東方歴史合同西洋編感想まとめ
- haruhikasa
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この物語の主人公である少女のキャラクターも魅力的ではあるが、それを横から斜めから引っ掻き回す他の登場キャラクター、中でもやはり霍青娥の面白さといったら格別であると思う。 こんな作品と出会えるのだから、東方の二次創作界隈は抜け出せないのだよね。
2016-07-03 20:51:50「Not Enough Yet」(柊正午様) 上海租界、東洋でありながら西洋な場所でのお話。 東方キャラクターの不思議な力が、鍛え上げられた人間の力の頭一個か二個分くらい先に行っている。 そんな力関係を読んでいて感じました。→
2016-07-03 20:51:58もしかしたら手が届くかもしれない、そんな思いを抱きながらフェアバーンに感情移入して読むことができたのが、非常に幸せだったと思います。
2016-07-03 20:52:08「東方巡礼記」(春日傘様) 巡り巡って、舞台は再びコンスタンティノープル。 これは、意図してやったのかもしれないけれども、結果としては面白いと思いました。→
2016-07-03 20:52:17春日傘節炸裂なので、人によっては読みづらかもしれないが、我々が感じる無常観と、霍青娥の持つ仙人の感性が生じさせるギャップがこの作品の魅力なんじゃないかと感じた。 いやあ、本当に娘々は良いキャラだよなぁ。
2016-07-03 20:52:27RingGingさん『鬼人正邪1794』(東方歴史合同)ひっくり返す正邪に似合う舞台での物語。血なまぐさい話なのだけれど、その中でのフーシェと正邪のやりとりが良いなと思うとともに、ロベスピエールのもとにいた時はどうだったのか、前日譚的なものが気になるところ。
2016-06-11 19:34:06近藤さん『ダ・カーポ』(東方歴史合同)独立運動の最中、罪の清算を夢見る男と少女の音楽を通じた交流の話。まるで映画のようだと思わせる文章でとても良い。ラストシーンはプリズムリバー三姉妹のらしさが活きた印象的で余韻あるもの。良い。
2016-06-12 16:01:06白衣さん『免罪』(東方歴史合同)さとり主人公ならではの非常に面白い会話劇の数々。特にジェヴァンニとの会話、彼の言葉。時折入る地の文でのツッコミなども楽しい。
2016-06-13 00:05:39しゃかもとさん『想い出はチョコレートミルクと共に』(東方歴史合同)良いなあ。チョコレートミルク的で実に良い。ハンスとパチュリーから、歴史の物語は人との物語と思える。その生きる時間の違いの描き方が良かったし、それが結びの一文に繋がっていて、チョコレートミルク的な気分になれる。
2016-06-13 20:09:31プラシーボ吹嘘さん『霧辺にて、問わず語りの』(東方歴史合同)一風変わったタイムパトロール的な時空SFめいた作品。アクションや台詞、前説がカッコいい。その前説で宣言(?)していることの実践が本編で、その最後の対決の件は、歴史合同らしい。未来の未来や修正合戦とか、面白いな。
2016-06-14 00:31:58柊正午さん『Not Enough Yet』(東方歴史合同)実に良い美鈴。格闘や魔法のアクションが楽しめる作品なのだけれど、カッコいい美鈴が嬉しい。
2016-06-14 16:34:00久我暁さん『ロペットの後先』(東方歴史合同)レティと雪の女王とは面白い、レティという妖怪がとても映える話。平行線であってもグスタフとレティの会話が良いなと思えるし、その別れであるラストシーンは情景描写も手伝って特に印象的。
2016-06-13 18:34:51春日傘さん『東方巡礼記』(東方歴史合同)私は東から西の順に読んだのだけれど、それが正解だったと思えた。東から西にやって来た青娥が、貧民達を扇動して東に進むという、東西に別れた合同誌を一繋がりにする、締めくくりとして最適な作品だな、と。青娥自身もだけれど、扇動された人々もまた(続く
2016-06-15 00:54:37(続き)恐ろしいもの。東西を一つに繋ぐ作品で、様相は違えど古今東西変わらないものを見られた気がする。色んな意味で恐ろしく、またそれ故に読みごたえある作品。
2016-06-15 00:58:03貴城はつさん『オリエンタル・レヴァリエ』(東方歴史合同)とっておきの作品。レミリア・スタコージウ・シリーズの、美鈴を主人公にした番外編的なものかと。猫を追いかけて迷いこんだ不思議な空間での出会いをきっかけに語られる言葉の数々がたまらないし、そこでもこのシリーズのレミリアの(続く
2016-06-15 23:54:56(続き)良さが伺えた。ラストシーンの彼女は、あの王女のことを思ったろうか。終盤の一節、二度と日の当たらない暗闇に篝火を立て、照らし出した影にもサテレア達の姿はないかもしれない。そこから締めのレミリアの言葉が、印象に残る。
2016-06-16 00:18:02しかしながら、歴史の闇に潜み、数多くの人間を喰らってきた恐ろしい妖怪、ルーミアはその姿を見せなかったな。歴史の闇に光を当て、照らし出すことを「ゆるさない」「渡さない」と言った彼女は、この歴史合同の中でも、闇の中から見せ物を見るように笑っているかもしれない……
2016-06-15 00:37:53東方歴史合同が終わってしまった。何れも読みごたえある良い作品でした。良いものを読ませて頂いたこと、参加者の方々に感謝します。ありがとうございました。
2016-06-16 00:27:11