怖い話したい…したくない？宗教先輩編

えっちピクチャーいいね男 @_HENTAI_NIPPON_

もうすぐ夜勤休憩だし、怖い話したくない…？

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ホモ公園事件の直後、まさに直後のお話。 これは正直あまりネタにしちゃいけない話なのかもしれない。 理由としては、この話にはとある宗教団体が関わってくるから。 宗教自体を馬鹿にするつもりは無い。けど俺の経験はマジモンのホラーだったんだ。

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ホモ公園事件の直後の花太郎で致し終わった後の事。 あまり交流は無かったけど、小学生の頃からの知り合いだからと言う理由で連絡先だけ交換していた5個上の先輩から突然電話が掛かってきた。 「恋々今日暇？」 「なんでっすか？」 「いやー、メシでもどう？」 特に怪しい様子は無かった。

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奢りという事だったので、特に断る理由も無くその先輩と近くのコンビニで待ち合わせをする。 数分後、待ち合わせ場所に一台の作業車のような車が到着する。 助手席からは先輩が降りてきて、運転席では気の良さそうな兄ちゃんが会釈をしてくる。 「よ、恋々」 先輩はニコニコしてる

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「こんにちは。えーっと、こちらの方は…」 「あぁ、俺の先輩で植木職人のAさん。 今日この人も一緒にメシ食いに行くからw」 俺は一瞬疑問に思ったけど、ホモ公園での衝撃的な事件の後だったので特に深くは考えてなかった。 俺はAさんの車の後部座席に乗せてもらい、飯屋へ向かう。

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飯屋に着いて、Aさんと先輩と俺の3人で少し談笑する。 俺はカラ返事だったが、二人のトークは少し盛り上がっていた。 飯が終わり一息着くと、先輩は俯いていた俺の顔をのぞき込んで来た。 「なぁ恋々…なんか辛い事でもあったのか？」 先輩のその問いかけがまさに救いの手に思えた

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先輩にその日あった事や、親との事、今は住むところも仕事も無いと言う事を話す。 先輩とAさんは笑いもせず、ただ真剣に俺の話を聞いてくれていた。 Aさんは「若いのにいろいろと苦労してるんだな。 俺もいろいろ経験してきたから、わかるよ」と頷く。 話してるうちに涙が出てきた

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先輩は泣いてる俺の肩を叩いて「そんな辛い事があったなら真っ先に俺に頼ってくれよ！」「お前が仕事見つけてアパート借りるくらいまでの間なら面倒見てやるから！」 みたいな熱い事を俺に言ってくれた。 その言葉に俺は素直に甘える。 マジいい人だな。 この時はそう思っていた。

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しばらくするとAさんが口を開く。 「恋々くん、人が幸せになる方法って知ってる？」 俺は一瞬「は？」みたいな顔をしたと思う。 突然そんな事言われても意味わかんねぇもん。 Aさんは続ける。 「人はね、○○大聖人様の××って言う経を唱える事で〜」 俺は察した。 これは宗教だ、と

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そして先輩も続ける。 「俺もいろいろあったけど、今幸せなのは○○大聖人様の勤行の功徳が〜」 「だから恋々にも幸せを掴んで貰う為に△△会に入って○○大聖人様を〜」 俺のさっきの感動を返せ。 そう言ってやりたくなるのを抑える。

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人は極限状態まで追い詰められるとなりふり構ってなんて居られない。 公園で野宿してホモに襲われるくらいなら、ワケのわからない宗教に入ってしばらく住むところを確保する方がマシだ。 俺は感情を殺し、わかりやすいくらい明るいトーンで「俺も幸せになりたいです」と返事をした

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俺はそのままレストランから出て、車に乗って何処かへ連れていかれた。 そこは宗教法人△△会の横浜支部、大通り沿いに建てられた何とも立派なビルだった。 先輩とAさんに連れられ、受付で入信書みたいな物を書かれる。 その後、数珠と教本(？)の様なものを手渡される。

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この教本と数珠は普通は数千円程度のお金を払ってから渡される物らしいが、そのお金は先輩が立て替えてくれた。 「そのうち返してくれればいいよ」と笑う。 住むところが決まったら速攻コイツとは縁を切ろう。 俺は心にそう誓った。

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その後、ビルの最上階(五階とかだけど)に連れていかれ、入信の勤行とやらをやらされた。 畳の部屋に通され、正座して仏壇のような物に一礼する。 先輩とAさんが教本を開き、何やらお経のようなものを読み始める。 「恋々も続けて読んでいって」 30分くらいお経読まされた。

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お経を読み終わり、部屋を出ると先輩が「これを毎日朝と夜、富士山の方を向いて読むんだよ」と言った。 「富士山に御座す○○大聖人様が〜」 正直どうでも良かった。とりあえず寝る前と起きた時にお経を読むフリをしとけばいいんだな、と。 そのまま先輩の家まで行き、その日は寝た。

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何日か先輩とその妹の生活してたんだけど、お経読まされたりする意外は至って普通。 俺はバイトを探しながら先輩の家の家事の手伝いをしていた。 時折、小銭を稼ぐ為に単発でAさんの仕事を手伝ったりもして、ある程度生活は成り立っていた。 そんなある日

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ある日先輩が「恋々の日々の行動は○○大聖人様がしっかり見届けて下さってるから〜」と宗教関連の話をしてきた ちなみに俺は先輩の家にあるお経を読む為の部屋で鼻くそをほじり、友達に紹介された女の子とメールをしながら「うーんうーんうーん」とお経っぽいトーンで唸ってただけである。

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どう考えても罰当たりな行動なのだが、先輩は俺が「真の信者」だと確信していたらしい。 「顔色が良くなった」だの「物事が順調になってる」と訳の分からない事を言っていた。 すると先輩は俺に「恋々が幸せを分けてあげたい人って、いるかな？」と聞いてきた。 つまり、俺に勧誘をしろと

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週１くらいで△△会のビルに顔を出す機会があり、その度に他の信者達の功徳の話(病気が完治しただの行方不明の娘が帰ってきただの)を聞かされていた。 そして最後に会長(？)のビデオレターみたいなのを見せられる。たかがビデオレターなのにその会長が出ると信者の背筋がピンと伸びる

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会長みてぇな胡散臭いオッサンは「このまま他の宗教が蔓延れば間違いなく日本は海に沈む」だの「大地震が来て日本が滅びる」みたいな事を言って信者の不安を煽る。マジで泣き出す老人とかを見て俺は鼻くそほじりながら鼻で笑っていた。

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そしてその会長の話の後、信者がよくたまり場にしてる大きめの公園に連れていかれる。 「邪教を信仰する人には不幸が云々〜」 「大聖人様は〜」みたいな宗教のお話が飛び交ってる。コイツらファイナルファンタジーの話を実話って言っても信じそうだな、と思いつつ、先輩の話を聞く。

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先輩は遠回しに俺に宗教の勧誘をやらせようとしている。 中学時代から「歩くキチガイ」の異名をつけられた俺ですら、数少ない友人にこの宗教に入ってる頭のおかしい奴らと同列に見られるのは流石に気が引けた。 しかし断るのも少々面倒な事になりそうだったので、俺は次の日に友人に話を振ってみた

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友人には事前に「変な宗教にハマってるフリをして先輩の家に寄生してる」と話してあり 「もしも俺から宗教の勧誘が来ても絶対に断れ。宗教の勧誘は俺一人じゃない。複数人の信者が勧誘した人間を逃げられないようにする。それでも断れ」と釘を刺している。 俺は友人を勧誘する約束を取り付けた。

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勧誘当日、案の定俺の他に先輩と信者数人がマクドナルドで友人を囲む。 「この△△会は〜」「○○大聖人様は〜」「このままだと日本は〜」 宗教の勧誘は常に信者数人vs勧誘される人間で行われる。 相手に考える余地を与えない為、一種の洗脳のような物だ。

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事前情報を与えていたお陰もあり、友人は毅然とした態度で「でも俺はそういうの興味無いんで」と言い放ちマクドナルドから出ていった。 その数時間後に友人と合流し「な？あいつらヤベェだろ？」と聞いてみた。友人は「ヤベェってモンじゃねぇ。狂ってやがる」とまで言った。