艦娘と日本

Any / エニー @Any512

深海棲艦との戦争が始まってから3年の間に、沢山の罪のない人々が犠牲になった。その間に深海棲艦という生物について、研究者たちが解明できたことはあまりに少ない。新聞では毎日、艦娘という名前の最前線の兵士の戦果を喧伝しているが、利益を追求した民間企業の危険な海路開拓は後を立たない。

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艦娘は、防衛省直轄の機関である鎮守府のいずれかに属する。また、世界中の海域で活動を行うため、いくつかの警備府、泊地が展開されており、防衛費の拡大と財政の圧迫に寄与している。それを快く思わない一般市民も少なくなく、野党からは空路の開拓によって海上防衛費の縮小を求める声もある。

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ネット上では、艦娘についての推測が後を立たないが、英雄視する動きもある。近年問題になっているのは、艦娘や深海棲艦を撮影する為、小型の船舶で危険海域に進入するケースだ。彼ら自身だけでなく、戦闘中の艦娘の生命をも危険に曝す物として、海上保安庁の巡視船により厳しい取締りが行われている。

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中学校と高校では、深海棲艦戦争について社会科の一般教養のカリキュラムに含まれている。また、掲示板には全国的に艦娘適正試験応募のポスターが貼られ、明日の艦隊の一員が募集されている。退役後に将来が約束される事で人気があるが、子供の人権保護団体からの批判は根強い。

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2013年4月23日、深海棲艦の最初の横須賀攻撃。このとき応戦した艦娘はたったの5人だったが、今では総勢数百人という大艦隊となった。しかし、これからの艦娘と深海棲艦と日本を取り巻く環境は、余談を許さない状況だ。 2016/05/13 社説