伊勢田哲治「科学的合理性と二つの「社会」概念」におけるエスノメソドロジー研究の位置:その1
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@medicineman (これは逆のことを考えればその意味がわかります。研究対象者たちに「俺たちはこんなことはやっていない」と言われたら、研究者は、少なくともそこで立ち止まって、自分の研究を反省しては見るべきでしょう。)
2011-06-13 12:21:58@medicineman 気になるのは Sakaiさんが、「研究対象に「ああ、それそれ」と言ってもらえる知識」がどういうものであり得うるのか・その価値をどの程度に見積もっているのか(低く見積もっているのではないか)という点です。(そうじゃなかったらごめんなさい。)
2011-06-13 12:22:24@medicineman たとえば。日本語話者は日本語の文法を操る能力を持っています。ならば、日本語文法の研究には存在意義や価値はないのか。──おそらく Sakaiさんは、そのようには考えないのではないか(わかりませんが)。
2011-06-13 12:22:40@medicineman 我々が日本語を話せるからといって、そこで用いている文法を、適切に言葉でもって表現できるとは限らない(というか、おそらくできない場合は非常に多いでしょう)から、少なくともその意味で、そうした仕事には意義がありましょう。
2011-06-13 12:24:30@medicineman そして、この種のお仕事によって獲得される知識──(日本語話者にとっての)日本語文法に関する知識──というものは、それが適切に定式化されたものであるならば、「言われてみれば確かにそうだ」という納得のかたちをとるものではないでしょうか。
2011-06-13 12:26:33@medicineman 以上のことは、ここ→ http://ow.ly/5g7fh http://ow.ly/5g7fG に書いたことを、別の形で述べたことになるわけですが。
2011-06-13 12:27:22@medicineman 一般に、社会科学の対象は、自分たちについて(また自分たちがやっていること・関わっていることについて)既に知識を持っているのが普通です。
2011-06-13 12:27:52@medicineman だから、そうした【(研究に)先行して存在する知識-と-社会科学者の知識との関係】は、いつも(少なくとも潜在的に)問題になりうるわけです。
2011-06-13 12:28:00@medicineman ここから、「だから、社会科学者は、当事者たちが持っているのとは異なる知識をなんとしても獲得しなければならない」という方向でがんばる人もおりましょう。しかしがんばる方向は、そっちしかないわけではないと思うのですね。
2011-06-13 12:28:06@medicineman ──といったことが気になるところですが、しかし、上にも書いたように、Sakaiさんがそうしたことをはっきりと表明したわけではないので、過剰に文句をいいすぎである可能性はあります。そうだったらごめんなさい(再)。 [この項以上]
2011-06-13 12:28:25@contractio 基本的には同じ趣旨のことを書いたつもりだったのですが、どうも表現がつたなかったようです。
2011-06-13 12:37:34それは失礼しました。(ただし/なお、この件に関して、ラトゥールたちのほうがどのようなスタンスをとっているのか、私自身はよくわかっておりません。) RT @medicineman: 基本的には同じ趣旨のことを書いたつもりだったのですが、どうも表現がつたなかったようです。
2011-06-13 12:41:19最初の半分はブルアのウィトゲンシュタイン解釈の批判+エスノメソドロジーの解説なので、そこは飛ばして、「Developments and Application」以降を集中的に読めばいいかな、と当たりをつけて見たがどうか。 これでよければ20ページで済む\(^o^)/
2011-06-13 19:26:07戸田山(1994)の注14で参照されておった。この当時にこのペースでリンチの議論をフォローしてた──にもかかわらずブルアは訳してもリンチは訳さなかった(!)──どんな理由があったんかねぇ。 RT この論文て、戸田山論考では参照されてたんかな。……されてない可能性の方が低いか。
2011-06-14 00:09:37いやいや違う。逆だ。ピカリングの本は、この論文見て買ったんだな。 http://d.hatena.ne.jp/contractio/20040310#1125997044 冒頭のブルアの引用からして、この論文集からのものであった。
2011-06-14 00:19:35改めて読んだら、この論文すごいな。 http://d.hatena.ne.jp/contractio/20040310#1125997044 最後の言葉が「我々は何のために科学について研究するのだろう」て。
2011-06-14 00:21:12戸田山論文が「科学社会学の二大潮流」として「ストロング・プログラム」と「ウィトゲンシュタイン派エスノメソドロジー」を取り上げている──ANTは影すら見えない──のは、今日の読者には異様に見えるだろうな。(←べつに非難ではない)
2011-06-14 00:42:36「伊勢田哲治「科学的合理性と二つの「社会」概念」におけるエスノメソドロジー研究の位置:その2」をトゥギャりました。 http://togetter.com/li/149410
2011-06-14 22:13:25