夢野ホトリ~回文集~

呟き回文から、長めの回文詩までまとめています。
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@yumenohotori83

@ts_p 夢野ホトリ回文『夏戯(げげ)』海月の頼る宿無い現世にて…/挨拶言うも気怠い、芽生えも老い萎る苦界/妖し闇夜に熱した密事/喰らいし枇杷の、善き移り香/暑き彼岸、い紫薇咲く渇いた穢国/我が身切なき夏蝉が沸く聲/対話欠く寂しい寡暗が、引きつ上がりつ、/(続く→)

2011-08-27 19:34:14
@yumenohotori83

@ts_p (続き→)浮世の侘しい落日満たし、/常に黄泉や、詩や、愛が狂おしい/想えば滅入るだけ、もう一切当てにせん/芸など行る与太の戯楽(終)

2011-08-27 19:38:22
@yumenohotori83

@ts_p (読み仮名→)『げげ』くらげのたよるやどないげんせにて/あいさついうもけだるい、めばえもおいしおるくがい/あやしやみよにねっしたみつじ/くらいしびわの、よきうつりが/あつきひがん、あかいしびさくかわいたえこく/わがみせつなきなつせみがわくこえ/(続く→)

2011-08-27 19:43:27
@yumenohotori83

@ts_p (続き→)たいわかくさびしいかあんが、ひきつあがりつ、/うきよのわびしいらくじつみたし、/つねによみや、しや、あいがくるおしい/おもえばめいるだけ、もういっさいあてにせん/げいなどやるよたのげらく(終)

2011-08-27 19:48:29
@yumenohotori83

@ts_p 夢野ホトリ回文『檻を…』心害有る、きつい首輪すら朽ちた―…。/檻柵で視うる、餌を与えた為の/秘めゆる無憂華/快楽に弱い主、「歯ヲ喰イ縛レ」「笑ミガ観タイ」と…。/強いる側こそ、恐がる意思と痛みが見えれば、/飼育を恥じる/(続く→)

2011-07-10 14:20:03
@yumenohotori83

@ts_p (続き→)愛は、世に暗い生むる夢 秘密の芽/湛えた 冴える海で、因果を断ち、暮らす侘び/喰い尽きる、愛玩。(終)

2011-07-10 14:23:51
@yumenohotori83

@ts_p (読み仮名→)『檻を…(おりを)』しんがいある、きついくびわすらくちた/おりさくでみうる、えさをあたえたためのつみ/ひめゆるむうげ/かいらくによわいあるじ、はをくいしばれ、えみがみたいと/しいるがわこそ、こわがるいしといたみがみえれば、/しいくをはじる/(続く→)

2011-07-10 14:31:26
@yumenohotori83

@ts_p (続き→)あいわ、よにくらいかげうむるゆめ ひみつのめ/たたえたあを さえるうみで、くさりをたち、くらすわび/くいつきる、あいがんし。(終)

2011-07-10 14:36:11
@yumenohotori83

@ts_p ちなみに、今回はルビを工夫して『因果』と書いて『くさり』と読むようにしました^^;TLお借りしました。

2011-07-10 14:39:29
@yumenohotori83

@ts_p 夢野ホトリ回文『春の泥』善き人来ぬ 裸子え薫る 障る 儚む/役目費え散る 世界供べる長い川/黙り切る意志すら無い寡黙/何処も行く宛すら無い/見掛け倒しの奇蹄類/敵のを抱け/の模型なら棄て/意も孤独も飼い慣らす/強いるきり まだ 若いが/(つづく→)

2011-06-18 12:41:04
@yumenohotori83

@ts_p (つづき→)成る可く 活かせる智慧積め/悔やむ中 は去る 行衛も知らぬ 琴弾よ (終)

2011-06-18 12:45:15
@yumenohotori83

@ts_p (よみがな→)『はるのどろ』よきひとこぬ らしもえくゆる さわる はかなむ/やくめつえちる せかいくべるながいかわ/だまりきるいしすらないかもく/どこもいくあてすらないけもの/みかけだおしのきているい/てきのしをだけ/かみのもけいならすて/(つづく→)

2011-06-18 12:49:22
@yumenohotori83

@ts_p (つづき→)あくいもこどくもかいならす/しいるきり まだわかいが/なるべく いかせるちえつめ/くやむなか はるわさる ゆくえもしらぬ ことひきよ (終)

2011-06-18 12:55:38
@yumenohotori83

@ts_p ちなみに、『薫る』は「くゆる」、『屍』は「し」、『行衛』は「ゆくえ」と読みます。『/』のある個所で改行すると、文面が左右対称っぽい仕上がりになります。

2011-06-18 13:01:24
@yumenohotori83

@ts_p  夢野ホトリ回文『春の闇』 見遣る儚さ 延びたる。鹿尾菜、香蕈、花期の訪れ。湧く蟲居着く、理想の、善き梅山桜桃。君と居る代わり、詠み尽きぬ詩に寄る。”誓ウ想イ有ルトテ、視ル眼無シ” 互いを追い合う盲愛を、老いが窘める。

2011-05-28 16:36:46
@yumenohotori83

@ts_p (つづき→) 看て取る愛も、桜花散るよに、死ぬ樹。 ”ヨリハ軽イ切ラス夢” 浮世の嘘、理屈、意思・・・・・・。報われず、遠退きかけた意識。慈悲知る旅の最中、春闇。(終)

2011-05-28 16:40:15
@yumenohotori83

@ts_p (よみがな→) 『春の闇』 みやるはかなさ のびたるし。ひじき、しいたけ、かきのおとずれ。わくむしいつく、りそうのよきうめゆすら。きみといるかわり、よみつきぬしによる。ちかうおもいあるとて、みるめなし。たがいをおいあうもうあいを、おいがたしなめる。(つづく→)

2011-05-28 16:44:23
@yumenohotori83

@ts_p (つづき→) みてとるあいも、おうかちるよに、しぬき。つみよりはかるいとみきらすゆめ。うきよのうそ、りくつ、いし・・・・・・。むくわれず、とおのきかけたいしき。じひしるたびのさなか、はるやみ。(終)

2011-05-28 16:48:16
@yumenohotori83

@ts_p ちなみに、「鹿尾菜」は「ひじき」、「香蕈」は「しいたけ」、「山桜桃」は「ゆすら」、と読みます;;

2011-05-28 16:51:02
@yumenohotori83

@ts_p 夢野ホトリ回文『憂患』 擦る指、不確かな眼、―或るを視た…。何れ、胸に脈打つが傾く。無理解、及び、非難を振り切れ。怖い悪夢も老いも追い付けぬ…。静まる人混みを抜けて訊いてみた、死・愛を問う耄碌。物くて、寝て喰うのも苦労…。(つづく→)

2011-05-22 16:59:31
@yumenohotori83

@ts_p (つづき→)「もう、遠い明日見て生きてけぬ」御見事、怯まず死ぬ決意。想い赴く愛は是れ切り…。不穏な日々、世をり浮腫む。たかが悲痛。悔やみに眠れず…悼みを知る。泣かした不備許すな。(終)

2011-05-22 17:03:21
@yumenohotori83

@ts_p(よみがな→)『憂患(うれう)』 なするゆび、ふたしかなめ、あるしをみた。いずれ、むねにみゃくうつひがかたむく。むりかい、および、ひなんをふりきれ。こわいあくむもおいもおいつけぬ。しずまるひとごみをぬけてきいてみた、し・あいをとうもうろく。(つづく→)

2011-05-22 17:07:54
@yumenohotori83

@ts_p(つづき→)ものうくて、ねてくうのもくろう。「もう、とおいあしたみていきてけぬ」おみごと、ひるまずしぬけつい。おもいおもむくあいはこれきり。ふおんなひび。よをいかりむくむ。たかがひつう。くやみにねむれず。いたみをしるあめ。なかしたふびゆるすな。(終)

2011-05-22 17:11:47
@yumenohotori83

@ts_p 夢野ホトリ回文詩『一行回文詩』 さえ鵜呑みにして、死に身の上誘う。 (うそさえうのみにしてしにみのうえさそう)

2011-04-23 13:39:58
@yumenohotori83

@ts_p すいません!!訂正の訂正です!! (訂正の訂正→) めたが耐え難し、しかし従え「誰が為」。 (とめたがたえがたし、しかししたがえたがためと)

2011-03-21 19:25:35