本格ミステリ談義に明け暮れる愉快な仲間たち

これの前「本格ミステリ談義(冬の時代は実りの時代?)」http://togetter.com/li/193080 これの続き「本格ミステリ談義の好きな懲りない面々」http://togetter.com/li/193726
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mihoro @mihororo

例えば本格ミステリ大賞の受賞後インタビューで、質問に本格のほの字も出てこないのはいかがなものかと。もちろん、個人の本格観は短時間で短い言葉で云い表せるものでないかもしれませんが、著者にどんな本格ミステリが好きですか?ぐらい訊いても良さそうなものなのに。

2011-09-27 06:44:34
氷川透 @toru_hikawa

ああ、完全同意。 QT @junk_land //定義を論ずること自体を嫌わないでほしい、と少し思います。定義の話が出てきた瞬間に、「それは各人の感じるままでOKだから!」「あなたが本格と思うものが本格!」なんて、紋切り型の曖昧な言葉で断ち切るのは、思考停止ではないかなあ、と。

2011-09-27 08:16:18
ジュンジュン @YamaJun1203

僕は高木彬光再評価というか、神津シリーズだけを高木彬光の本格魂の発露だと思っている人もいることを知っているから、もっと「誘拐」や「追われる刑事」などの作品を本格ミステリーのタームで語ってほしい。 神津シリーズの猟奇性にひかれる人がいる、だから「誘拐」などの社会派用いて事件を

2011-09-27 13:47:51
ジュンジュン @YamaJun1203

社会派用いて事件を描く作品に対してなんかあんまり言及されない。 新本格作家が、古典に言及してもクイーン、カー、クリスティ、あるいは日本だと乱歩、横溝正史、高木彬光の神津シリーズ、などガシェット満載の作品が多いのが気になる。

2011-09-27 13:51:49
ジュンジュン @YamaJun1203

昨日も書いた通り、トリックとロジックが本格の両輪だと思っていますが、 派手な仕掛けによる大規模なトリックとロジックの作品が紹介されることが多いかな。 クイーンでも、初期の国名シリーズが紹介されますが、後期はファンしか言及しない気がする。

2011-09-27 13:56:41
ジュンジュン @YamaJun1203

だから、冬の時代と言われる時代の作品を掘り起こしてほしい。 もちろん本格ミステリーフラッシュバックなど、出ていてある程度見直されていますが、しかし冬の時代というだけで、本格にみるべきものがなかったという反応は作家もファンもするべきではない。

2011-09-27 13:59:57
ジュンジュン @YamaJun1203

ミステリー初心者にとって作家の言葉は作品を探す上で重要です。 本格なら今なら新本格から入ります。 新本格作家が冬の時代って言って作品をあげなければみるべきものがないと思う人がいるかもしれません。 本格観という物差しは読みてが計ればいい。 もちろん作家も持つべきですが、それを

2011-09-27 14:05:17
ジュンジュン @YamaJun1203

それをさも本格ミステリー全体の意見として押し付けることはダメだと思います。 本格ミステリーは多用である。 しかし作家にも、読みてにも本格観がある。 それを一つの部分しか見せないのはフェアではない。 冬の時代の意味は、本格の形が一つしか作れず、閉塞感になった時代という意味かな。

2011-09-27 14:08:11
ジュンジュン @YamaJun1203

社会派の衣を被った作品でも、仕掛けにより浮かぶ本格魂。 それが高木彬光であり、鮎川哲也であると理解しています。

2011-09-27 14:11:30
ないとー @schizophonic

昭和本格は技巧の本格って、意味がつかめなかったけど、定められたフォーマットの中で、技巧を極めた本格、職人芸 だってことね。それならわかるな。

2011-09-27 15:52:36
ないとー @schizophonic

「限られたフォーマットの中で解かれてこそ本格は美しい」「ええー?それじゃつまんない」本格原理主義者と新本格派が、定義やリアリティの問題で紛糾するのは、根底にそういう意識があるからだよね

2011-09-27 16:01:07
MAQ @junk_land

@schizophonic 新本格はむしろ「限られたフォーマットの中で解かれてこそ本格は美しい」という古典的な本格の復興を目指したものだったと感じます。その後、この新本格が爛熟し(笑)たあげく、「ええー?それじゃつまんない」というポスト新本格とか脱格とか破格とかが出てきて……

2011-09-27 16:10:18
MAQ @junk_land

@schizophonic ……ぐだぐだに拡散し、変質し、爺には理解できない状態になったのが現在、と(笑)。

2011-09-27 16:12:12
@tomarin

議論の基本に関する認識の違いからすれ違いが予想される場合はあらかじめその基本部分に関する自分の認識・定義を示しておくのが後々のためになると思うので、"海のように捉えようのない"的な言説は格好いいけれど、それに追随した"定義する必要ないor示す必要がない"を産み出した点でマイナス。

2011-09-27 16:19:48
@tomarin

ただ、あの場合は自らの定義を示すまでもなく、相手の定義の中で反論が可能であった点がややこしくなったんだろうなぁ。後半は雑誌に移ったので追えていないんですけど。

2011-09-27 16:22:59
@tomarin

といった辺りが最近ミステリクラスタで話されていたことに対する僕の考えでしょうか。少しすっきりした。

2011-09-27 16:24:11
@tomarin

ちなみにあのときの掲示板のやりとりはごく初期の分だけ保存してあったりする。我孫子さんと巽さんの分だけですが。

2011-09-27 16:25:08
あをだま @fruc1346

論理構成のうつくしさに悶絶するからミステリやめられない。するすると物語の断片が組み上がり、全体の体をなしていく快感は悦楽にも似ている。

2011-09-27 17:03:41
ないとー @schizophonic

@junk_land MAQさんのいう限られたフォーマットって、余分な要素を含まない本格でしかない本格ということでしょうか?

2011-09-27 17:06:44
あきあき @akiaki_h

@schizophonic すいません、さっきのツイートはないとーさんに反応したものです。@mysteryEQさんの「雰囲気の本格」―「技巧の本格」という対置を思い出すと、ないとーさんのおっしゃる「フォーマット」には装飾的な要素は含まれないのかなと思ったので。

2011-09-27 17:31:51
あきあき @akiaki_h

@schizophonic 一方で@junk_land さんの「フォーマット」は、いかにもな要素、というのを排除していないように見えまして、それがお二人の見解の違いに繋がるのではないかと思った次第です。横から失礼いたしました。

2011-09-27 17:35:26
MAQ @junk_land

@akiaki_h @schizophonic これは単純にないとーさんの言葉を引用しただけで、深く考えていないのですよ。謎が提出され、手がかりが配置され、名探偵により謎が論理的に解かれる。という古典的本格フォーマットという程度の把握。デコラティヴ云々はだから勘案していません……

2011-09-27 17:52:16
MAQ @junk_land

@akiaki_h @schizophonic 要は、本格原理主義者(=当方)にとって、新本格はべつだん違和感ある存在ではないんですよー、ということがいいたかっただけでして。わかりにくくてすんません。違和感を感じ始めるのは、その後のだっ……ぶくぶくぶく。

2011-09-27 17:56:08
あきあき @akiaki_h

@junk_land なるほど。わざわざありがとうございます。

2011-09-27 18:11:55
ないとー @schizophonic

@junk_land @akiaki_h 素直に新本格バッシング派(?)って書けばよかったですね。新本格、綾辻以降を認めない人の本格原理とはどんなものかを考えていこうと思っていたのでした。

2011-09-27 18:45:55