本格ミステリ談義(冬の時代は実りの時代?)

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芦辺 拓 @ashibetaku

あと、新人賞の選考傾向にその時代の思潮というか同調圧力が見て取れるかもしれない。高柳芳夫氏を『禿鷹城の惨劇』で落とし『ライン河の舞姫』で落とし、『プラハからの道化たち』でスパイ小説に転じたとたん受賞させたのには、当時、陰謀論に縁のない素直な少年としても「???」だったもんです。

2011-09-26 00:03:40
SAKATAM @youmoutei

正直、新本格直前あたりの本格ミステリは、一部を除いてあんまり好みじゃないです。

2011-09-26 00:04:05
麻里邑圭人 @mysteryEQ

@ashibetaku 成る程。そういう意味もあったとは知りませんでした。ただ十角館の解説を読んだだけではその辺の事情が全く伝わらないのがやはり難ではありますね。また苦闘の記録とはいえ冬の時代があったからこそ本格の幅が広がったことを考えると結果的にはいいように作用したと思います。

2011-09-26 00:05:07
とくめー @FXMC_

「なかった」は歴史に残らないんすよね。'90年頃の学園漫画不遇時代とか RT @ashibetaku: などと「本格冬の時代」非存在論についてうかうかと反駁しかけたが、何やら空しくなってきました。過去を振り返るとき忘れられがちなのが「その時代の支配的な最大多数は何だったか」。

2011-09-26 00:04:05
芦辺 拓 @ashibetaku

そこが本当に難しいです。RT @FXMC_: 「なかった」は歴史に残らないんすよね。'90年頃の学園漫画不遇時代とか RT @ashibetaku: などと「本格冬の時代」非存在論について、//過去を振り返るとき忘れられがちなのが「その時代の支配的な最大多数は何だったか」

2011-09-26 00:05:47
あをだま @fruc1346

今日は mysteryEQさんや芦辺先生、羊毛亭さんなどのミステリ関連ついーとにほへーっとなってしまった… がつがつ読むのもいいけど、ミステリ好きとしてもっと系統だったこと解っておいた方がいいなあわたし

2011-09-26 00:09:24
SAKATAM @youmoutei

@fruc1346 ん? 私は大したこと書いてない気がw まあ、私は一応リアルタイムで体験していますので。

2011-09-26 00:12:21
marusyun @marusyun

本格ミステリフラッシュバック文庫化しないかな……。するわけないか

2011-09-26 00:09:55
麻里邑圭人 @mysteryEQ

@marusyun 「本格ミステリ・フラッシュバック」は良ガイドブックなので、買っても損はないと思いますよ。

2011-09-26 00:11:19
marusyun @marusyun

@mysteryEQ 文庫化しそうもないのでいずれ買いたいと思います。

2011-09-26 00:16:39
芦辺 拓 @ashibetaku

@mysteryEQ この点、だいぶ以前某二階堂氏と話したとき、彼はこの時代の本格について全く認めない立場なのに対し、僕は積極的にそうした試みを評価し顕彰すべきだという考えで全くかみ合いませんでした。だから『本格ミステリフラッシュバック』が始まったときは本当うれしかったものです。

2011-09-26 00:11:56
タイガー田中 @amuchan01

ミステリ初心者の頃は『本格冬の時代』イコール『本格が書かれなかった時代』だと誤解していた。実際は『本格ミステリの内容が制限されていた時代』だったんだろうなぁ。リアリズム偏重の時代。今ではそう解釈しています。

2011-09-26 00:11:08
SAKATAM @youmoutei

@amuchan01 「リアリズム偏重」というか、「本格ミステリだけ」では難しかった、というような感じだったかと。

2011-09-26 00:13:41
麻里邑圭人 @mysteryEQ

@amuchan01 制限とはちょっと違うと思います。結果論ではありますが、この時代の本格は実に多様化してますし、この時代がなければ本格はもっと閉じたジャンルで終わっていたと思いますよ。

2011-09-26 00:13:47
タイガー田中 @amuchan01

@youmoutei 「本格ミステリだけでは難しい」ですか。分かるような気はします……

2011-09-26 00:17:40
麻里邑圭人 @mysteryEQ

@ashibetaku 自分は現代本格を読んで育った人間なので本格とはもっと色々書けるジャンルだと思っています。この時代がなければ本格は当の昔に終わっていたのではないでしょうか。なので自分もこの時代を評価する「本格ミステリ・フラッシュバック」が出て本当に良かったと思います。

2011-09-26 00:18:15
芦辺 拓 @ashibetaku

@mysteryEQ 国名シリーズにとどまっていられなくなったクイーンがハリウッド物やライツヴィル物を書き、やがて『九尾の猫』に至ったように、カーが歴史推理に挑戦して『ビロードの悪魔』に達したように、あの時代こそが貴重だったという考えには大賛成です。

2011-09-26 00:22:44
タイガー田中 @amuchan01

@mysteryEQ 「ある種の形のミステリ」が拒否されていた、というような意味で「制限」と表現しました。たとえば綾辻さんが現代に書かれているミステリに対し「自分たちの読みたいものとは違った」と語るように、あるタイプの本格は書かれてなかった……という事実はあったかと。

2011-09-26 00:24:12
芦辺 拓 @ashibetaku

@YamaJun1203 冬の時代ではあったけど、作家はよく戦って作品を残した。だから実りの時代でもあったと思います。

2011-09-26 00:27:04
麻里邑圭人 @mysteryEQ

@ashibetaku 言うなれば冬の時代の本格は「雰囲気の本格」ではなく「技巧の本格」だったと思います。まあ故に自分も「技巧の本格」好きになってしまったわけですがw

2011-09-26 00:28:24
芦辺 拓 @ashibetaku

名言ですね。「ガジェットの本格」ではなく「テクニックの本格」だったという気もします。RT @mysteryEQ: @ashibetaku 言うなれば冬の時代の本格は「雰囲気の本格」ではなく「技巧の本格」だったと思います。まあ故に自分も「技巧の本格」好きになってしまったわけですがw

2011-09-26 00:29:42
タイガー田中 @amuchan01

綾辻さんも、本格ミステリは書かれているという事実には気づいていたけど、それらは綾辻さんの感覚では「本格」とは違った。では自分の考える「本格」と何が違うのか? そう考えるも明確に言葉にできない。だから『水車館』で「本格は雰囲気」という言葉で語らざるを得なかった。

2011-09-26 00:30:35
麻里邑圭人 @mysteryEQ

@amuchan01 その辺はタイガーさんの言うようにかつて綾辻氏が語った「本格=雰囲気論」に表れているのではないかと。結局はその時代を認めない人たちは本格が好きなのではなく本格の雰囲気(ガジェット)が好きだったのだと思いますね。

2011-09-26 00:34:06
じょしゅあ @josshu_ag

@amuchan01 本格の定義付けが世間と違っていたってこと

2011-09-26 00:33:28
タイガー田中 @amuchan01

@josshu_ag たしかに。だから新本格はマイノリティのミステリだったのでしょう。

2011-09-26 00:42:16
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