香川県立ミュージアムの刀剣関係のツイートをまとめてみました。

KATANA展を開催中の香川県立ミュージアム。ツイッターの中で刀剣にかかわる分をまとめています。観覧のお供に
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ピカソ展in香川 @Picasso_Kagawa

KATANA展で展示中の「脇差 無銘 切刃貞宗」は、相模国の刀工貞宗の作品。貞宗は刀身彫刻を得意としていました。「切刃貞宗」にも不動明王を表す梵字や剣の彫刻があります。刀身との絶妙な調和も見所のひとつです。 #刀剣 #香川県立ミュージアム #KATANA展

2016-04-09 08:42:16
ピカソ展in香川 @Picasso_Kagawa

今回KATANA展で出品している高松市歴史資料館所蔵の「芦葉江」。展示では何度か見る機会がありましたが、借用にあたり間近で見ることができました。状態確認のため、手にとりましたが、一瞬(一瞬だけですよ)仕事を忘れて見入ってしまいました。いい刀です。

2016-04-12 11:24:11
ピカソ展in香川 @Picasso_Kagawa

柴田勝家が所持していたと伝えられる「ニッカリ青江」。本能寺の変の後、豊臣秀吉 と対立した京極高次は、一時柴田家に身を寄せていたと京極家の系図類に記載があります。ひょっとすると高次はそこで「ニッカリ青江」を見たかも。だとすると 京極家と「ニッカリ青江」の縁は深いものになりますね。

2016-04-13 08:25:10
ピカソ展in香川 @Picasso_Kagawa

KATANA展の「脇指 銘 長曽祢興里入道乕徹(こてつ)」。まっすぐな刃文(直刃)の作品ですが、地鉄も見所。深みがあって白い刃文との対比が見事です。個人的には「明け方の波一つなく静まり返った湖面に立ち込める深い霧の風景」をイメージします。装飾はなくとも訴えかける美しさがあります。

2016-04-14 20:28:37
ピカソ展in香川 @Picasso_Kagawa

KATANA展で出品中の「刀 無銘 助真」は「丁子刃」と呼ばれる刃文が現れています。丁子(クローブ)の実が連なったような形が名の由来ですが、動きがあり華やかな印象になっています。視線を横に動かしながら見ると(目線の場所は会場で示しています)次々と形が変わる様子が楽しめます。

2016-04-17 09:27:27
ピカソ展in香川 @Picasso_Kagawa

名古屋の徳川美術館では重要文化財「脇指 物吉貞宗」など話題の刀剣4口が4/19から公開されています。徳川家康のラッキーアイテム「物吉貞宗」は当館で展示中の「切刃貞宗」と同じ刀工の作品。両刀は全体の雰囲気が似ています。いつか両方を並べて展示とかしてみたいですが、難しいかな…

2016-04-20 22:09:01
ピカソ展in香川 @Picasso_Kagawa

KATANA展の「刀 無銘 伝堀川国広」には、刀身に「殺活臨時」の文字が彫り込まれています。物騒な言葉にみえますが、禅の言葉のようです。物事の本質を活かすためにはタイミングが重要であるというような意味ですが、注文主の想いなのか、刀工の想いなのか、いろいろと想像が広がります

2016-04-21 12:19:26
ピカソ展in香川 @Picasso_Kagawa

鉄にも色がある、というと奇妙に思いますか?KATANA展では今13口の日本刀がならんでいますが、見比べてもらうと分かると思います。黒味がかっていたり、白っぽい感じに見えたりと、それぞれの刀ごとに違いがあります。観覧する時にちょっと注意してみると面白いですよ。

2016-04-22 20:56:57
ピカソ展in香川 @Picasso_Kagawa

「刀 無銘 伝郷義弘」別名「芦葉江」は、刀について詠んだ和歌に因んで別名(号)がつきました。その和歌を詠んだ人物を、展示では「細川幽斎(藤孝)」としていますが、その子三斎(忠興)とする説もあります。当館の調査では、幽斎の可能性が高いと判断していますが、まだ確定していません。(続)

2016-04-24 19:06:36
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号の由来となった和歌も、展示で紹介している「津の国の」で始まるものと「難波江(なにわえ)の」はじまるものの二種があるようです(後の部分は同じ)。「津の国の」で始まる和歌も今回の調査で確認されたものです。調べていくといろいろと和歌ってきて面白いです。

2016-04-24 19:06:56
ピカソ展in香川 @Picasso_Kagawa

KATANA展では日本刀の美しさのひとつとして「刃文」を取り上げています。刃文を見るにはちょっとしたコツがあります。今回の展示では一部の作品について刃文が見えやすい目線の高さに印をつけてみました。…マーク、ちょっと不気味かな pic.twitter.com/hQz6kOyqUq

2016-04-29 10:46:05
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KATANA展では「長曽祢乕徹(こてつ)」の脇指を出品しています。「こてつ」は「虎徹」と表すのが一般的ですが、「乕」の字を用いた銘の作品も多くあります。「乕」はその字形から「はことら」などと呼ばれていて、寛文4年(1664)~延宝5年(1677)に使われています。#刀剣 #虎徹

2016-05-02 09:45:46
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KATANA展に出品中の「ニッカリ青江」は「脇指」となっています。ところが「豊臣家腰物帳」では「にっかり刀」、京極家の刀剣台帳では「小サ刀」となっています。現在は30cm以上60cm未満の刀剣を「脇指」に分類しますが、元々は用い方(どんな拵えをつけるか)によったのです。 #刀剣

2016-05-03 11:14:52
ピカソ展in香川 @Picasso_Kagawa

KATANA展に出品中の重要文化財「太刀 銘 元重」は制作当初より短くなっています(磨り上げといいます)。柄の方(茎(なかご)、黒サビがついている)から刀身を削って短くしますが、よく観察するとどこから短くしたのかが分かります。ヒントは黒サビの状態です。会場で確認してみてください。

2016-04-15 18:07:38
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@Picasso_Kagawa 4月15日のツイートの解答?です。ごちゃごちゃしてしまいましたが、お分かりいただけますでしょうか。「太刀 銘 元重」の出品は5月8日までです!! pic.twitter.com/SNHxOL8H2C

2016-05-04 09:57:15
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KATANA展で出品中の芦葉江は典型的な「沸(にえ)出来」の作品です。かなりマニアックな話しになりますが、刃の部分に粒状の金属成分が目立つ刀を沸出来といいます。川底の砂のような模様やもくもくと発達する雲のような模様が刃先から刃元まで広がっています。 #刀剣 #芦葉江

2016-05-05 15:19:07
ピカソ展in香川 @Picasso_Kagawa

KATANA展で出品中の「刀 銘 肥前国住近江大掾藤原忠廣」は江戸時代初期の作品。反りが小さく先から元に向かって幅が広くなる刀身はこの時代の刀の特徴。きれいなまっすぐの刃文にごく小さな粒状の金属成分がつくのは流派の特徴。厚みもありしっかりとした造りは落ち着いた雰囲気です #刀剣

2016-05-06 09:06:41
ピカソ展in香川 @Picasso_Kagawa

刀剣関連の月刊誌『刀剣春秋』767号(5月号)の巻頭に、現在展示中の「脇指 無銘 切刃貞宗」(誌面では「短刀」となっています)が紹介されました!!きれいな印刷で切先の拡大画像も掲載されています。#刀剣 #貞宗

2016-05-06 17:39:10
ピカソ展in香川 @Picasso_Kagawa

日本刀の表面は肉眼では確認できませんが、手入れをするとわずかですが凹凸を確認することがあります。すべてが手造りであるため、完全に滑らかな面を作成するのは非常に難しいことでしょう。こうしたことを発見するたびに、一口の日本刀が誕生するまでの刀工の苦心に想いがいきます。

2016-05-11 23:08:45
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KATANA展後期から登場した「刀 銘 一竿子忠綱彫同作」ですが、見事な龍の刀身彫刻が見所です。一竿子忠綱は彫物の名手としても有名な刀工です。三鈷剱に巻き付く龍の姿は躍動感があり、うろこの一枚一枚まで丁寧に作られています。龍がややおどけたような表情となっているところにも注目。

2016-05-12 16:16:50
ピカソ展in香川 @Picasso_Kagawa

KATANA展後期から登場の「太刀 銘 真守造」。平安時代後期から鎌倉時代初期にかけて造られた太刀です。見所のひとつは制作後から変わっていない姿です。細身で先には反りがなく、手元の側で大きく反るのがこの時代の特徴で、「優美」という言葉がぴったりきます。#刀剣 #KATANA

2016-05-15 09:49:07
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KATANA展後期から登場の「刀 無銘 景光」は備前(岡山県)長船派の刀工です。長船派は光忠―長光―景光と継承され、多数の刀工を出しました。展示品は、中ほどで大きく刃文の形が変化しているところが特徴です。直刃調の刃文と乱れ刃の自然な調和にご注目ください。 #刀剣 #KATANA展

2016-05-17 11:49:21
ピカソ展in香川 @Picasso_Kagawa

「刀 無銘 景光」にみられる、先から中ほどにかけて穏やかな直刃調の刃文、中ほどから元にかけて丁子(ちょうじ)や互の目(ぐのめ)の乱れ刃に変化するという特徴は、景光の父・長光にもみられます。古くから景光作として伝わっていますが、長光作の可能性もあります。#刀剣 #KATANA展

2016-05-17 11:49:50