小説版の佐倉杏子について整理する

遠野九重@『役立たず』７巻、９月８日（金）発売！ @Six315

小説版杏子は、「愛と勇気が勝つストーリーへのあこがれ」が強調されて、「家族のトラウマ」は切り捨てられている。そういう演出意図……なんだけど、ノベライズの都合上、杏子の家族の話を入れないといけない。しかもまどかがそれを知る形で。

遠野九重@『役立たず』７巻、９月８日（金）発売！ @Six315

演出意図から外れてて出来ればカットしないんだけど、ノベライズだからと仕方なく入れた……と考えると、杏子が家族について話すシーンのアレさ加減は納得できる……んじゃないかな。（個人的には、「あー、いやいや書いてるのね」って印象があった）

ケラツツキ @kitutuki0

@Six315　自分は、単純に「まどか主観の一人称という制約条件下だったから」と云う認識ですねー。家族へのトラウマを捨てるというより、「まどかの認識に引っ張られたから友情メイン」な書き方になっただけな気がいたします

遠野九重@『役立たず』７巻、９月８日（金）発売！ @Six315

@kitutuki0 僕も似たようなもんです。ただ、「作者がまどかの認識に引っ張られた」とする立場か、「まどかの認識を定めたのは作者」とする立場かって違いかなー、と。僕は現在後者をとっています。

ケラツツキ @kitutuki0

@Six315 自分も後者の立場で異論ないですが、作品内における一人称描写と客観視されるキャラクタの心情の間には、現実と同じようにズレがあるとも思います。まどかが「友達ってなんだろう」と考えていたから「さやかちゃんのために間違えていた杏子」という歪んだ認識がなされているのかな、と

遠野九重@『役立たず』７巻、９月８日（金）発売！ @Six315

「愛と勇気が勝つストーリーへの憧れ」が強調された小説版杏子。だからまあ、小説版の改変後世界杏子は、きっとＴＶ版の改変後世界杏子とは違う生き方をするんだろうねー、という。（いわゆる”赤黒”の杏子とは違った杏子になるだろーなー、と）

相楽 @sagara1

@Six315 別に「最後に愛と勇気が勝つストーリーへの憧れ」なんて＜ハナから無い＞とまでは言わないまでも＜ごく薄かった＞んでは？おりマギの杏子は「魔法少女美樹さやか」に出逢うことにならなかったわけで。それなら耐えきれないトラウマに押され無理やり稚い憧れにすがりつく必要もない。

相楽 @sagara1

@Six315 なお、さやかの＜恭介の手を治したい＞という願いにおいて、恭介の音楽への純粋な憧れと共に魔女空間で露骨に描かれた「Look at me」があったように。

相楽 @sagara1

@Six315 杏子の＜父親の話を皆が聞き、理解してくれますように＞の裏には父の世を嘆く博愛の教え（？）への共感と憧れと共に「Look at me」があっただろうとも思える。家族トラウマの他、悲愴な「Look at me」の重なりでも杏子はさやかを放っておけなかったのでは。

相楽 @sagara1

@Six315 一方、マミさんから受け継いださやかの「正義の魔法少女」像と、杏子パパの（思い込み強過ぎで暴走した）「実にダメな感じに異端な、キリスト教的（？）博愛」って本来、あんまり重なるもんでもないよね。

相楽 @sagara1

@Six315 それを無理やり重ねてるところにも杏子の「無理やりすがりついた」感が出ている。あとアニメで杏子が「最後に愛と勇気が勝つストーリー」と言った時の口ぶりについて「あれ、本気で信じていたように聞こえた？（そういう演出だったと思う？）」とは小説版に対して言いたいとこだなー。

遠野九重@『役立たず』７巻、９月８日（金）発売！ @Six315

@sagara1 ああ杏子は「最後に愛と勇気が勝つストーリー」に憧れてるんだなー、って思わせてくれる演出はアニメ版、どっこにもなかったような。９話で突然ポツンと出てきた印象ですね……（僕としては、それでもまあ、本人がそう言ってるんだしある程度信じてやるか、という立場ですが）

遠野九重@『役立たず』７巻、９月８日（金）発売！ @Six315

@sagara1 アニメの方を見る限り、やっぱり家族のトラウマやら自分自身との重なりでさやかを放っておけなかった＆無理矢理縋りついてるんだろうなあ……とは思います。要するに、杏子の行動は杏子自身のためだったのね、と。

遠野九重@『役立たず』７巻、９月８日（金）発売！ @Six315

@sagara1 ところが小説版での杏子は「さやかのために間違えてあげる子（献身・自己犠牲の人）」という解釈で描かれているわけで……　ＴＶ版・おりマギ版とは真逆のキャラづけじゃないのこれ、という……

相楽 @sagara1

@Six315 アニメ版を本編＝基準として考えた場合。おりマギ版はようするに「出逢った状況の違い」ということで杏子の言動は（個人的には）説明も納得もできるけど、小説版は「誰？このキャラクター」としか思えないね。