復興構想会議・五百旗頭議長がウェークアップぷらすに出演!!
- toshihiro36
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虎谷:今回ご意見をお聞きしたのは、世界的建築家の安藤忠雄さんです。復興構想会議の議長代理でもある安藤さんが描く再生には建築家としてだけではなく、日本の将来を考える一個人としての深い思いがあふれていました。
2011-05-21 23:01:16安藤:言葉が出ない。私は阪神淡路大震災にも少し関わっていましたから・・少しは予想していましたけれども、言葉が出ないですね。これを復旧するのかと・・・。
2011-05-21 23:05:12<ナレーション> 今月、安藤氏は特に被害が大きかった宮城県の沿岸部を視察した。被災地域が広範囲にわたった今回の震災は、安藤氏の目にどう映ったのか・・・。
2011-05-21 23:07:53安藤:心が痛みました。たくさんの人たちが亡くなっているわけですね・・そして、まだ不明の人もいる。両親が亡くなった人もいる。家がなくなった人もいる。全部流された人もいる。 自分に置き換えてみたら・・私なら次、生きる元気ないですね。これはすごいと・・・
2011-05-21 23:12:12<ナレーション> 津波によってすべてが流された今回の震災。安藤氏が考える、被災者のためにすべきこと・・それは人々の心に残っている風景の再生だという。
2011-05-21 23:14:24安藤:この地震を、100年後、200年後300年後に語り継いでいかないといけないと思うんですね。この写真はドイツのドレスデンの写真なんです。第二次世界大戦で全部潰されたわけですが、彼らはその記録のためにもう一度作りなおしたんです。全く一緒のものを。 (続く
2011-05-21 23:19:00安藤:要するに、自分たちが見慣れた風景・・心の中の風景は自分の命みたいなものなんです。そうしたら、今回の被災地・・どういうふうにして自分の心の中の風景を取り戻すのかというと難しい。ドレスデンではそういう建物があったわけですから残りましたけれども・・・ (続く
2011-05-21 23:23:24<ナレーション> 震災の記憶を風化させないために・・・安藤氏が提案するのは「鎮魂の森」構想だ。亡くなった人たちへの追悼、そして復興のシンボルとしての意味が込められているこの構想は、すでに復興構想会議の議論にも盛り込まれている。
2011-05-21 23:29:08安藤:亡くなった人たちの・・あちこちにある自然の風景の中に自然の森を作ろうと。「鎮魂の森」と名付けて・・たとえば石巻にもある、気仙沼にもある・・あちこちに鎮魂の森を作って、亡くなった人たちの魂をしっかりと葬らなければいけない。そこから立ち上がっていかないといけない。 (続く
2011-05-21 23:34:37安藤:私は早く鎮魂の森をスタートして欲しい。もうひとつ、私が阪神淡路大震災の時に作ったのが・・こういう「夢舞台」という淡路島に作った鎮魂のための花壇なんですが・・こういうものがあった方がいいのかなあと・・・
2011-05-21 23:38:13<ナレーション> 今週、安藤氏らが立ち上げを発表した「桃・柿育英会」。この桃・柿育英会は阪神淡路大震災の時にも立ち上げられ、今回も1人年間1万円の寄付を募り遺児の教育支援に充てる。
2011-05-21 23:50:05安藤(会見V):(自分は)大学の教育を受けることができませんでした。おばあさん一人しかいなかったので・・・まあ、なかなか大変でした。そのことも含めて、そういう子供たちに少しでもサポートできるものがあればいと思ってまして・・・
2011-05-21 23:53:53安藤:今回は1万円払ってくれる人を1万人作る。10年間払ってもらうと、10億円になる。日本の国の人たちが全員で(子供たちを)見守りながら、その人たちを里親にする。新しい里親制度を考えようと。
2011-05-21 23:57:18安藤:できると、いうことをしたい。私も十年間頑張り続けたいと思っています。 少子化・高齢化の中で、都議の時代を担うのはこの子供たちなんですから・・町を作ったりすることも大事。町を作るためには東京の人たちと全国の地元の人たちが徹底的に討論して町の風景をつくっていかないといけない。
2011-05-22 00:21:44