一般人が頑張る話-後編-

ショーンがグランクレスト大戦非公式5期「7loops」で幼馴染を助けるために頑張る話です。
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がらがらどん@よ鹿/FateUM準備中 @nohla_lia

起きて最初に見たのはいつもの天井。 「生きてる。傷も痛みもない。ってことは」 ループは続いている。 あれでループが終わりだったら、それこそ人生の終わりだ。2度目の死を経験した気分は最高で最低である。 もう少ししたら廊下を駆ける音が聞こえて、ドアが開け放たれる。 #一般人が頑張る話

2016-06-15 01:09:57
がらがらどん@よ鹿/FateUM準備中 @nohla_lia

そう考えたのと同時に扉が勢いよく開け放たれた。 「ショーンおはよーう!朝ごはん出来てるわよー!」 案の定出てきたのはユリアナだ。 幼馴染が生きていることに喜びを感じた。 「ああ、おはようユリアナ。今日の朝ごはんって何かな?」 #一般人が頑張る話

2016-06-15 01:20:30
がらがらどん@よ鹿/FateUM準備中 @nohla_lia

「今日はね!なんと玉ねぎのスープにパンなのです!」 この普段使わないけど、ノリで使っただけの敬語も変わらない。 そうか。帰ってこれたのか。 「ってショーンが起きてるなんて珍しい!いつもは私が起きるまで寝てるのに。ひょっとして怖い夢でも見たり〜?」 #一般人が頑張る話

2016-06-15 01:29:50
がらがらどん@よ鹿/FateUM準備中 @nohla_lia

会話の流れが今までと前後してしまったために、細部は違うがだいたい言ってることは同じだ。 「まあちょっと考え事かな?」 「考え事?」 「うん。俺さ、戦場で頭打って子供の頃のこと思い出せないことあるんだけど、それを思い出そうとしてたんだ」 #一般人が頑張る話

2016-06-15 01:35:05
がらがらどん@よ鹿/FateUM準備中 @nohla_lia

「え?」 ユリアナの顔が引き攣ったのがわかった。 するとユリアナが縋り付くように俺に飛び込んできた。 「思い出せないってどんな記憶が!?ねえ!どれが思い出せないの!?どこまで覚えてるの!?」 やはりショックらしく、怒涛の問い掛けをしてくる幼馴染。 #一般人が頑張る話

2016-06-15 01:40:13
がらがらどん@よ鹿/FateUM準備中 @nohla_lia

(まあ……無理もないよな) 俺はそんな彼女の頭を撫でて、落ち着かせる。 「ユリアナと初めて出会った時のことや、後は……指切りを、いつ教えてもらったのかがわからないんだ」 「そんな……」 「でさ。その時、きっと大事な約束したのはわかるんだ。けど思い出せない」 #一般人が頑張る話

2016-06-15 01:43:42
がらがらどん@よ鹿/FateUM準備中 @nohla_lia

「だから、どんな約束をしたのかもう一度教えてほしい。それでもう一度約束をしたいんだ」 そう小指を彼女に差し出す。ユリアナは泣きそうな顔をしながら、俺の小指に自分の小指を絡めた。 「私のことを守れるようにもっと強くなるって約束したの……」 「そっか」 #一般人が頑張る話

2016-06-15 01:47:47
がらがらどん@よ鹿/FateUM準備中 @nohla_lia

「うん」 「じゃあ始めよっかユリアナ」 「うん。指切りげんまーん」 「嘘吐いたら針千本飲ーます」 「「指切った」」 いつもの儀式を終えて、俺たちは小指を話した。 ユリアナはその指を大切そうに握り締め、俺の目を見た。 「今度は忘れないでね?」 #一般人が頑張る話

2016-06-15 01:51:26
がらがらどん@よ鹿/FateUM準備中 @nohla_lia

「ああ、わかってる」 「じゃあ私先に行ってるね!」 キュッと振り返って部屋から出て行ってしまったユリアナを見送りながら、約束を再確認する。 「今度こそ、ユリアナのこと守るよ」 こうして六回目のループが始まった。 #一般人が頑張る話

2016-06-15 01:54:40
がらがらどん@よ鹿/FateUM準備中 @nohla_lia

【戦闘/戦功5】ショーン@同盟は所属勢力の要人を護衛任務中、多数の刺客に襲われる! 身を投げ打って盾となるならHP-8、SP+10。命をここで捨てるつもりはないならHP-5、SP+6。 appli-maker.jp/analytic_apps/… #GC七廻 #一般人が頑張る話

2016-06-15 00:18:42
衛藤菫@コーディエorラ・ラミー @Lalamy_Twilight

@nohla_lia (エア支援入りまーす) 「ショーンッ、危ないっ!!」 要人を護衛中、ふいにショーンが身を投げ出す 援護支援をしていたラ・ラミーはそれが要人を刺客の刃から護るための咄嗟の行動だと見てとった 刃が突き刺さろうとしたまさにその瞬間、弾丸がその凶刃を銃弾で弾いた→

2016-06-15 00:46:09
衛藤菫@コーディエorラ・ラミー @Lalamy_Twilight

@nohla_lia 要人もショーンも無事…だが、危機は続いていた 他にも刺客は伏せられていたのだ 「気を付けて、ショーン!まだ居るっ!」 死なせない たった一人苦痛を抱えてループに耐えてきたショーン 彼の痛みをこれ以上増やしはしない 護ってみせる 彼も…彼の大事な人も→

2016-06-15 00:48:35
衛藤菫@コーディエorラ・ラミー @Lalamy_Twilight

@nohla_lia 「私の銃弾から逃げられるなんて思わない事ね!」 連射、装弾、連射… 正確に…敵だけを射貫く 絶対に…あんたたちの目撃は遂げさせない! (というわけで、HPとSPを+5して下さいなー) twitter.com/Lalamy_Twiligh…

2016-06-15 00:51:26
衛藤菫@コーディエorラ・ラミー @Lalamy_Twilight

【戦闘/戦功6】 ラ・ラミー@同盟は遊撃部隊として、戦場の中を華々しく駆け巡る。 HP-5、SP+7。 次の診断を行なうまでにあなたが誰かを支援した場合、1回だけその相手のHPとSPを+5してもよい。 appli-maker.jp/analytic_apps/… #GC七廻 おっし、いいの来た

2016-06-15 00:18:50
がらがらどん@よ鹿/FateUM準備中 @nohla_lia

@Lalamy_Twilight 自分達の部隊が要人を護衛する任務に就くのは初めてだ。彼を生かしておくことが、この先ユリアナを助けることに繋がるのは今までのループでわかっていた。 だから刺客が現れても守り通すだけだ。 その刺客の撃退が間に合わず盾になろうとしたその時だ。

2016-06-15 00:58:47
がらがらどん@よ鹿/FateUM準備中 @nohla_lia

@Lalamy_Twilight 敵兵の一人が撃ち抜かれた。 知らない異界の武器による攻撃。 しかしそれは最近よく見る味方のものであるとすぐにわかった。 「ラミー!?あ、うん。わかった!」 まだ敵はいると注意を受けて、意気込むはいいが、肝心の敵はすでに全員ラミーが倒していた。→

2016-06-15 01:03:56
がらがらどん@よ鹿/FateUM準備中 @nohla_lia

@Lalamy_Twilight 「あれ?終わっちゃった……?」 倒すべき相手はもういない。

2016-06-15 01:05:24
衛藤菫@コーディエorラ・ラミー @Lalamy_Twilight

@nohla_lia 銃を肩から下ろし、ふぅと息をつく 「あ………、ショーンの仕事、盗っちゃった?」 熱くなりすぎた事に思わず冷静に返る 「…援護が私の仕事…とは言っても、出しゃばりすぎたかな」 ショーンが別の意味で凹んでないといいんだけど…

2016-06-15 01:10:56
がらがらどん@よ鹿/FateUM準備中 @nohla_lia

@Lalamy_Twilight 「助かったよ。ラミー」 純粋に自分が戦わなくても大丈夫な状況を作ってくれるのは嬉しい。 なんせレイロンカイをつけてない自分は、どうなるかがわかっているだけの一般兵である。 かと言ってあの鎧を使った時の代償は大きい。 あまりあの鎧は着たくはない。

2016-06-15 01:26:03
衛藤菫@コーディエorラ・ラミー @Lalamy_Twilight

@nohla_lia 遠目に、ショーンがどこかホッとした表情をしているのが解った 今回は…お節介にはならなかった…かな? でも… 「ショーン、あの鎧を使わなくなった…?確かに、あれで戦った後って、とんでもなく辛そうだったから無理ないけど…」 彼の抱える苦悩は深そうだ

2016-06-15 09:46:16
がらがらどん@よ鹿/FateUM準備中 @nohla_lia

【休息/戦功4】ショーン@同盟に大切な人からの手紙が届く。心癒され、HP+9。もし心当たりがないならそれは他人への手紙だった。その場合、同意を得た同じ勢力のプレイヤーを1人選び、そのHP+9。 appli-maker.jp/analytic_apps/… #GC七廻 #一般人が頑張る話

2016-06-16 00:34:31
がらがらどん@よ鹿/FateUM準備中 @nohla_lia

今日履いたズボンのポケットに違和感が生じたため、手を突っ込むと見覚えのない手紙が出てきた。 「これ?いつ入ったんだ?」 中身を確認するのに多少の良心が邪魔をしたが、結局自分のポケットに入っていたのだから自分宛てだという結論に至った。 #一般人が頑張る話

2016-06-17 10:41:53
がらがらどん@よ鹿/FateUM準備中 @nohla_lia

畳まれた紙は皺くちゃになっていたが、読めないことはなかった。 広げて一番最初には「ショーンへ」の文字。 宛名はやはり自分。 差出人は……。 「ユリ……アナ……?」 どうしてわざわざユリアナがこんな面倒なことをするのだろうか。 #一般人が頑張る話

2016-06-17 10:55:02
がらがらどん@よ鹿/FateUM準備中 @nohla_lia

そもそもいつでも会えるのだから、こんなところに入れる必要はないはずだ。 ユリアナの名前を使った他人とも考えたが、文字などから紛れもなく本人が書いたものとわかる。 「は?」 読み進めていくと、この手紙が書かれたであろう日が目に留まった。 『4月7日』 #一般人が頑張る話

2016-06-17 11:32:56
がらがらどん@よ鹿/FateUM準備中 @nohla_lia

「4月7日……?じゃあ、これって俺と一緒にループしたってことか?」 考えられるのはそれしかない。思えばこのズボンはあの時履いてたものと同じだ。 「誰かが、入れたのか?俺のポケットに?」 そういえば矢に射たれた傷や毒の手当てが済んでいた。 #一般人が頑張る話

2016-06-17 11:36:21
がらがらどん@よ鹿/FateUM準備中 @nohla_lia

おそらくその人物がユリアナ。 いや、それだったらあんな傷が残らないなんてことはない。一般人が行なった治療ではないはずだ。 「それならユリアナが誰かに頼んだのか……?クソ!」 あの時側にいられなかった自分が腹立たしい。 #一般人が頑張る話

2016-06-17 11:41:34
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