Alexと彼の同僚(特にSteve Reicher)は長年にわたり、リーダーがメンバーに「共通のアイデンティティを持つ」という感覚(注ここでは「看守だ」という感覚だろう)を育む時、同調が生じやすいと主張してきた。 これは積極的かつ関与的な同調プロセスで、自動的で盲目な同調とは大きく異なる。 4/12
2018-06-13 15:14:40Alexは、Milgram実験やZimbardoのSPEが、盲目的同調とアイデンティティリーダーシップのどちらによるのかを明らかにするため、実験記録の調査に時間を費やし、彼らが何をしたかを正確に明らかにしようとした。 スタンフォードからリリースされた新しいテープは、このパズルの欠けた部分だった。 5/12
2018-06-13 15:39:36私たちは今日テープに耳を傾け、ショックを受けた。それはあのショッキングなブログに書かれていることをはるかに超えていた。 テープでは刑務所長役は、消極的な看守役にどう行動するかを教えていた。それは、これまで私が(心理学実験の中で)聞いたこととは全く違うことだった。 6/12
2018-06-13 15:46:10刑務所長役は看守役に、残忍な看守の様に行動するよう指示しただけでなく、看守役からの絶え間ない反論があったにもかかわらず、そうしたのである。 看守役は、彼の役割は無作為に割り当てられている、暴力的な警察のステレオタイプは間違っている、彼は20の研究に参加している、と話した。 7/12
2018-06-13 16:01:28しかし刑務所長役は、アイデンティティのレンズを通して(自分の指示に)固執した。というのも、彼は1回の会話で集合代名詞(注everyone等)を57回(30語に1回)使用した。これは成功した政治家の2倍以上も使っていることになる! 彼は看守役に刑務所改革、科学的目標などの共通目標を訴えていた。 8/12
2018-06-13 16:08:58このテープで3つのことが明確になった: 1 Zimbardoの主張する盲目的な同調は起きて*いない* 2 実験者は、アイデンティティへの訴えに頼っていた 3 実験者は、看守役から残虐さを引き出すためにアイデンティティ・リーダーシップを試みた 9/12
2018-06-13 16:21:31@jayvanbavel @paulbloomatyale Can we stop calling it the Stanford Prison *Experiment*?
2018-06-13 16:23:18肝心なのは、同調は、自然・盲目的・必然的(に起きるの)では無いということ。 Zimbardoはこの点について甚だ間違っていただけではなく、そのパブリックコメントによって何百万人もの人々を欺き、SPEに関する虚偽の話を受け入れさせたのだ。 10/12
2018-06-13 16:27:21Alexはこれらの古典的な研究を「トロイの木馬」と呼んだ。私たちの分野に仕掛けられている理論上の罠である。 しかし、彼は単純にそれらを無視したり、歴史から消してしまうべきではない、むしろ洞察力とより豊かでより繊細な理解を引き出すために、批判的に取り調べるべきだと言う。 11/12
2018-06-13 16:38:27私が心理学入門を教えるとき、例えば骨相学のような、科学的虚偽の終焉について学生に教える。 その目標は、学生に発見の道筋を示し、またいずれ出会うだろう誤った(誤って得られた)アイデアに対処する準備をさせることである。 SPEは、そうしたアイデアの一つにあたるだろう。 12/12
2018-06-13 16:45:50以上です。 改めて、この一連のツイートは@jayvanbavelの許可を得て、彼のツイートを日本語訳したものです。可能な限り、元ツイート(bit.ly/2Mm2cPR)もご参照下さい。 *一番最初の元ツイート・スレッドへのリンクは偽でした。このツイートのリンクが正しいです。
2018-06-13 16:56:50あと日本語で読めるスタンフォード監獄実験に関する情報 Zimbardo著「ルシファーエフェクト」amzn.to/2LJRzFu Smith & Haslam(樋口・藤島 監訳)社会心理学再入門 amzn.to/2sRfN9s ついでにwikipedia: bit.ly/1NL452w
2018-06-13 17:08:32一連ツイートを読みやすいようにモーメント化しました。 ⚡️ 「スタンフォード監獄実験の記録テープから明らかになったこと」(作成者: @Tatsunori_Ishii) twitter.com/i/moments/1006…
2018-06-13 17:18:53