業界人の苦悩 ~問題"な"日本語~

「おもむろ」「憮然」「王道」などのように、本来の意味とは違う文脈で使われがちな言葉は、書籍の執筆・出版に携わる面々にとって時に"悩ましい"存在となるようです。 ※Weblio辞書の説明文を追加しました(2019/11/14)
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K島氏 @blue_airship

そう、「これぞ本格の王道」という惹句を書いたら「これぞ本格の抜け道」にしか見えなくなって以後自分では使いにくくなったのですが、しかし「これぞ本格の抜け道」「これぞ本格の近道」というのも、なんとなく読んでみたくなるような気がします(笑)。

2012-01-04 11:01:23
K島氏 @blue_airship

やっぱり出てきますか「王道」。そうですね、別の言い回しに固執するより避けるほうがスマートなやり方なのでしょうね。 RT @honobu_yonezawa: 正確に使っても読者に伝わらないのでは本末転倒ですからね……。憮然・王道・徐ろあたりは、特殊な意図がなければ避けているかも。

2012-01-04 10:40:38
ふなばしさん @k_funabashi

@blue_airship 僕も高校生の頃辞書で引いてその意味を知って、大好きなジャイアント馬場さんの全日本プロレスが『プロレスの王道』と呼ばれているのに激しく違和感を覚えたものです。『本道』という語に言い換えると正しくなるのでしょうね。

2012-01-04 10:39:47
K島氏 @blue_airship

@k_funabashi 「安易な道」という意味があると知ると、なんだか褒めてるように感じられなくなりますね。仰言るように言い替えは「本道」だと思いますが、なんだかスケールダウンしてちょっと残念に感じられたりするところがまた厄介です。

2012-01-04 10:54:20
クロネコ(狂犬) @blacky_cat

【王道】おうどう ①尭(ぎよう)・舜(しゆん)ら先王の行なった,仁徳に基づく政治。儒家の理想とする政治思想で,孟子によって大成された。⇔覇道(はどう)。 ②〔royal roadの訳語〕安易な方法。楽な道。近道。「学問に━なし」 #daijirin

2012-01-04 10:41:41
クロネコ(狂犬) @blacky_cat

覇道に対する王道の意味からすれば、むしろ辞書の『安易な方法』のほうが誤用のような気がするが…

2012-01-04 10:48:43
米澤穂信 @honobu_yonezawa

「王道」は中国語由来英語由来では意味が全然違うのだ。「王道楽土」が中国語系。「学問に王道なし」が英語系(もともとは多分ラテン語か何か)。

2012-01-04 10:50:36
クロネコ(狂犬) @blacky_cat

つまり西洋の王様がいかに享楽的な印象か、と(え

2012-01-04 10:55:04
安眠練炭 @aNmiNreNtaN

「一本の棒は常に正反対の二方向を指す」と言ったのはブラウン神父だったでしょうか?(トミーとタペンスのどちらかだったかも) 「王道」という語はまさにそれですね。ほかには「無学」(学問に通じていない人、という意味のほか、学ぶべき事がもうないくらいの学識者、という意味も)とか。

2012-01-04 11:31:50
石持浅海 @Ishimochi_Asami

@blue_airship だとしたら、僕は結構王道を進んでいます(爆)

2012-01-04 10:49:54

「おっとり刀」

【押っ取り刀】
腰に差すひまもなく、刀を手にしたままであること。緊急の場合に取るものも取りあえず駆けつけるさまにいう。 「 -でかけつける」
押っ取り刀とは - 日本語表現辞典 Weblio辞書

8ponies @8ponies

「おっとり刀」の意味は「刀を腰に差す間もなく大急ぎで駆けつけるさま」だと知っているのに、どうしても咄嗟に「やあやあ遅れてごめんねぇ」とか言いながら現着する「おっとりした侍」を思い浮かべてしまう。誤用以前のレベルでごめんなさい。

2012-01-04 11:11:38
K島氏 @blue_airship

@8ponies ものすごくよくわかります。「やあやあ遅れてごめんねぇ」って可愛いですね(笑)。

2012-01-04 11:15:45
8ponies @8ponies

@blue_airship いつも「やあやあ遅れてごめんねぇ」って最後に現着するのに快刀乱麻で事件を解決し(一件落着の前にもちろん手に持った刀でのチャンバラシーンあり)周囲の堅物侍を「あのおっとり刀めが!」と悔しがらせる時代ミステリが読みたいです。川原泉画で。

2012-01-04 11:24:21
K島氏 @blue_airship

@8ponies 川原泉。なるほど。僕は反射的に唐沢なをきでした。まあおそらく同傾向の絵を思い浮かべてますね(笑)。……このネタ、倉知淳さんにお話ししてみよう。

2012-01-04 11:31:41

「覿面(てきめん)」

〔「覿」は見る意〕
結果・効果が即座に現れる・こと(さま)。 「効果-」 「天罰-」 「薬が-に効く」
② まともに見ること。面と向かうこと。また、そのさま。 「 -に日常生活に打(ぶ)つ付かつて行かなくては行けない/青年 鷗外」
③ 見ている前。その場。即座。 「 -に勝負を決せん/太平記 11」
覿面とは - 難読語辞典 Weblio辞書

大矢博子 @ohyeah1101

……と、日本語の使い方について気持ちよくツイートしてる間に、洗濯したニットがテキメンに縮んだ事実が発覚した。にににに日本語の誤用などどうでもいい、このニット高かったの高かったのよおおおおおおお! ぎゃああああああ!

2012-01-04 11:36:07
ミドリコ @midoliko

気になる誤用といえば「覿面」だな。すごく、の意味で使ってるのを見ると、んっと思う。もとは自分が誤用してたからなんだけど。(覿面= 面と向かうこと。まのあたりに見ること/効果・結果・報いなどが即座に現れること)

2012-01-04 10:59:26
ミドリコ @midoliko

@ohyeah1101 心中お察しします。でも覿面の用法が違う気がします……

2012-01-04 11:40:12
大矢博子 @ohyeah1101

@midoliko えっ、ち、違う? 目の当たりにすること、だよね?

2012-01-04 11:41:50
ミドリコ @midoliko

@ohyeah1101 あ、そういう意味でしたかすみません。「すごく」の意味で使ってる人をよく見るので、文脈から勝手にそうだと思ってしまいました。失礼しました!

2012-01-04 11:42:47
大矢博子 @ohyeah1101

@midoliko 誤用なのかどうか文脈からわからないことってありますよね。覿面の場合は「効果や結果がすぐに現れるさま」という意味もあるので、「風邪薬が覿面に効いて熱が下がった」てのは「すごく」のつもりでも結果として正しい使い方になってるし。

2012-01-04 11:46:06

一人称の地の文での“誤用”