑う。 「お蔭で今夜は長く楽しめそうだ」 死ぬなよ、と腹の中が掻き回された。 #槍弓

戚泰継 @isyutamu

「あっあっ」 間抜けな一音しか出せなくなった男を小刻みに揺さぶりながら、滴る汗を舌で舐め取った。 むずがるように身悶える体を無造作に引き戻しては、ぐずぐずになった内臓を抉り倒して愛撫する。 何も考えないで済むように、頭の中を壊してやろう。快楽で溺れて一度死ねればいいのだ。 #槍弓

戚泰継 @isyutamu

手を伸ばす事を諦めたのはいつからだったろうか。 肩を並べて佇む子供の、つむじを見下しながら益体もない事を考えていた。 信じては裏切られる事が辛かったわけじゃない。ただ、効率の問題だった。 隣に立っている相手をも、信じる事は出来ない日々を、どうしてか最近思いだせないでいる。 #士弓

戚泰継 @isyutamu

「アーチャー」 「ん」 差し出された揚げたてのてんぷらを、口で受け止めて咀嚼する。 「ん、悪くはない」 「そっか」 じゃあこれセイバーに持って行こうと台所から出ていく背中に、餌付けされてるのは一体誰だろうなとこっそり一人で笑った。 #士弓

戚泰継 @isyutamu

「ランサー」 「んぐ」 菜箸で掴んだ揚げたての揚げ物を、じゅっと音が出る勢いで隣人の口へ押し付けた。 「あｓｗでｆｇｈ！？」 「そうかそうか言葉にならないほど旨いかそうか」 それはよかったなあ、とまるで子供のようにその男が笑うので。 何だかんだとランサーは許してしまうのだ #槍弓

戚泰継 @isyutamu

一周回ってアサミヤさんを抱きかかえるように座るエミヤさんが見たくなってきた。 「……なんだこれは」 「いや、ちょうどいいサイズだったので」 「馬鹿にしてるのか」 「そんなつもりはない。だが、思ったよりも小さいなと」 「……殺すぞ」 「俺の中ではずっと大きかったんだよ、この背中が」

戚泰継 @isyutamu

エミヤさんとアサミヤさん 「それにしても皮肉だな」 「何がだ」 「魔術師殺しの魔術使いが、相性の関係とはいえキャスターが苦手になるなんてな」 「……真っ当な魔術師じゃなかったからだろう」 「いや、相性すら覆す実力を持っていたという事だろう？」 「……」 「貴方は強かったんだなあ」

戚泰継 @isyutamu

我がカルデアのエミヤさんは少し病み気味なので、アサミヤさん来られましたが存在をまず認識できませんでした。そこに何かいることすら認識できなかったようです。可哀想に、彼にとってもう一人の衛宮はもはや空気と同じもの、別個のものとしての認識すらできなかったのです。

戚泰継 @isyutamu

5次仲間はそんなエミヤさんに気づいてそれとなく隔離方向特にアルトリア顔の8割がアサミヤさんを警戒して遠巻きにする。それでいてエミヤの作るご飯は少し多めにさせて、ちゃんとアサミヤさんがそれを食べるまで監視する。だんだんとカルデアに馴染んで懐かしい味だと気づいても作り手を知らぬ

保科 @sock_00

もうアサミヤさんと赤い人のこと考えるのしんどくなってきたあたりで赤い人がおもむろに「きりつぐ♡」「バキュンして♡」ってライブうちわ作りはじめてああお前も疲れたんだな…って弊カルデア

戚泰継 @isyutamu

「バキュンて」 「（物理的に）バキュンして♡」 「おいアルトリア顔の面々が凄い顔して走っていったぞ」

戚泰継 @isyutamu

「おおおおまえという奴は生前に飽き足らず死後まで彼を惑わすのですか！」 「落ち着いて！落ち着いてアルトリア！その人何のことかわかってないから！」 「わかってないならなお悪いわああああ！！」 「王！殿中でござる！殿中でござる！！」 「切嗣に殺されるなら本望だぞ♡」 「ああああああ」

ｶﾀｶﾅ @ktknktkt

「あなたは死なないわ、私が守るもの」 の対義語 「どの道死ぬわよ、私が殺すもの」

戚泰継 @isyutamu

「安心しろよ。お前は死なない。オレが守るからな」 そうか、と従僕に対して彼は頷いた。 つまり男の命は彼によって浪費されるものなのだ。 こんなものを守るために、これほど輝かしい魂を無駄にするのかと、少し惜しい気がした。 「つまり君はどのみち死ぬのだな。私が殺すのか」 #槍弓

戚泰継 @isyutamu

しかしちょっと待てよ。アサシン切嗣エミヤがエミヤに属した瞬間あの服を支給されたのだとしたら、エミヤという外装の英霊は必ずあの衣装センスを押し付けられることになるの？　エミヤはあのカラーリングじゃないと許さないの？　常に腿ベルトなの？　妖怪赤マントの伝承も飲み込むつもりなの？

戚泰継 @isyutamu

切嗣が赤とか目立つ色をそれまでの人生で変装でもなければ袖を通したことなどなさそうだし、士郎を引き取ってからの洋服店で「赤いのはヒーローの色なんですよ」ってお店の人に言われてそれを「じゃあ爺さんの色だ！」って言われてそれから血以外の赤を初めて知った切嗣かもしれないし士郎の色だと身に

戚泰継 @isyutamu

士郎「爺さん！赤はヒーローの色なんだって！」 切嗣「へえ」 士郎「じゃあ爺さんの色だな！！」 切嗣「えっ」 士郎「爺さん赤嫌いか？」 切嗣「んー、僕にはちょっとキツい色じゃない？」 士郎「でも俺の髪も赤だろ？俺と爺さんキツい？」 切嗣「んーー」 士郎「じゃあ俺達の色ってことで！」

戚泰継 @isyutamu

@rizuouji 俺たち二人で赤い色なんだぞ！すごいよな爺さん！そう笑った子供に確かに救われたし、この子をこっち側に来させてはいけないと思う。この子の赤は、血の赤じゃない。夕日の赤だし、朝日の赤だ。けして、黒ずんでいく赤じゃない。そう願って死んだどこかの自分を、彼は知らない。