ロールズ『万民の法』について

@harutaniさんと@katatemaruによるジョン・ロールズ『万民の法』(1999)についての会話
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枝豆マン @Asahi_S

知り合い同士がロールズの議論をしていて、僕も読みたくなった。

2011-02-07 23:20:57
amtn @katatemaru

@Asahi_S 『万民の法』は短くて読みやすいよ

2011-02-07 23:38:58
谷本晴樹 Haruki Tanimoto @harutani

うーん、でも一方で、ロールズ理論は、戦争正当化への反転可能性があることが9・11以降証明されてしまったのだと思いますよ。9・11が起こると、ブッシュはアフガニスタンという「無法『国家』」を叩く他はなかった。RT @katatemaru: …

2011-02-08 15:27:03
amtn @katatemaru

@harutani ロールズをかなりキツメに読まれますねw 確かにロールズは主権国家同士の戦争の枠組みで考えていて、テロとのことは想定できていません。とまれ、harutaniさんは、いかなる戦争も正当化できないと考えますか?

2011-02-08 15:41:48
谷本晴樹 Haruki Tanimoto @harutani

なんでか?ロールズがラセットの民主的平和論を称揚していることから明白だけど、基本的にウェストファリア体制の枠組みで考えているから。その点でクラウセヴィッツと本質的には変わらない。「新しい暴力」に古い枠組みで対応しても拗れるだけ出し、現実そうなってる。 @katatemaru: …

2011-02-08 15:45:34
amtn @katatemaru

@harutani しかし『万民の法』1999年ですから、そこは割り引いて考えてあげたくなりますがw 理論的には時代遅れかもしれません。(といっても僕は「正戦論」だけとって『万民の法』を全否定したくはありませんけれど)

2011-02-08 15:51:00
谷本晴樹 Haruki Tanimoto @harutani

もちろん正当化できるのは当然あると思いますよ(自衛戦争とか)。ただ「戦争」と捉えることが新たな問題を生む場合が多いのも確かかなと。RT @katatemaru:…harutaniさんは、いかなる戦争も正当化できないと考えますか?

2011-02-08 16:16:22
谷本晴樹 Haruki Tanimoto @harutani

例えばコソボ紛争。あれを「戦争」としてアプローチして何が起こったか。民族浄化をやっている当事者に「正統性」を与えてしまった。単なるワルなチンピラ集団が、和平のための対等な交渉テーブルに就くことに…。彼らは勝ち負け別に、紛争の「持続」にこそ利益を見出しているんだもの、そりゃ拗れる。

2011-02-08 16:24:34
amtn @katatemaru

カント『永遠平和』をロールズは下敷きにして『万民の法』書いたが、@harutaniさんによれば、「正戦論のアポリア」に陥ってしまっている。ロールズがカントから「公開性」を学んでいたらどうだっただろうと思わずにはいない。Wikileaksの衝撃。

2011-02-08 16:27:20
谷本晴樹 Haruki Tanimoto @harutani

カント下敷きでいえば、まだハーバーマスさんの方がスジがいいと思う。→ハーバーマス「二百年後から見た力ントの永遠平和という理念」。RT @katatemaru: カント『永遠平和』をロールズは下敷きにして『万民の法』書いたが、@harutaniさんによれば、「正戦論のアポリア」に…

2011-02-08 16:58:05
amtn @katatemaru

塩川伸明さんの『万民の法』書評。全うです。@harutaniさんも是非。 / ロールズ読書ノート http://htn.to/rHmHhs

2011-02-09 02:56:14