嶺「は、はい!?」 蘭「呆けてんな。おまえのを選んでんだろ」 嶺「あ、あはは…めんごめんご。なんかキレーだなーって思って見とれちゃってたや」 蘭「たく…しっかりしろよ」
2014-01-19 00:51:33蘭「こいつでどうだ?色もラインもおまえに合ってる」 嶺「へー、なんかかわいい感じだね。あ、でも一応ドクロなんだ。ランランって意外とかわいいの好きだよね」 蘭「うっせえ。嫌ならてめえで選べ」
2014-01-19 00:52:40嶺「嫌なんて言ってないだろ。ぼく、ランランが選んでくれたこの指輪好きだな」 蘭「なら、こいつに決めるぞ」 嶺「うんうん♪ 決めちゃおう♪」
2014-01-19 00:54:08『ありがとうございました。お気をつけてお帰りくださいませ』 嶺「ね…ありがとう、ランラン。ぼくこれ大事にするね」 蘭「いいか、なくすなよ。ぜってーなくすなよ」 嶺「うん、気をつける。つぎは絶対なくさない」
2014-01-19 00:55:19…ぼくなにかまた間違えちゃったかな。さっきまで普通だったのに。ああ、どうしよう…車内の空気が重い……、どうしようどうしよう、なにか場を和ませられるようなこと〜…
2014-01-19 01:00:30嶺「あ、あのさ、ランラン、帰りなにか食べてく?ぼくおごっちゃうよ!指輪のお礼〜的な〜?」 蘭「さっき飯食ったとこだろ」 嶺「あっ、そ、そうだね…」
2014-01-19 01:01:39嶺「でもなんかこうさ、甘いものとかたまには良くない」 蘭「なあ、嶺二…」 嶺「ん、なになに?食べたくなってきた?」 蘭「昨日、悪かったな」 嶺「………!?」
2014-01-19 01:02:58嶺「あ、あの、あの、ランラン…!」 蘭「寝る。アパートまで送れ」 嶺「は!?寝るって、ちょっと待ってよ…!」 蘭「ぐうぐう」 嶺「寝てない!それ寝てないでしょ、ランラン!」
2014-01-19 01:04:54蘭「うるせえな、とっとと行けよ」 嶺「いや、送るよ、アパートだろうとスタジオだろうと送るけどさ、あの、昨日…」 蘭「ぐうぐう」 嶺「ランランー…」
2014-01-19 01:06:36やばい。どうしよう思い出さなきゃだめな雰囲気だ、これ。どうしようどうしよう、あああ、もうなんでぼく昨日お酒飲んじゃったの…!?
2014-01-19 01:08:15蘭「……おまえが…、……おまえに覚悟があんなら、なろうぜ、恋人」 嶺「――――!!?」 蘭「うおっ!?あぶねえ!赤だ、ばか!!」 嶺「うわっ!っととと、い、今のはちょっとやばかったかな…うっかりアクセルはいっちゃった…」
2014-01-19 01:12:59蘭「うっかりじゃねえだろ、一歩間違えりゃ大事故だ、ふざけんな!」 嶺「だ、だってランランがいきなりへんなこと言うから…!」 蘭「ぐうぐう」 嶺「ああ、ねえ寝たふりしないでよ…!」
2014-01-19 01:15:48嶺「あ、あの、今、こいびとって言った…?言ったよね?聞き間違いじゃ…」 蘭「ぐーぐー!」 嶺「昨日の夜、ぼく…」 蘭「ぐーぐー!!」 嶺「うう~……、…ランランのばかぁ…」
2014-01-19 01:17:31それから、ランランはずっと寝たふりしてた。話しかけても下らないギャグみたいにぐーぐーしか言ってくれなくて、結局ぼくはなにも聞けなくて、昨日のこともなにも思い出せなくて。
2014-01-19 01:19:24指輪を買ってくれるだとか、恋人になるだとか、現実だと思えなくて、でもこれはきっと紛れもない現実で、それなら現実が壊れてしまったかぼくが壊れてしまったのか、それともそれともランランが壊れてしまったのかがわからなくて。
2014-01-19 01:20:59嶺「ランラン、アパートついたよ」 蘭「……Zzz…」 嶺「うわ、本気で寝てるし…。ランラーン、おきてー、アパートですよー!」 蘭「んあ…?」
2014-01-19 01:24:15嶺「おはよ。寝心地はどうだった」 蘭「あんまりよくねえな。レンの運転ならもっと寝やすい」 嶺「ならレンレンの車だけ乗ってればいいじゃん…」 蘭「うるせえ、拗ねんな」
2014-01-19 01:26:02