航空エンジンの歴史をお茶漬け感覚でさらさらと(多分完成

以前リプライで航空エンジンの歴史を見てみたいという話がありましたので 自分が理解している範囲という限定ではありますがツイートして見ました。 感想やらツッコミなんかがありましたら、何でもいいのでコメント欄に書いていただければ幸いです。
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ぼろ太@C102 日曜日 東地区 “ア” ブロック 27b @futaba_AFB

スリーブバルブエンジンの動作については口では説明しにくいのでこちらの動画をどうぞ http://t.co/NJzbjjmc

2011-11-06 12:42:36
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ぼろ太@C102 日曜日 東地区 “ア” ブロック 27b @futaba_AFB

この上下動するスリーブはひとつに改められますが、その製造はなかなか難しくかなりのノウハウを要求されるものであったようで、航空機用では結局イギリス以外成功作といえるものは作れていないようです。他にもオイル潤滑が難しい、レスポンスが悪い、スリーブの強度を出すのが難しいという欠点も

2011-11-06 12:49:47
ぼろ太@C102 日曜日 東地区 “ア” ブロック 27b @futaba_AFB

さて、このスリーブバルブエンジンはどのような飛行機に使われたのかはひとまずおいておきまして、もう一つの方法として生み出されたのがいわゆるロータリーエンジンでした。

2011-11-06 12:50:53

ロータリーエンジンの時代

ぼろ太@C102 日曜日 東地区 “ア” ブロック 27b @futaba_AFB

冷却できないのならエンジンそのものをぶん回して冷却すれば良い、壊れやすいキャブレターのかわりに中空にしたクランクシャフトから重力を使ってガソリンをクランクケースに導いてその遠心力で微粒化するからキャブレーター不要という凄く豪快なエンジンでした。

2011-11-06 12:54:02
ぼろ太@C102 日曜日 東地区 “ア” ブロック 27b @futaba_AFB

という訳でこんな感じで動きます、とにかく力技で欠点を解消した豪快としか言えないエンジンです。 http://t.co/OPCeqPaC

2011-11-06 12:56:03
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ぼろ太@C102 日曜日 東地区 “ア” ブロック 27b @futaba_AFB

ロータリーエンジンは1909年にフランスのグノーム社で開発され、このエンジンはWW1の航空機の花形エンジンとして使われるのですが、ピストンに吸気弁が付けられているという凄く変わった構造になっています。 http://t.co/of8FaOwh

2011-11-06 13:01:55
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鮪鯨人(ゆうげいじん)@角刈り @yuugeijinn

@futaba_AFB ロータリーというより「ラジアル(星型)」配列エンジンなのでは……

2011-11-06 13:05:29
ぼろ太@C102 日曜日 東地区 “ア” ブロック 27b @futaba_AFB

ロータリーエンジンのクランクケースの中はこんな感じになってます。 http://t.co/U1XwXAJD

2011-11-06 13:05:30
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ぼろ太@C102 日曜日 東地区 “ア” ブロック 27b @futaba_AFB

ググッてもらうと解るのですが、この形式で一番ポピュラーな言い方がロータリーエンジンなのですよ・・・ http://t.co/oXBsExrw ラジアルだと星形エンジン全体を指しますし @yuugeijinn ロータリーというより「ラジアル(星型)」配列エンジンなのでは……

2011-11-06 13:08:15
ぼろ太@C102 日曜日 東地区 “ア” ブロック 27b @futaba_AFB

ロータリーエンジンが使われた戦闘機といえば、これに http://t.co/Qg7IhISU

2011-11-06 13:26:53
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ぼろ太@C102 日曜日 東地区 “ア” ブロック 27b @futaba_AFB

WW1で最多撃墜着録を持つソッピースキャメルなど文字通りWW1の主役といっていいエンジンだったと思います。 http://t.co/2Q6FOitp

2011-11-06 13:32:01
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ぼろ太@C102 日曜日 東地区 “ア” ブロック 27b @futaba_AFB

しかしこのエンジンがWW1で廃れてしまったのは、以前も何度かツイートしていますが、遠心力によって起こる大量のオイルの消費、巨大なエンジンが回ることによって起きるジャイロ効果、高回転化高出力かが難しいなどなどの欠点によってWW1で早くも構造的に限界を迎えつつありました

2011-11-06 13:45:36

水冷航空エンジンと航空エンジンの老舗ロールス・ロイスの誕生

ぼろ太@C102 日曜日 東地区 “ア” ブロック 27b @futaba_AFB

WW1の水冷エンジンはよくわからないので、ロールスロイスを追っていくことにします。

2011-11-06 14:19:51
ぼろ太@C102 日曜日 東地区 “ア” ブロック 27b @futaba_AFB

1914年8月4日ダイムラー代理店のスクラップ置き場から密かに運びだされた一台の中古エンジンが、ロールスロイスのダービー工場に運び出されて丁寧に分解スケッチされました。ロールスロイス製の航空エンジンの歴史はこのとき始まったといってもいいのではないでしょうか?

2011-11-06 14:29:42
ぼろ太@C102 日曜日 東地区 “ア” ブロック 27b @futaba_AFB

第一次世界大戦の開戦により海軍から航空エンジンの開発を要請され、自身の自動車メーカーとして開発していた水冷エンジンのノウハウと先述のダイムラーのエンジンをパクって作られたのがこのロールス・ロイスの航空エンジンの処女作ホークと言われています http://t.co/MrjuqEFV

2011-11-06 14:39:15
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ぼろ太@C102 日曜日 東地区 “ア” ブロック 27b @futaba_AFB

さて、先ほどのダイムラーのエンジンの何が画期的だったかというと、何を隠そう世界で初めてオーバーヘッドカムシャフト(OHC)を採用したことで、その技術はいろいろな所でパクられ、今乗られている自動車エンジンのほとんどはOHCかその改良型のDOHCエンジンになります。

2011-11-06 14:40:51
ぼろ太@C102 日曜日 東地区 “ア” ブロック 27b @futaba_AFB

ロールス・ロイスはイーグルのあとにも続々とホーク、ファルコンを開発史、イギリスの水冷航空エンジンの代表格となっていきます。

2011-11-06 14:46:30
ぼろ太@C102 日曜日 東地区 “ア” ブロック 27b @futaba_AFB

ロールス・ロイスのエンジンを使った戦闘機だとブリストルのF2Bなんかが有名だそうです。 http://t.co/e5UeVw39

2011-11-06 14:48:09
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ぼろ太@C102 日曜日 東地区 “ア” ブロック 27b @futaba_AFB

ホークエンジンはこのようにベベルギアを使ったOHCとなっています。 http://t.co/o9Sw1Asw

2011-11-06 14:51:56
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動かない星形エンジンへ

ぼろ太@C102 日曜日 東地区 “ア” ブロック 27b @futaba_AFB

WW1の真っ最中に星形エンジンに大きな変換が訪れます。ABCがドラゴンフライという新しいエンジンを開発それまでと違い固定式の星型エンジンでここでWW2の星形エンジンと同じ形態のエンジンが軍用で使われ始めたといっていいのではないでしょうか? http://t.co/7cosa92M

2011-11-06 15:17:19
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ぼろ太@C102 日曜日 東地区 “ア” ブロック 27b @futaba_AFB

このドラゴンフライはアブロ 533などに使われたそうですが、バルブは焼損するはクランクシャフトの激しい振動で補機が壊れる、重量が増えたのに出力がカタログスペックを割り込んで出力不足とさんざんだったようです。 http://t.co/ZzrAGl8n

2011-11-06 15:20:45
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