2014.01.18　ぼくとランランと指輪まとめ②

枕営業寿さん @020r_bot

蘭「指輪、買うっつったのに先延ばしになってただろ」 嶺「あ……、あの約束、まだいきてたの…！？」 蘭「んだよ」

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嶺「いや、だって、なんかそんな話ぜんぜん出なかったし、ランラン忘れちゃったかなって」 蘭「忘れてねぇよ」 嶺「あはは、そっか…うん、ありがと。あの、でもべつにぼく指輪とか…」 蘭「いいからさっさと食え」 嶺「はぁい」

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指輪…買ってもらえるんだ、そっか…、……そっかー……！

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ああ、だめだ頬が緩む……、なんか…昨日のこときなくても大丈夫かもしれない…。もしなにかやらかしてたらランランもっと態度に出るよね。 ああ、でもお酒はしばらく控えておこ…。お酒で記憶なくすなんてぼくも年なのかなぁ。

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蘭「 ごちそーさんでした」 嶺「はい、お粗末さまでした。ランランおなかいっぱい？」 蘭「ああ。サンキュ」 嶺「どういたしまして。じゃあぼく洗い物だけすませてくるね」

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ふんふーん、ふふふん♪　ああ、どうしようすっごくうれしい。生きててよかったー。あ、でもまさかこれ夢とかじゃないよね。こういうときは頬をつねって確認……、と、いてて…うん、夢じゃない！……夢じゃ、ない…？

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あれ…？なんでランランぼくに指輪かってくれるんだろう…。それこそ夢でもないとありえないよね？

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だめだ、考えるな…考えるな……。指輪買ってもらえるんだからいいじゃん。指輪買ってもらえたら嬉しいんだから、幸せなんだからそれでいいんだ。幸せなことだけ考えられてたら、それでいいんだ……！

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蘭「嶺二！」 嶺「……あ……」 蘭「なにやってんだ、ばかやろう！水出しっぱなしになってんだろうが、もったいねえ！」

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嶺「あ…、ああ、あはは、ごめんね、なんかちょっとぼーっとしてた」 蘭「しっかりしろよ。ったく…、洗いモンはやっとくから休んでろ」 嶺「え、いいよ。ぼくやるから。 ごめんね、もう大丈夫」 蘭「……いいから休んでろ」

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嶺「さってと、ぼくは着替えて出かける準備かな。ランラン、覗いちゃだめだぞ☆」 蘭「うっせえ！さっさと着替えてこい」 嶺「はーい！」

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へっへーん、なに着てこっかな。ランランは革ジャンだし、合わせるならぼくも革だけど重くなっちゃうし、もうちょっと軽めな感じで……

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嶺「ランラン、お待たせ！どうどう？れいちゃんかっこいい？かわいい？」 蘭「いつもと変わんねぇだろ」 嶺「えー、どいひー！ランランとのデートだからはりきったのにさぁ」 蘭「言ってろ。とっとと済ませるぞ」

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嶺「はーい。ではではランランを特等席にごあんなーい。 さ、乗って乗って」 蘭「おう。事故んなよ」 嶺「れいちゃんは安心安全のゴールド免許、まっかせなさ～い」

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嶺「んで、どこに行くの？」 蘭「どこでもいい。なんか好きなブランドとかデザイナーとかねえのか」 嶺「んー…ぼくあんまり詳しくないしなぁ…。 どっかランランのおすすめとかある？」

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蘭「あー…、… なら俺が普段買ってるところだな。値段は張るけどデザインと質がいい」 嶺「おっけーい、じゃあ、出発しんこー！ごーごー！」

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蘭「……そこの信号は右な、……んで、……つぎ左、そのまままっすぐ、……そこのビルな」 嶺「ここ？ 駐車場はー…お、あったあった。……えへへ…」 蘭 「なんだよ」

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嶺「いや、なんかすっごいうれしいなって。ランランに指輪買ってもらえるなんて……、…あ！べつに変な意味じゃないよ！」 蘭「……ああ、わかってる」 嶺「どういうのがいいかな、あんまりつけたことないからイメージがわかないんだよね」

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蘭「なら適当に見繕ってやる」 嶺「え、ランランが選んでくれるの！？」 蘭「ああ。サイコーにロックなやつにしてやるよ」

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嶺「えー…すっごいトゲトゲな指輪とかやめてよね」 蘭「ばかやろう、トゲはロックだろ」 嶺「あ、トゲトゲにするつもりだったんだ？なんか痛そうじゃん、やだよ」

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蘭「ゼータク言ってんじゃねえ。おい、エレベーターこっちだぞ」 嶺「えー、せっかくだし普段使いできるのがいいな。 あ、ジュエリーショップabismo？3階？」 蘭「ああ、3階。……普段はつけるなよ」

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嶺「え、なんで？」 『いらっしゃいませ』 蘭「……またなくすだろ、おまえ」 嶺「あ、…そっか、……うん、そうだよね…、ごめん……」

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蘭「べつにいい。……すんません、リング見せてもらえますか」 『かしこまりました。本日はどのようなイメージで……』 嶺「……、…（前の指輪って…けっきょく捨てられちゃったのかなぁ…）

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『ではこちらのデザインでいかがでしょうか』 蘭「いや、もう少しやわいデザインで石は赤で…」 『赤のお色でやわらかなラインでしたら……』 嶺「……（ 実はランラン、怒ってたりしたのかな。まあそりゃせっかくあげた物なくされたりしたら嫌だよね……うん）

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蘭「ああ、いいんじゃねえか。色もわるくねえ」 嶺「……（次は…なくさないようにしないと…） 蘭「どうだ、嶺二」 嶺「……（見つからないようにしないと…また、とられちゃう…） 蘭「おい、嶺二…嶺二！」