気になる後輩

ゆずなぎ @yuzukinagi_you

【先輩･後輩×錦戸①】 最近、俺の周りが騒がしい 別に人が寄ってくるとかそんなんちゃう 課長のデスク前で 《また君か…》 「本当に申し訳ありませんっ！」 勢い良く頭を下げた、あいつが原因 一生懸命なんはええんやけど、落ち着きがないって言うか…手のかかるやつ

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【先輩･後輩×錦戸②】 『…すいません、またこいつ何かやったんですか？』 溜め息を零す課長に声を掛けた 《錦戸くんか…彼女、今日の会議資料と違う物を担当の者に渡してしまったらしいんだ》 ちらっと彼女に視線を向けると 『取り引き先でのやつですよね？何時からなんですか？』

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【先輩･後輩×錦戸③】 俯いたままスーツの裾を握りしめていた 《15時からの予定だが…》 『あと１時間か…それやったら、走れば間に合いますよね』 その言葉に彼女が顔を上げる 『今ちょうど手空いたトコですし、俺行きますよ』 《そうか！よろしく頼む》

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【先輩･後輩×錦戸④】 ぽんっと彼女の肩を叩くと 『ほら、何しとん？早よ届けに行くで』 「あ、はいっ！」 ２人で会社を飛び出した 会議まであと１０分 乱れた呼吸を整えながら 「あの…っ、その資料間違っててっ、これ…っ」 新しい資料を手渡す

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【先輩･後輩×錦戸⑤】 《あーっ、助かった！ありがとうっ》 安堵する同僚に 『お前やったら出来るって、頑張ってこいや』 勢い良く背中を叩いて見送る 「錦戸先輩、ありがとうございますっ」 俺に向き直り、深く頭を下げる彼女 『頑張って走ってきて、良かったやろ？』

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【先輩･後輩×錦戸⑥】 軽く髪を撫で 『ちゃんと自分で挽回出来たやん』 顔を覗き込む 「はい…っ//」 嬉しそうな、でも恥ずかしそうな ほんのりと頬を染めた彼女 ただの後輩のハズやのに 何やろ…やっぱこいつ、放っとかれへんわ 『…ちょっと寄り道せぇへん？』

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【先輩･後輩×錦戸⑦】 どうしても 今のこいつを連れて行きたい場所があんねん 幾つかの角を曲がって辿り着いたのは、1軒の喫茶店 「わー…雰囲気ありますね」 懐かしい木の温もりと、落ち着く店内 『ええやろ、ここ』 席に着き、ふと横を見る 『外見てみ？』

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【先輩･後輩×錦戸⑧】 「え？うわっ、すごい…っ」 そこには小さな日本庭園が存在していた 『ホンマは川とか海とかがええんやけど、仕事中に行かれへんやろ』 頼んだコーラに口をつけながら 『やから、息抜きしたい時はここに来んねん』 庭に目を奪われる彼女を眺める

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【先輩･後輩×錦戸⑨】 「…何ていうか、すごいゆったり出来て…落ち着きますね 」 『やろっ？これ見てたらさ…今日あった嫌な事なんか、めっちゃ小っさい事やなーって思わん？』 俺を見つめ 何かを察した彼女が柔らかく微笑んだ

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【先輩･後輩×錦戸⑩】 「ふふっ、本当にそう思えてきちゃいました」 自己満足かもしらんけど 『誰か連れて来たんは初めてやわ、俺』 もっと笑った顔が見たかってん 『何やろな、お前は連れて来なあかんて思ってんよなぁ』 頬杖をついて 俺自身も知らずに零れる笑み

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【先輩･後輩×錦戸⑪】 目が離されへん、可愛い後輩 こいつへの想いは… まだ自分も気付かない程の 小さな恋の蕾み pic.twitter.com/F9W6AHRbgQ

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【先輩･後輩×錦戸おまけ①】 同じミスを、またしてもた彼女 『なぁ、自分さ…それ、前もやったって分かってへんの？』 さすがに、ちょっとは怒らなあかん思ってんけど 「…すみません…泣」 瞳から溢れそうな雫を堪える姿に胸が痛んだ

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【先輩･後輩×錦戸おまけ②】 『え、あ、ちょ…っ、ゴメン言いすぎた！飴ちゃんあげるから、泣かんといてっ』 思わず焦る俺 …前はこんなんちゃうかってんけどなぁ 笑 pic.twitter.com/PDS8bCReQr

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【先輩･後輩×錦戸おまけ①】 最近、気が付けば (また、あいつんのとこや) 後輩を目で追ってる毎日 (自分さ、何で俺んトコに来んの？) そんな事言えるハズもなくて (分からん事あったら俺が教えたんのに…) ついイライラしてまうのに

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【先輩･後輩×錦戸おまけ②】 「あ、先輩っ！良かったら、これどうぞ♪」 ちょっとこっち来てくれるだけで嬉しいやなんて 『え？あ、ありがとう』 何やろ、これ 「どしたんですか？」 『や、何もない…//』 好き、なんかな俺 pic.twitter.com/54MqTmSlsL

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【先輩･後輩×錦戸another①】 上司に言われ会議に使う資料を求めて資料室へ ｢どこにあるんだろ…あ、あった！｣ 手を伸ばせばギリギリ届きそうな所に見つけ ｢んー…っ、あと少し…っ！｣ 指先が触れた瞬間、資料が私目がけて落ちてくる ｢きゃ…っ｣

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【先輩･後輩×錦戸another②】 思わず目を瞑ると ぱしっ 誰かに肩を抱かれ引き寄せられた ｢…？｣ 恐る恐る目を開け上を見上げると 『…先輩、危なっかしすぎやって…』 後輩の錦戸くんが資料片手に、私を覗き込んでいる ｢え、なんで居るの？｣

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【先輩･後輩×錦戸another③】 まるで当たり前とでもいう様に 『何でって…ここに入ってくのが見えたからやん』 首を傾げる 『あ、せや。はいコレ』 そのままの体勢で資料を手渡され ｢ありが、とう…//｣ 受け取ると 『ええよ、気にせんで』

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【先輩･後輩×錦戸another④】 後ろから抱きしめたまま 『ちゃんとお礼もらうし』 顎をくいっと持ち上げ ちゅっ 額にキスを落とす ｢な…っ//｣ 反射的にバッと額を両手で抑える私 『そんな慌てんでもええやん 笑』 ｢あ、慌てるに決まってるでしょ！//｣

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【先輩･後輩×錦戸another⑤】 耳まで赤く染めた私を見て 『そんなんやから構いたくなるんやで？』 満足げに笑みを浮かべている 『先輩、そろそろ俺のもんになってや』 …悔しいから本当は好きだなんて言ってあげない// pic.twitter.com/yIS9Fxy7Hk

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