イタリアの小児甲状腺乳頭がん:250例、14年間の多施設共同研究
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甲状腺全摘は250人中226人(90.4%)。 術後合併症は、250人中52人(20.8%)。 全生存率は100%。 →小児甲状腺乳頭癌の外科的治療:250患者のイタリア多施設共同研究(2016年4月29日) ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/2712998…
2016-05-04 08:10:10↓イタリアで超音波検査が一般的だとは考えられないので、小児においても早期発見をせずとも甲状腺乳頭がんはほぼ治るがんだということを示している。
2016-05-04 08:30:22患者の大半(58.8%)は、腫瘍径2cmを超えていました。 twitter.com/hseino1/status…
2016-05-04 08:36:06(↑どうしてこうなるかというと、イタリアでは甲状腺疾患の診断のきっかけが肉眼で見てわかるほどの首の腫れや触ってわかるほどのしこり、あるいは自覚症状が出る段階に至ってようやく医療機関を受診してくることだからです。チェルノブイリ事故10年後の節目となる1996年に事故由来の放射性降下物が比較的多かった北イタリアのミラノ周辺限定で、事故の影響を調べるために1985年と1986年生まれの子供の甲状腺検査が行われた際、一次検査が超音波検査でなく触診で、その理由が「親が機械による検査を望まなかったから」だった
http://annonc.oxfordjournals.org/content/15/12/1842.abstract
というのも、検査機器を使わない診断が普通だからという事情によるもののようです)
エッ?県民健康調査は片葉切除 90例(94%)なのに、イタリアは甲状腺全摘・250人中226人(90.4%)なの?ガイドラインが違うのかな? 小児甲状腺乳頭癌の外科的治療:250患者のイタリア多施設共同研究(2016年4月29日) j.mp/1WHoQ5n
2016-05-04 13:58:24@kazooooya イタリアの診療ガイドライン現在調査中です。この論文j.mp/1WHoQ5n 今読んでいますが、4つの病院で2000-2014年の14年間に250人。来院時に甲状腺の腫れが半分、リンパ節腫大が2割、無症状が2割。6割近くが腫瘍直径2cm超
2016-05-04 14:20:55@kazooooya イタリアでは目で見てわかる、あるいは自覚症状が出た状態に至ってようやく病院に行っていることがわかりますね。4%とはいえ、大きくなった腫瘍あるいは腫れた甲状腺による周辺組織の圧迫を示す自覚症状(嚥下障害、発声障害、呼吸困難、咳)が来院時に出ていた人も
2016-05-04 14:39:01@parasite2006 4%って遠隔転移率ですよね?今後、放射性ヨウ素治療する予定なら甲状腺全摘するのも分かるけど、その論文では全摘90.4%ですからね。(海外では「全摘が基本」みたいなことを聞いた覚えがあるけど、どれだっけか)
2016-05-04 15:02:05(ちょっと横道)
@kazooooya いえ、私の話は結果の項の第2段落に出てくる初診時の特徴の話です。その後第3段落で病院での画像診断と穿刺細胞診の話に進み、肺への遠隔転移の話は第4段落の術前診断と術中評価のくだりで出てきます。
2016-05-04 15:10:45@parasite2006 ん?話が見えない…(>_<) 論文を購入したんですか?私はアブストしか読んでません。 第2段落に出てくるのってこれではないのですか?→「and distant metastasis in 4 % (10/250).」
2016-05-04 15:18:53@parasite2006 なんだ了解です。 「この論文j.mp/1WHoQ5n 今読んでいますが…」とあったので話がかみ合わなかった。ちとあとで読んでみます。
2016-05-04 15:25:00@kazooooya 欧州医学腫瘍学会(ESMO)が2012年10月に出した甲状腺癌の診療ガイドラインannonc.oxfordjournals.org/content/23/sup… を見つけました。これの表2のヨウ素内服療法の指針の補足としてイタリア内分泌学会勧告link.springer.com/article/10.100…
2016-05-04 15:19:54@parasite2006 @kazooooya 欧州医学腫瘍学会の甲状腺癌診療ガイドラインの筆頭著者(イタリア人)はイタリア内分泌学会勧告http: //link.springer.com/article/10.1007/s40618-015-0375-7 の筆頭著者と同じです
2016-05-04 15:27:32(本流に戻ります)
@kazooooya 海外では「全摘が基本」です。韓国でいっぱい見つけた甲状腺癌は、ほとんど全摘されたと記憶しています。 @parasite2006
2016-05-04 16:05:39@kazooooya @parasite2006 山下俊一:ATA2015小児甲状腺結節・分化がんの治療ガイドラインについて.日本内分泌・甲状腺外科学会雑誌Vol32No4 p274-279(公開日 20160304) jstage.jst.go.jp/article/jaesjs…
2016-05-04 16:11:24@drsteppenwolf @kazooooya ご紹介くださったイタリアの論文j.mp/1WHoQ5n では250例中24例が甲状腺全摘ではなく部分切除されていますね(腫瘍直径2 cm未満、左右いずれかに限局、甲状腺外への浸潤なし、遠隔転移なしの場合)
2016-05-04 18:54:31(↑上のツイートのカッコ内が部分切除で済ませられる基準ですが、首の腫れやしこり、自覚症状で医療機関を初めて受診し診断がついた段階ではすでに部分切除で済む段階を通り越している子が大部分だったというわけです)
@drsteppenwolf 手術後の再発は部分切除例が24例中1例(4.1%)、全摘例(手術後放射性ヨウ素内服療法済み)が226例中29例(12.8%)。全摘例がヨウ素内服療法済みなのに再発しているのが不思議です。
2016-05-04 19:03:38(↑上の数字だけ見ると、全摘は再発率の高い悪い治療法のように見えますが、実際には全摘手術を受ける人は部分切除ですむ段階を通り越して病状が進んでしまった人達です。高度な技術や設備の整った大病院に治療が難しい重症患者が集まる結果、死亡率が見かけ上一般の病院より上がってしまうのと似たようなものです)
@parasite2006 @drsteppenwolf 「全摘が基本」の件はこれ(j.mp/1ZcmudQ)でした。米国の治療紹介ですが、全摘+放射性ヨウ素内服療法後の再発は1%程度とか。ただ全摘でなくともホルモン剤使用というのは鈴木氏の発言とは異なるな。
2016-05-04 22:14:55