【更新+】「がんばってなくてずるい」「決まりを守らなくてもいいの?」にどう答えるか?小学校の先生と臨床心理士のツイートと反応
まだ転生先つくってない。オタクの公務員が発達障害。真面目な話などしない。漫画、お料理と食べること、本、アニメ。昭和50年代生まれ、ふたりぐらし。ADHD、睡眠障害、軽めの相貌失認、晴れときどき抑鬱。羊、鯵、デコポン、桃、琵琶、いちじく。フェルト。シルクロード。
座れない子、課題に取り組めない子、「みんなと同じ」にできない子がいるとき、それをその子の段階として受け止めて叱らないのはいいけど、「何であの子は注意されないの」と聞かれたり、真似する子が出たりしたらどうするの?って割とよく聞かれるので、私が子どもに言ってることを連ツイートします。
2017-12-26 11:54:26「決まりなのに」というところに引っかかりそうだったら、まず、「学校にはいっぱい決まりがあるけど、強い決まりと弱い決まりがあるよ」という説明をします。→
2017-12-26 11:58:06→「強い決まりは、守らないと誰かが傷つく決まり。弱い決まりは誰かが傷つくわけじゃないけど、守れたら素敵な人になれる決まり。姿勢とか、食べ方とか、手いたずらしないとか。がんばって守ったら自分が素敵な人になれるし、まわりの人も一緒にいてもっと嬉しくなる。」→
2017-12-26 12:01:35→「強い決まりは全員守ってくれないと困るし、その場ですぐ注意するし、もし、何か事情があって守れないときは、それで誰かが傷つかないように大人が何とかしなくちゃいけないからなるべく早く知らせてほしい」と伝えておく。→
2017-12-26 12:03:57→「弱い決まりもなるべく守った方がいいし、大人はみんなに素敵な人になってほしいから守りなさいっていつも言うけど、できない日もあると思う。できないときは励ましあったらいい。できてない人がいても、誰かがそれで困っていなければ、センセイに言わなくていい」これは、要因が何であれ同じ。→
2017-12-26 12:07:35→また、「がんばってなくてずるい」「許されていいな」「楽をしていて羨ましい」という思いは自然に出てくる感情で、その気持ちは否定しなくていいと思っている。真似をする子も当然出てくる。そんなとき、私のお返事は「どっちもえらいよ」だ。→
2017-12-26 12:13:05「Aさんは、今みんな勉強してるんだなって気がつく練習中、あなたはそれはもう出来ているから、じゃあ座って勉強しようって気をつける練習をしようか。Aさんも今練習してることができるようになったら次の練習をするからね。いつから、が違う人もいます。でも、Aさんもがんばる、あなたもがんばる。→
2017-12-26 12:17:28→どっちもがんばってえらい」「みんなそれぞれ違うことをがんばることはあるんだよ」「私は、両方応援します。みんなも応援しあったらいいと思うよ。応援しあったらやる気が出て、がんばれるかもしれないよ」みたいに言うと、だいたい納得するし、安心する。→
2017-12-26 12:21:58→もちろん、それで「じゃあ俺やんなーいw」みたいに言う子もいるもので、そういうときは「君も練習中なんだね?」くらいのことをさらっと言ってみせて、あまり全体の前で対抗しないでおく。事実、別の課題があるので。(連ツイ終わり)
2017-12-26 12:26:39あ、この子はこの子で、個別に対応するんだよ。ほっとくわけじゃなくって。この子は全体指導の中で語りかけても染み込まないし。一対一で大人と結びつきが欲しい子だから、この子との時間をきちんとつくるほうがいい。あなたがいつも大事だよって真っ直ぐ言葉で言って、そこから話をする。
2017-12-26 12:34:29ゆたろうさんが書いてくれてた「強いきまりと弱いきまり」というのは長く子供を育ててきたけど本当に初めて言葉にしてもらえた感覚のあることで、これを切り分けていない子供たち同士のトラブルにはこれまでなんども出会ってきたから、ほんと目から鱗が落ちる気持ちなのです。
2017-12-26 16:06:55思い出した。『きみダックス先生がきらいか』を小学生のとき読んだんだけど、先生が「廊下は走らない」という決まりを「火事のときは走って逃げなきゃ」みたいに言って塗りつぶしちゃうんだったかな。そうやって決まりを全部根底から問い直すシーンがあって、面白かった。
2017-12-26 16:22:364年生くらいに対しては、「その決まり、なぜあるんだと思う?」とたまに問いかける。また、「この決まりは前の学校にはなかったよ」も言う。揺さぶりをかけることで、一人一人の中でルールがただ与えられたものではなく、承認したもの、選択したものに変わっていく。いずれ、決める側になるからね。
2017-12-26 16:25:39ハンディがハンディに見えなくて、できるのにしないように見えてしまう例も少なくない。それを「あの子はできないから仕方ないんだ」という乱暴な言葉で処理したくなくて、私自身も深いところで自問自答しながら言葉を探り当てている。みんな練習中なんだよ。めあてが違うだけ。縄跳びみたいにね。
2017-12-26 17:00:42「誰が、何のために作ったルールか?」という発想なしで、ただ法則のようなルール観を持つっていうのと、 計算方法や公式や定理をただ覚えて適用するっていうのは根が似ているかもしれない。 考えながら話し合え環境やタイミングが揃っているかどうかとか。
2017-12-26 16:38:48んで、包摂的ではない教育集団だと、 少ない手がかりでもとりあえず飲み込んだルールを守ろうとする子どもと、 手がかりやガイドが足りなくて飲み込めなかったからルールに疑問を抱いたり挑戦したり嫌いになったりする子どもとに 分断されることになるんだろう。
2017-12-26 16:44:06これは、「クラスの中に1人、明白なハンディキャップを抱えている子どもがいる」みたいなときにも、 「○○ちゃんには『やさしく』してあげましょう」というルールをとりあえず飲み込んで守ろうとする子と、 疑問をくすぶらせ続ける子とに分かれたりして。 それで、そのまま大人になったりして。
2017-12-26 16:48:10咀嚼・消化するチャンスを得られないまま、分断とうらみを抱えるってのは、けっこう切ない話。 こういうことの手当てを早くからできる環境を用意するためのコストをケチると、あとで高くつくのに。
2017-12-26 16:51:44目に見えるハンディキャップがある子には「やさしくしてあげる」ことを「きまり」として飲み込んで、 ひとりひとりがいろいろな違いを持っているとはとういうことかを考える機会がないと、 かえって目に見えにくいハンディキャップには厳しくなるかも?
2017-12-26 17:53:10@hopperjp 「診断があるから配慮する」もまさにそれで。「決まりだから」で思考停止してると、大事なことがこぼれ落ちていきますね。ハンディがあるとわかっていようがいまいが、その子ががんばっているんだってことに気づいて、子どもにも気づかせて、考えなくてはならないと思います。
2017-12-26 17:59:08これ私が欲しかった答えだ…。これなら子供も納得できるし、親も安心出来るし、屁理屈じゃなくて真理だと思った。 twitter.com/yutaro_today/s…
2017-12-26 16:54:59ユッコが朝グズって学校遅刻してしまう時、先生は「落ち着いたらゆっくり来て下さいね、大丈夫ですから」と言ってくれる。でも私は、何度も遅刻してるし、遅い時は4時間目からとかだし、他の子に「何でユッコちゃんだけ遅刻しても良いの?ずるい!僕は眠くても来てるのに!」って思われそうで心配で。
2017-12-26 17:08:17今のところクラスの子でそういうふうに言う子はいないらしいけど、先生がこんなふうに子供達に話してくれていたらとても有難いな。ユッコ自身も本当は普通に朝学校行きたいのにどうしても行けない時があって、自分でもとても困ってるみたいだから、こうやって話してあげよう。この一連ツイートに感謝。
2017-12-26 17:11:18