「ラノベで巨大ロボットものは難しい」は本当か？ パート2

mizunotori @mizunotori

ものすごく釈然としないのですが、現役の作家さんが「ロボットものは小説でもイラストでも無理」とおっしゃるなら、深く失望しつつも自論を撤回することにします。ロボットものはアニメに特化したジャンルだから文章化もイラスト化も難しいと信じてこれからは生きていきます。

葛西伸哉（HJ文庫『封印魔竜が〜』発売中！ノベリズム『聖なる彼女に～』連載中） @kasai_sinya

どうして「困難」を「無理」だと言い換えるんだろう？ twitter.com/mizunotori/sta…

mizunotori @mizunotori

@kasai_sinya 一般的な難しさを超えて、執筆を断念するほどの難しさがあるなら、それは「困難」というより「無理」に近いのではないかと思うのですが。

葛西伸哉（HJ文庫『封印魔竜が〜』発売中！ノベリズム『聖なる彼女に～』連載中） @kasai_sinya

@mizunotori 実際にロボものも書いた一人のプロとして言うなら「アニメっぽいフレーバーに頼るだけ」なら何も難しくないのです。「敢えて不利な媒体でロボの魅力を出そう」とするなら、乗り越えるべきハードルがいくつもあり、乗り越えた時に「小説」ならではの魅力が生まれるのです。

葛西伸哉（HJ文庫『封印魔竜が〜』発売中！ノベリズム『聖なる彼女に～』連載中） @kasai_sinya

ガンダムごっこをやるだけなら簡単なんだ。「試作モビルソルジャー・ガンダスターのビームライフルが火を噴いた。量産型ザムは一撃で爆発する」と書いて、出力やら推力やらを細かく決めるのは、ある種の楽しい執筆行為なんだ。 でもそれは、少なくとも私が小説で表現したい面白さじゃないんだ。

葛西伸哉（HJ文庫『封印魔竜が〜』発売中！ノベリズム『聖なる彼女に～』連載中） @kasai_sinya

何故難しいのか、上手くいかないのかと考える事は「ならば、その困難はどうすればクリアできるのか」「そもそもそれは乗り越えねばならない困難か。迂回したり無視したりする手は無いのか」と考える前提でもある。

MAEJIMA Satoshi @MAEZIMAS

「難しい」と「無理」はまったく違いますよ。限にそうした難しさを乗り越えているロボットもの小説はたくさんある。でもそれはその難しさにちゃんとむきあったから成立しているはずです。

MAEJIMA Satoshi @MAEZIMAS

僕だってロボものは好きですから、ロボものの小説が読みたい。でもだからこそ、「難しいぞ」「ちゃんと方法を考えろ」と言う必要があると思います。エベレストに登る人が増えて欲しいからと言って「簡単だ」「誰でも登れる」と言ったら逆効果でしょう。

MAEJIMA Satoshi @MAEZIMAS

ライターとしては「ロボもの」がふえてほしいから、課題を明確化するためにも、「難しさ」を言語化することは必要だと考えるし、それを乗り越えた作品は紹介していきたい。たとえば『風の白猿神』とかエレガントすぎるわけです。みんな読もう！（オチ　ebookjapan.jp/ebj/special/lv…

mizunotori @mizunotori

順を追って説明しましょう。まず最初に（本当の発端ではないですが）「ロボットの外見をどんなに文章で説明してもイラストに一枚には勝てないからロボットものはラノベに向いていない」というツイートがありました。それを読んだ私は「ファンタジーのモンスターだって同じことだろう」と反論しました。

mizunotori @mizunotori

この時点で私の主張は「ファンタジーはその難しさを乗り越えているんだからロボットものだって乗り越えられるだろう」というものです。前島さんはおそらくこれを「ファンタジーだって簡単に書けているのだからロボットものも簡単だ」と解釈されて、「いやいやロボットものは難しいんだ」と反論した。

mizunotori @mizunotori

私からすればそれは「ロボットものは特別に難しく、小説ではその困難を乗り越えられないのだ」という反論にしか読めません。というわけで書いたのが次の一連のツイートです。 twitter.com/mizunotori/sta…

mizunotori @mizunotori

それはつまり、ロボットアニメにはロボットをかっこよく見せるための工夫が詰め込まれているから、それを小説にするのは執筆を躊躇するほど難しいが、ファンタジーアニメにはそんな工夫がないから、小説化するのが簡単である、ということですか？

2016-11-13 14:37:16

mizunotori @mizunotori

私の再反論に対しても、前島さんは「ロボットものはアニメが基盤にあるので特異なジャンルなのだ」と繰り返すだけでしたので、これはもう「乗り越えられない」のだなと思わざるを得ませんでした。すなわち「作家による敗北宣言」と受け取りました。

mizunotori @mizunotori

私は小説家ではありませんので、実際に小説を書かれている作家さんから「実際に書いてみればそうなるのだ」と言われたら反論するすべを持ちません。よって「失望を込めて」自論を撤回しました。というのが、私から見た議論の流れです。 twitter.com/mizunotori/sta…

mizunotori @mizunotori

以上です。

MAEJIMA Satoshi @MAEZIMAS

.@mizunotori さんの、 「炎が複雑に変形しながら敵に躍りかかるという攻撃魔法のかっこよさはアニメにしか表現できない」 「ファンタジーはその難しさを乗り越えている」 「だからロボットアニメにもそれができるはず」 という理屈がおかしいと申し上げているのです。

MAEJIMA Satoshi @MAEZIMAS

「ファンタジーはアニメ的／映像的な表現なしでも成立する」 「よってファンタジーは、映像でしか成立し得ない表現を小説で表現するという困難に必ずしも向き合う必要は無い」 「しかしロボットアニメの小説化は、その困難に取り組まなければならない」 という話です。

MAEJIMA Satoshi @MAEZIMAS

というわけで、私としては、アニメを小説にするのは難しいよね。ロボットものなんて、複雑な形状の何かが超高速で激しく動いたりぶつかったり変形したりなんてアニメの快楽のかたまりみたいなもんだから、なおさら難しいよね。だからいろいろ考えないとアカンよね、と言っているだけのつもりです。

mizunotori @mizunotori

@MAEZIMAS 「ロボットものに特有の難しさはあるけど乗り越えていけるよ」ということなのか「乗り越えていけない」ということなのかをはっきりさせていだきたいのです。最初から私の興味はそこにしかありません。

mizunotori @mizunotori

つまり、我々はこのままロボットラノベの少なさを大人しく受け入れなければならないのか、それとも最終的には打開することができるという希望を持っていいのか、という問題です。

mizunotori @mizunotori

ロボットものを小説にすることには根本的な難しさがあり、それを乗り越えることはできないのだ、と主張されるなら、私はロボットラノベの少なさを受け入れます。ロボットものは難しいが、他のジャンルも難しかったのだから、作家としてきっと打開してみせる、と主張されるなら私は希望を持ち続けます。

mizunotori @mizunotori

「他のジャンルも難しかったのだから」→「他のジャンルでも難しいのは同じなのだから」

MAEJIMA Satoshi @MAEZIMAS

・「アニメ」と「小説」には得意なこと、不得意なことの根本的な差がある。 ・「ロボットもの」はなかでも、そのアニメの得意な部分に特化したジャンルであり、「ロボットアニメ」の小説化は、原理的、根本的な困難を抱えている。

MAEJIMA Satoshi @MAEZIMAS

・現在では、その困難さをどう回避するかは、個々の作家の才能に委ねられており、成功したロボット小説＝少数の例外扱いとなっている。 ・けれども今後方法論が蓄積され、何らかのブレイクスルーが達成され、「ロボット小説」が人気ジャンルとなることは充分ありえる……ぐらいでないですかね……？

MAEJIMA Satoshi @MAEZIMAS

エベレストだって最初は、「人類には到達不能」とか言われてたのが、一個一個問題点洗い出していった結果、今ではわりとカジュアルに上れるようになったわけで……。