ラ書架:ランドスケープ系のための本棚

「ランドスケープの本棚」に揃えておくべき基本文献のブレーンストーミング。ハッシュタグ #1satsula。編集、追加歓迎です。「1日1冊本を紹介しよう」という #1satsuのいわばランドスケープ版です
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@serado

パワーオブテン、デザインウィズネイチャーは良い映像と本だと思います。個人的には、鈴木秀夫著「森林の思考・砂漠の思考」がオススメです。和辻哲郎著「風土」に関心を持たれている方なら面白いと思います。 #1satsula

2011-02-06 18:18:17
石川初 Hajime B. S. Ishikawa @hajimebs

小野良平「公園の誕生」吉川弘文館、2003。どのように社会的な善として語られようと、公園は「制度」であり、その時代、その地域固有の事情を強く反映する。施設としての「公園」に少しでも疑問を感じたことがあれば必読。 #1satsula

2011-02-07 09:06:49
石川初 Hajime B. S. Ishikawa @hajimebs

佐藤俊樹「桜が創った『日本』-ソメイヨシノ 起源への旅-」。日本文化としての「桜」論は幾多あるが、決定版としてこれを推す。未読のラ系は桜の季節の前に是非。格差社会論で有名な著者だが、スリバチ学会の常連でもあるフィールドワーカー。 #1satsula

2011-02-07 09:25:41
Oguchi T/小口 高 @ogugeo

鈴木秀夫先生の本,森林と砂漠というメガ景観の意義という点で確かにラ系ですね。昨年,先生のお宅を @kmokudai さんらと訪問しました。ブログの報告 http://ad.vu/85an RT @SerADO 鈴木秀夫著「森林の思考・砂漠の思考」がオススメ。 #1satsula

2011-02-07 12:14:36
石川初 Hajime B. S. Ishikawa @hajimebs

@naohikohino ラ系やジオ系にオススメしたい建築の入門書、というのを挙げてください是非。 #1satsula

2011-02-07 13:01:11
日埜直彦 @naohikohino

とりあえず一冊、『日本の都市空間』都市デザイン研究体、60年代モダニズムにも少し陰りが見えた時代に足元を振り返り、日本の空間ボキャブラリーを相対化外在化しようとしたリサーチの記録。リンチとほぼ同時代に経験的空間と物理的空間のずれを意識しているのは見事。 #1satsula

2011-02-07 14:58:39
日埜直彦 @naohikohino

フラー『宇宙船地球号 操縦マニュアル』エコロジーに正面から応答する工学者の書。世界観はあるが美学的閉塞は無い。しかしどこまでもポジティブなこの書の鼓舞の先に死屍累々なのはなぜか? #1satsula

2011-02-07 15:10:49
TSUKUI A @quinquepeta

白幡洋三郎(1995)『近代都市公園史の研究―欧化の系譜』 http://amzn.to/folI9Y 残念ながら手元に無い。けど、記憶に残る一冊。公園設計に関わるのであれば、読んでなければいけない1冊だと思う。再版願う。 #1satsula

2011-02-08 13:30:37
TSUKUI A @quinquepeta

TN Probe 『再発見される風景-ランドスケープが都市をひらく』 TNプローブで開催されたシンポジウム( http://bit.ly/gF7DCI )の講義録。ランドスケープデザイナーの各人のスタンスが丁寧に説明されていて解りやすい一冊。残念ながら絶版。 #1satsula

2011-02-08 14:46:18
TSUKUI A @quinquepeta

余談だけど。#1satsula で、紹介しようと思う本が、ことごとく絶版で泣けてくる(涙)。

2011-02-08 15:01:35
Takeshi KINOSHITA @kinoshitakeshi

川崎寿彦『庭のイングランド:風景の記号学と英国近代史』名古屋大学出版会,1983(絶版).庭園に投影された意味の系譜。個人的には、ミドルランドスケープとしての庭と牧場をつなぐ魅力的な理論が提示されている第5章「庭と牧場の力学」がお薦め。 #1satsula

2011-02-12 18:20:25
Takeshi KINOSHITA @kinoshitakeshi

川崎寿彦『楽園と庭:イギリス市民社会の成立』中公新書,1984(絶版).開かれた庭としての風景式庭園の登場を最終章とするイギリス庭園史だが、市民社会の成立と風景式庭園の関係を論じ、英国庭園の放つ思想史的メッセージを見事に捉えた名著。 #1satsula

2011-02-12 18:29:30
Takeshi KINOSHITA @kinoshitakeshi

川崎寿彦『森のイングランド:ロビン・フッドからチャタレー夫人まで』平凡社,1987(絶版).僕が勝手に英国庭園史三部作と呼ぶ一連の書物の完結編。森林美学、ピクチャレスク、風景式庭園の関連を捉える視点が提示されているのみならず、近代都市公園の景観原論とも読める。 #1satsula

2011-02-12 18:41:10
Takeshi KINOSHITA @kinoshitakeshi

安西信一『イギリス風景式庭園の美学:〈開かれた庭〉のパラドックス』東京大学出版,2000.風景式庭園の言説史。これを近代ランドスケープ・アーキテクチャー原論と呼ばずしてなんと呼ぼう。川崎先生の三部作と一緒に読むとより理解が深まるはず、そうでなくても必読。 #1satsula

2011-02-12 18:49:33
石川初 Hajime B. S. Ishikawa @hajimebs

心から推す。「自然と人工」「風景の地域性と普遍性」というような議論は18世紀に出尽くしてるんじゃないか。とすら思える。RT @kinoshitakeshi 安西信一『イギリス風景式庭園の美学:〈開かれた庭〉のパラドックス』東京大学出版,2000.・・・必読。 #1satsula

2011-02-15 12:10:07