- akinosora_
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@sakomoko こちらこそ、ありがとうございます。あまりにもぐいぐいと引きずりこまれ、嘆いてばかりいた一也が立ち上がっていく姿をただ応援したくなりました。しばらくは、この小説が頭から離れそうにありません。この物語を紡いでいただいて、ありがとうございます。
2016-06-22 00:05:53わーー、ありがとうございます!! 小島先生の小余綾さん可愛い!! twitter.com/ajico_k/status…
2016-06-22 17:07:04相沢沙呼先生の「小説の神様」高校生小説家もの、でも仕事ものとしてかなりきっつい感じで、憧れの仕事を始めたけど挫折しかけてる人に読んでほしいamzn.to/28K49T6 … orangestar.hatenadiary.jp/entry/2016/06/…
2016-06-22 00:49:02相沢沙呼先生の「小説の神様」高校生小説家もの、でも仕事ものとしてかなりきっつい感じで、憧れの仕事を始めたけど挫折しかけてる人に読んでほしいamzn.to/28K49T6 … orangestar.hatenadiary.jp/entry/2016/06/…
2016-06-22 00:49:02ありがとうございます。小説偏愛者の皆さんには特に愛されて欲しい……『小説の神様』です。 twitter.com/tomo_okamori/s…
2016-06-22 18:17:32
1)相沢沙呼さんの『小説の神様』が、無事に皆さんの手元に届けられているようでほっとしています。この作品について、もう少しだけ。実は、相沢さんは「僕が書くべきではない」と仰っていました。編集者としての僕も、小説を題材にする作品は、ある種の禁じ手だと思っています。
2016-06-23 00:02:242)では、なぜ小説にしたのか。それは、相沢さんが小説家として、自分の苦悩を物語にすることでしか越えられないものがある、と思ったからです。そして、それは今の相沢さんにしか、書けない物語だと、確信していたからです。そのため無理を押して書いていただきました。
2016-06-23 00:03:103)そこで『小説の神様』の一節を引用します。「かつて、悔しいのならば、次なる作品で答えれば良いと、暢気なことを言う編集者もいた。その人は以前、作品は作家にとっての子供であると言っていたのが滑稽だった。あなたは自分の子供が 貶されたら、非をすべて認めてまた子供を産むのかと思った。→
2016-06-23 00:03:564)→罵られ、嘲笑される子を諦めて、次の子を産んで希望を託すのかと」(抜粋です)。正直、胸に刺さりました。この作品は、小説家の物語ではない、編集者の、読者の、物語を愛する人すべての物語なのだ、と。編集していて、これだけ胸が痛む小説は久しぶりでした。
2016-06-23 00:04:345)作品になるまで、何回この原稿を読んで、心が血を吐いたか…。この物語の中には、読者の皆さんの心を打つ文章が、台詞、人物が、たくさんあるはずです。痛さも、切なさも、愛しさも、いっぱいつまった『小説の神様』、多くの人の心に届けられますように。
2016-06-23 00:05:50「小説の神様」は、書き手個人の苦悩を描いただけじゃなくて、業界への批判も、読み手への疑問も描かれていると思うのです。だから、あの小説を世に問うには、様々な葛藤や軋轢があったのではないかと想像しています。
2016-06-23 00:16:22
『創作秘話』
読んで下さった方から、嬉しいご感想が届いています。ですので、講談社タイガ『小説の神様』に関する創作秘話をもう少し、語ってみようと思います。
2016-06-23 00:22:38承前)前回お話した通り、『小説の神様』は、当初は『まさか僕が美少女作家のゴーストライターなわけがない』というタイトルから思い至った、比較的にライトな内容の物語になる予定でした。そのライトなお話を、いつか書こう、と温めていたのです。
2016-06-23 00:25:30承前)講談社タイガの編集者河北さんとは、『小説の神様』が共に作った初めての一冊なのにも拘わらず、かなり以前からお付き合いのある編集者さんでもあります。小説を書いて欲しい、とお願いして頂いたのにも拘わらず、僕の筆が遅いために、何年もずっと待ってもらっていたのです。
2016-06-23 00:28:14承前)講談社タイガでの執筆のお話を頂いたとき、この『まさか僕が〜』のお話をそこで書かせてもらおう、と思ったのですが、すぐに取りかかることはできずに、また暫く時間を置かせてもらいました。ただ、時の流れというのは、大きな変化を伴うもので。
2016-06-23 00:30:20承前)出版不況の時代は、年々、過酷になっています。僕自身、本を出してもなかなかヒットに恵まれず、作品を書けば書くほどに初版発行部数が低下していくことに、自信を失っていくばかりでした。
2016-06-23 00:32:19承前)幼少期からのコンプレックスなのかもしれませんが、僕はどうしても周囲と自分を比べてしまう人間です。書店へ赴けば、何万部突破、何十万部突破という作品が輝かしく並んでいます。
2016-06-23 00:34:07承前)自分よりも後にデビューした若手作家たちが、どんどん活躍している光景を見る度に、何故、自分の作品はこうならないのだろう、と思い悩むようになりました。友人知人の作家たちが、続々と重版のお知らせをしていく中で、自分だけが時代に取り残されたような気分になっていました。
2016-06-23 00:35:11承前)そんな心境の変化があり、まさに主人公の一也の如く、物語を綴る意義を失い、そこには苦しみがあるばかりでした。酷いときには、小説を書くことに恐怖を感じて、机に向かうことや、キーボードにふれることすらできなくなっていました。書店に立ち入れば、涙すら流れることもあります。
2016-06-23 00:36:45承前)「まさか僕が美少女作家の〜」などというお気楽な小説を書けるような心理状態ではなかったのですよね。ここから、この物語のプロットは、変化していきます。書くとするならば、より、主人公に自分を重ねて、より自分が体験したことを綴るような、私小説なようなものになるだろうと思いました。
2016-06-23 00:38:51承前)ただ、僕がこのお話を書いていいものか、とても迷いました。はたして、自分のことをただ書くだけで、エンターテイメントになり得るのか? しばらく思索のときが続き、プロットをあれこれと練り続けていました。
2016-06-23 00:42:10承前)何度もプロットを作っては、これは違う、こんなのは面白くない、こんなのは駄目だ、と自分で自信を失っていく一方でした。編集者さんと何度も会って、どんな物語にするべくなのか、何度もプロットを変えていきました。
2016-06-23 00:43:30承前)最初に迷っていたのは、『作品の雰囲気』です。僕は書く作品によって雰囲気を使い分けているのですが、今回はどうするべきなのか、悩みに悩みました。当初は、『雨の降る日〜』や、『卯月の雪の〜』といった作品のように、しっとりとした静かな作風を考えていました。
2016-06-23 00:45:47承前)主人公たちの年齢も、リアリティを考えるなら、大学生くらいがいいのではないかと思いました。リアルさを優先させて、どこか静かで冷たい空気の作品を——。四六判ハードカバーで刊行されるような文芸作品にするべきだろうとも思っていました。
2016-06-23 00:47:11