茂木健一郎(@kenichiromogi)さんの連続ツイート第1830回「シャーロックならば、日本の選挙をこう分析する」
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参議院選の投票日が近づいてきた。それぞれの方が、それぞれのお考えで投票されるのだろう。ところで、今回の参議院選の最大の争点は、改憲の是非だと報じられている。ところが、選挙戦の中では、十分な議論が行われているようには見えない。
2016-07-07 07:39:52改憲をされたい方々は、改憲は選挙戦で出すと不利になるので、選挙戦はおだやかにつつがなく終わらせ、3分の2の議席をとったら、その時改憲の手続きを始める、と考えているように、シャーロック・ホームズ(以下シャーロック)ならば推定するだろう。
2016-07-07 07:41:07過去にも、同じようなことがあったように、シャーロックは記憶する。そもそもその前の国政選挙で争点として出されていないにもかかわらず、選挙が終わると、突然ある政策が出され、可決される。今回もまた同じようなことが繰り返されるのだろうか。
2016-07-07 07:42:02言うまでもなく、憲法を改正すること自体はあっても良い(もしそれがこの国のかたちを良くするものであるならば)。しかし、選挙戦でそのような議論をしていないのに(あるいは隠しているのに)、選挙が終わったらそのようなイシューを出すのは、民主主義の原理に反する。
2016-07-07 07:43:05今回の選挙戦で、各政党が選挙公報で、どれくらいの大きさの活字を使ってどのような内容の主張をされたのか、また、党首や議員さんたちは、演説などで、何についてどれくらい語ったのか、ぜひ、定量的な記録をお願いしたいとシャーロックならば考えるだろう。
2016-07-07 07:44:17今回の選挙で勝った政党に与えられたマンデートは、選挙戦で主張された政策に関してであり、選挙戦で主張されていない政策についてのマンデートは与えられていない。これは民主主義の当たり前の原則だと、シャーロックは考える。
2016-07-07 07:45:05以上のような分析は、民主主義でマスメディアが機能している国ならば、普通に報じられ、人々の共通認識になっていくと思われるが、この国にはどうやらマスメディアは存在しないようだ。意味のない芸能人のスキャンダルを報じ続ける日本のメディアからは、すでに腐臭が漂っている。
2016-07-07 07:47:48以上、連続ツイート1830回「シャーロックならば、日本の選挙をこう分析する」をテーマに、7つのツイートをお届けしました。
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