- Asato_3029
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若槻くんは、みんなが瓦礫に押しつぶされてぐちゃぐちゃになるが、自分だけは生き残ってしまう夢を見続けるのだろうか……。押しつぶされる瞬間の顔とかを想像してしまうのだろうか……
2016-06-12 23:48:49若槻は地頭がたいしたことないから、裏で1人で必死で努力して、研究やってる人で。それゆえ、その努力を認めてもらえたことはうれしかったんじゃないかなぁ…
2016-06-12 23:51:40@TRPG_TL 「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい…だれも すくえなかった みんな めのまえに いたのに 」 って頭抱えながらぼそぼそ呟く若槻
2016-06-13 00:00:15@TRPG_TL ふわふわ、水面を漂うような感覚。 気がつくと、真っ暗な空間に居る。 ここは何処だろうと辺りを見回すと、人影を見つける。
2016-06-13 01:19:54@TRPG_TL ぼんやりとその人影を眺めると、其れは、 彼らだった。 声を出そうとするが、上手く声が出ない。 ただ空気を飲み込み続ける口を動かしていると、 彼らは、不意にこちらを振り向いた。
2016-06-13 01:22:50@TRPG_TL その表情は、よく知るあの、柔和な表情だった。 しかし、 こちらと目が合うと、その表情から微笑みが消えた。 そして、 突然、彼らの頭上に、大量の瓦礫が降り注ぎ、彼らを押し潰す。 ぐちゃり、と音がした後、その瓦礫と彼らは、炎に包まれた。
2016-06-13 01:27:54@TRPG_TL 叫ぼうとしても、ただ、息が抜ける音しかしない。 潰れ、炎に包まれた彼らとまた目が合った。 その唇は、こう言っていた。 「「「お前のせいだ」」」
2016-06-13 01:30:53@TRPG_TL お前の手など引かなければ、お前が居なければ、自分たちは助かったのだと。 恐怖と絶望に塗られた彼らの目が、自分を捉える。 振り返ることもしなかった、知ることもできなかった彼らの表情は、きっとこうだったのだろう。
2016-06-13 01:34:23@TRPG_TL ごめんなさいごめんなさい みんなに救ってもらったのに、 なにも返せなかった それどころか、あなた達を置いて、俺だけ生き残ってしまった、 ごめんなさい 声が出ないかわりに、彼の、若槻の眼からは、ぽろぽろと、涙が零れ落ちた。
2016-06-13 01:39:06@TRPG_TL 目を覚ますと、そこは、見慣れた病室の天井だった。 「また、あの、ゆめ……」 彼の全身は汗でぐっしょりと濡れており、その顔は真っ青だ。 病室に置いてある新聞には、行方不明者の名前と写真が載っている。 突然姿を消し、何の手がかりもないと。
2016-06-13 01:44:05@TRPG_TL 「…よしばさん、しおいりさん…かとり、さん……」 呟いた声は虚空に消える。 赦して欲しいとは言えない。 ただ、謝りたかった。 でも、それは、叶わない。 もう、2度と 彼らと会うことはできないのだから。
2016-06-13 01:46:25@TRPG_TL 暗闇と熱の中、轟音が聞こえた。 そして刹那、握られていた手に重みがかかる。そして、手は離れる。 慌てて目を開けると、そこには倒れこみ、動かない吉羽さんが居た。
2016-06-14 11:24:09@TRPG_TL 「吉羽さん…っ!」 声をかけるが、返事はない。しかし息はまだあるようだ。安堵し、彼女をおぶる。 ー意識のない人間の重みは、予想以上だった。 迫り来る炎による熱と恐怖により消耗していた状況で、彼女をおぶりながら炎から逃れるのは至難の業だ。
2016-06-14 15:14:09@TRPG_TL こんなことなら、籠ってばっかいないで、少しは鍛えておくべきだった。後悔は先に立たない。 それでも、諦めるわけにはいかない。よろめきながら、出口へと向かう。あと少しで、出口だ。 そのとき、 轟音と共に、背に激痛が走った。
2016-06-14 15:23:23